《死神と呼ばれた殺し屋は異世界に》第24話 冒険者登録
「見えた。」
「やっと……一段落。」
やっと、街の門が見えた。王國を出て3日か。
まぁ予定通りだな。一応この街はあの王國の領地外だから安心だな。
さて、じゃあるとしよう。すると、門の前に鉄のような鎧を著けている男が二人いた。おそらく門番だろう。
「すみません、國したいんですけど。」
「そうか、なら分証はあるか?ギルドカードでもいいが。」
「すみません、魔に追われているとき落としてしまって。」
「そうか、じゃあ1000ギルで仮分証発行してやるが。」
ギル?この世界のお金の単位か。叡知ウィズダム、教えてくれ。
『分かりました。』
すると、目の前に白いボードが現れた。
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ 
1ギル=鉄貨1枚
10ギル=銅貨1枚
Advertisement
100ギル=銀貨1枚
10000ギル=金貨1枚
1000000ギル=白金貨1枚
100000000ギル=黒金貨1枚
1000000000000ギル=神金貨1枚
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
……神金貨なんて持ってる人いるのか?
『存在はしますが、お伽噺の中の存在と言われています。私も実在することは知っていますが、実は見たことありません。』
叡知ウィズダムでも見たことないのか。
  
「魔石で大丈夫ですか?」
「何の魔石だ?」
「ブラックウルフの魔石なんですが。」
「1つで500ギルだから2つだな。」
叡知ウィズダム、ブラックウルフの魔石2つを頼む。すると、空中に青いゲートが現れた。そして、ぴったり2つ落とした。
「はい、2つ。」
「……今、どこから出した?」
「?空間魔法ですが?」
「……空間魔法なんて特殊魔法じゃねぇか。初めて見たぜ。」
「あの。」
「悪い。……これが仮分証だ。あと、これは一週間しか役に立たない。」
「分かった。ありがとう。」
分証は茶い手のひらくらいのカードだ。それを貰い、門を踏み越える。
「……大丈夫か。アルジェント。」
「うん。……大丈夫。」
さっき話していた時も、アルジェントは震えていた。
やっぱり怖いのか。……俺と話すときも震えはし収まってきたが、片言のままだ。
「安心しろ。俺は裏切らない。」
「……うん、ありがと。」
笑顔を見せた。太で輝く銀髪がとても綺麗だった。
「これから……どうする?」
「とりあえず、ギルドに行くか。まずはお金がないと服は買えない。飯が食えない。宿に泊まれない。このままだと生活最低限のことができないからな。」
「分かった。」
ギルドの場所は叡知ウィズダムで、すでに調べているから大丈夫。石畳を歩きながら周りを見回す。王國ほどではないがそれなりに賑やかだな。
街は中世のヨーロッパみたいなじだ。
すると、剣が二本クロスさせた看板があった。おそらくギルドの看板だろう。場所も合っている。
「じゃあるけど、いいか?」
「大丈夫……でも……いざとなったら……守って。」
「何を今さら。」
そして、ギルドのドアを開ける。中は思ったより清潔だった。植も飾られ、綺麗な建になっている。
さて、付に行くか。
でも結構並んでいるな。行列に並ぶのは苦手だが、今から並び直すのはそれはそれでめんどくさいし我慢するか。
◆◇◆
「えっと。冒険者登録ってここですか?」
「はい、お二人ですか。」
「ええ。」
やっと俺達の番か、かれこれ30分くらい並んだな。行列はこれだから嫌いだ。並んでいる間、暇すぎる。
でも、長かったな、前には10人くらいしか並んでないと思ったが。
まぁいい。ただ、付の人、不機嫌そうだな。火に油とか注がないように気をつけよう。でも人だな。
茶髪のポニーテールに、鋭い目。
「それではこちらに名前を書いてください。」
この世界と元の世界ではもちろん字が違う。言語理解のEXスキルのおで問題はないが、やはり違和があることは否めない。
「ありがとうございます。それではギルドカードを発行します。」
「ありがとうございます。」
ギルドカードは茶のカードだ。すると、ギルドカードにEと書かれていることに気づいた。この世界にもアルファベットはあるのか?
「ギルドについての説明は?」
「お願いします。」
「ギルドではクエストをクリアすることでランクが上がります。
ランクは一番上がSSSそこから、SS・S・A・B・C・D・Eの8段階あります。
あなた達は今Eランクです。
では次、クエストについて説明します。
クエストは付の隣のクエストボードから注してください。クエストはランク別に分かれていて、ランクと同じ、その1つ下のランクまでのクエストしかけられません。」
「そうしないと、皆下のランクばっかりけるからな。」
「その通りです。説明は以上です、質問等はございますか?」
「いえ、ありませ、いや1つだけ。」
「……何でしょう。」
うわっさらに不機嫌にさせちゃったかも。
「なんで付は君しかいないんだ?それで上手く回るのか?」
「そんなことですか、今日は私しかできないだけです。いつもなら5人います。」
「そうか、すまな……」
すると、ギルドのドアが勢い良く開かれた。それと共に大きい音が鳴り響く。外から大柄で日に焼けた斧を持つ男が現れる。
「雑魚共は退けよ!Bランク冒険者のアロガンツ様のお通りだ!」
「おいおい、アロガンツだぜ。」
「ちっあいつ、橫取りで有名だぜ。」
「ああ、俺もやられた。あとちょっとで倒せるってところで奪っていく。」
「あいつのせいで、俺達のチャンスまで……」
小聲で悪口が聞こえる。結構悪いことやってんな。
……俺が言うのは筋違いか。
「おら!退けよ!」
すると、俺を突き飛ばし、列に橫りする。俺はいきなりのことに餅をついた。
「ベルカントちゃんよ、そろそろ俺のになれよ。」
「お斷りさせて頂きます。」
なるほど。確かに彼は人だしな。しかし、今までで類を見ないほど不機嫌だぞ、ベルカントさん。
まぁ俺がなんとかする義理はないし、クエストでも選んでおくか。
一番報酬金の高いやつにするとして。これなんていいかな。
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
クエスト・狩猟 【オーク6の討伐】
オークが繁するために村を襲ってきてる。そのため、オークを倒してしい。
・報酬金800ギル
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
これでいいか。宿に泊まれるかな?まぁミノタウロスの魔石も持ってるし、いざとなったらそれを売っておこう。
「アルジェント、これでいいか?」
「うん……大丈夫……。」
「じゃ、注するか。」
そして、アロガンツの後ろに並ぶ、皆並ばなくなったし、運がいいかな。
「俺はいずれSランクにもなれるぜ。Sランクと結婚できたらラッキーだと思わないか!」
「一切思いません。いいから諦めてください。」
ああ、長くなりそうだな。たくっ
「いい加減にしろよ!俺はさっさとクエスト注してクリアして金もらって宿とったりなんだったりで時間が惜しいんだよ!ナンパならどっかでやってくれ!人様に迷かけやがって!」
平和の守護者(書籍版タイトル:創世のエブリオット・シード)
時は2010年。 第二次世界大戦末期に現れた『ES能力者』により、“本來”の歴史から大きく道を外れた世界。“本來”の世界から、異なる世界に変わってしまった世界。 人でありながら、人ならざる者とも呼ばれる『ES能力者』は、徐々にその數を増やしつつあった。世界各國で『ES能力者』の発掘、育成、保有が行われ、軍事バランスを大きく変動させていく。 そんな中、『空を飛びたい』と願う以外は普通の、一人の少年がいた。 だが、中學校生活も終わりに差し掛かった頃、國民の義務である『ES適性検査』を受けたことで“普通”の道から外れることとなる。 夢を追いかけ、様々な人々と出會い、時には笑い、時には爭う。 これは、“本來”は普通の世界で普通の人生を歩むはずだった少年――河原崎博孝の、普通ではなくなってしまった世界での道を歩む物語。 ※現実の歴史を辿っていたら、途中で現実とは異なる世界観へと変貌した現代ファンタジーです。ギャグとシリアスを半々ぐらいで描いていければと思います。 ※2015/5/30 訓練校編終了 2015/5/31 正規部隊編開始 2016/11/21 本編完結 ※「創世のエブリオット・シード 平和の守護者」というタイトルで書籍化いたしました。2015年2月28日より1巻が発売中です。 本編完結いたしました。 ご感想やご指摘、レビューや評価をいただきましてありがとうございました。
8 158高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
8 1701分の時があれば
主人公の永合亮は超美人な同級生に好かれている自覚なし!?そして、ふとした事で同級生を悲しませてしまう。亮は謝ろうと決心する。だが、転校してしまう同級生。亮はどうするのか。
8 123世界一の頭脳を持つ母と世界一力が強い父から生まれた雙子
かつて、世界最強の頭脳を持っていると言われた母 とかつて世界最強の力を持っていると言われた父の 息子の主人公と、その妹 主人公とその妹は、世界最強夫婦の子供(雙子)ということもあり、普通じゃないくらいに強かった。 主人公が強いのは力ではなく頭脳。 そして、殘念なことにその妹が強いのは當然頭脳ではなく、力。 両親は、それを僕達が14の時にやっと気づいた そして、15になったその瞬間、僕達は異世界にいた... 最後までお付き合いいただけると嬉しいです!!
8 116天才と煩悩
小さい頃から天才と稱されていた泉信也 怪我によって普通へと変わってしまう そんな泉信也にある出來事をきっかけに 自分への考えなどを変える 新たなスタートを切る泉信也 そんな中、煩悩であった木下と出會う 天才と煩悩の二人が協力し兇悪なテロリストに向かう 天才と煩悩が作り出すストーリー 初めての小説です 掲載は毎週月曜日更新です よろしくお願いします
8 132光と壁と
高校體育教師の小川恵子と、東大卒でありながら冴えない著物の仕立て屋として活動する結城裕康の戀愛、結婚生活を描く。著任した高校になじめず、ノイローゼとなった恵子は靜養のため、茨城県の結城市にやってくる。偶然行った展示會で、裕康と出會い、彼の経歴に感激してしまって強引に結婚し、、、。 自己犠牲者とそれを理解できない女性との衝突を読んでいただけたら幸いです。 老荘思想とか、仏法の影響も強いお話。 とりあえず長いだけが取り柄のお話ですが、読んでみてください。
8 172