《死ねば死ぬほど最強に?〜それは死ねってことですか?〜》第51話〜真実〜
全員が目覚めてから1週間後。
城の一室に、目覚めた10人のクラスメイトが集められていた。
クラスメイトの手を借りながら、傷ついた人のケアも行った。どうにか普通の狀態まで持っていくことにも功した。だが、本當の苦難はここからだ。
魔との対面。間違った概念を本來の真実に戻す。
「みんな集まってくれてありがとう。これから皆に言ってきたことの証明をしようと思う」
「魔が良い奴だってこと? そんなの信じられないよ」
否定からったのは 安藤 靜香 だ。 司とも特にかかわりはなく、この城で話すようになったぐらいの関係だ。
「そうだよね。信じられないかもしれないけど、皆が間違っているんだ」
「おい! そんなこと俺らは聞いてねえぞ。何の話だ」
割ってったのは井上だ。
「どうせ話したって信じてくれないだろう。だから、皆がいる場で話すしかないと思って」
「おいおい隨分酷い言い方だな。俺達親友じゃな……」
「うるさい! あんたたちは黙ってて!」
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森山の発言をさえぎったのは 荒木 明 だ。クラスの中で最も強気な子とされている。
「今はそんことより重要な場面なの。分からないの?」
「今まで見て見ぬふりしてたくせに急にどうしたんだ? ってやつか?」
「は? 変なこと言わないで。バカじゃないの? 狀況が変わっただけよ。あんた達の無駄な絡みを見るよりもっと重要なことがあるの」
「舐めやがって。どっちが強いか教えてやろうか?」
「まあまあ。その辺にしようよ」
仲裁を行ったのはクラスの中心人である 宮本 清吾 だ。クラス全員に発言力があり、それでいてグループに所屬しているわけではない。不思議な男子だ。
「ひとまずおさまったかな? 宮本君ありがとう」
「お前の為じゃない。気安く名前を呼ぶな」
宮本は司に対してあたりが強い。いじめに參加しているわけではないが、自分より下だと思っている証拠だろう。
「じゃあ、今から説明するね。一から全て。転移してきてからの全てを。ヘルメスという男について。魔王について」
司はまずはヘルメスについての説明をした。ヘルメスの策略で噓を教えられたこと。そのせいで魔王セイヤが襲ってきたこと。セイヤもヘルメスの被害者であることを。
「信じられるかよ。噓を言ってるのはお前じゃないのか? ゴブリンは襲ってきたぞ」
森山グループの三人目。加藤 翔 が否定を行う。
これは正しい反応だ。一番初めに教えられたことはその人の固定概念になる。魔に襲われた、その事実がさらに固定概念を真実から遠ざける。
「それは、俺達のせいだ。俺達が先に襲っただろう? いや、それよりもっと前。人間がその種族を襲えば、その種族は人間を敵だと思う。そうやって敵になっていくんだ」
「言ってることは分かるよ。でも、それは僕たち以外にも魔を襲った人がいるってことだよね?」
そう言ったのはクラス一番の秀才 津島 直人 だ。
「そうだね。僕達より前に召喚された人だったり、ヘルメスに関係なく魔を敵だと掲げる國もあるんだよ」
「なるほどな。それなら頷けるが、証拠がない」
「そうだよ。証拠がないよ」
同調したのはクラスでお調子者と言われる 紫藤 春香 だ。
「そうだね。だから、証拠もあるよ。でもその前に、俺のことを話すよ。すべて」
司は語った。サイクロプスとの出會いを。ヴァンパイとの出會いを。自分に何が起きてどうなったかを。
「え? じゃあ藤井君は魔王ってことで、ヴァンパイアの王様?!」
質問をしたのはクラス一のおっとりもの 七瀬香織 だ。
「そうだよ。俺はセイヤさんを殺して、魔王になった」
「でも、信じられないよ~」
「そうだよね。でも、これはすぐに証明できるよ。皆驚かないで。姿は変わっても俺は俺だから」
そう言った司は、本來の姿へと戻っていく。耳は尖り、牙は鋭く、真紅の瞳へ。黒い髪は赤黒く変し、禍々しい黒い翼が広がる。
「化け!」
そう言ったのは安藤だ。言ったのは安藤だけだが、全員が同じような想を持っていそうな顔である。無理もない。司にも化けだという自覚はある。
「ライトニング」
森山が魔法を発する。発時間も速い。司は森山も努力をしてきたことを実する。
放たれた雷は、一直線に司へと向かっていく。その雷を司は片手で握り潰す。手の平には傷一つ付いていない。
「噓だろ」
「まあ、落ち著いて話をしよう」
「すごいね~」
素直な稱賛は七瀬からだ。
「ありがとう。みんな信じられないかもしれないが、これが本當の俺だ」
「翼ってもいい~?」
「いいよ」
「ふさふさ~気持ちいい~」
司の黒い翼に顔をこすりつけて七瀬は上機嫌になる。
「俺はみんなを絶対に傷つけない。正真正銘、藤井司だよ」
「まあ、現狀は信じるしかないだろうな。証拠がそろっている」
津島が肯定する。それに同調して、みんなが頷きはじめる。
どうやら、魔王であることはけれられたようだ。だが、本番はここからだ。魔は敵でないことの証明。魔との対面だ。
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