《死ねば死ぬほど最強に?〜それは死ねってことですか?〜》第76話〜剣技〜
「一人ずつでも。全員でもいい。かかってこい」
外に出た司の目の前で、四人の騎士は剣を構える。
「死ね!」
一人で切り掛かった騎士。確実に司を捉えていた剣は空気を切り裂く。と同時に、騎士の頬に司の右手が炸裂する。顔は通常ではありえない形に変形して、騎士は遠くに転がりながら飛んでいく。
「オラ!」
二人目も続けて斬りかかるが、一人目と全く同じ結末を迎える。
「バケモンかよ」
剣を落として立ち盡くす騎士に、司のハイキックが襲いかかる。かろうじて手を挾み込んだ騎士だったが、結果は同じこと。手は原形をとどめず、細い木の枝のように曲る。そして、吹き飛んでいく。
「強すぎる。そして・・・・酔いは覚めた」
「強化」
殘っていた一人が魔法を使用する。
「このように強い人間に出會うとは、落ちぶれた俺にも運があっ」
言い終わる前に司は拳を放つ。騎士はギリギリのところで回避した。司は驚いた表に変わる。今までの景を見てもわかるように、通常でも司は人間の範囲をゆうに超えている。その拳を騎士は避けたのだ。
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「俺の名は アーバ 今は落ちぶれているが、元はシバ王國の王國騎士だった。最高の斬り合いを所する」
アーバの聲にゆっくりと司は落ちていた剣を摑む。アーバ達のしたことは許されない。そうだとしても、司の中にしでも敬意があったのだろうか。
「謝する」
名は名乗らないが、剣を手にした司に謝の言葉を口にして斬りかかる。
アーバの連撃を司は難なく弾いていく。
「エンチャントファイア」
アーバの剣がメラメラと燃え上がる。切り合った司の剣にアーバの剣は食い込んでいた。
「その剣ではけきれないぞ。さあ、どうする」
し悩んだ表をした司だが、すぐに向き直る。
「いただく」
斬りかかるアーバの剣は司の剣に當たるが、剣は綺麗にけ流される。アーバの連撃は華麗にけ流され、剣を破壊するにはいたらない。
「これまで鍛えてきた剣技がここまで通用しないとは、嫉妬してしまうな」
アーバはし微笑みを浮かべる。
「儀 閃」
アーバの姿は霧のように消え、瞬時に司の背後へと移していた。
パキンッ
司の持っていた剣が砕け散る。
「數十回に及ぶ連撃を全てけられるとは。勝ち目もない」
司は自らので剣を作り出す。
「しも本気でないということか。慘めなものだ。俺の最後に相応しい。だが、最後まで全力でいかせてもらう」
再び構えたアーバに対して、司も剣を構える。
「落ちぶれたものだ。王國騎士ともあろうものがけない。その闘志があれば、まだ帰りざけたかもしれないのにな」
聲と同時にアーバの後ろに黒いフードの男が現れる。男の腰についているものは剣ではなく刀だった。アーバは力が無くなったかのように、地面に倒れ込む。だが、気絶はしていない。
「腱を切った。くことはない。そして、私は敵ではない」
その言葉に司は剣をに戻して吸収していく。次の瞬間、司の首には刀が向けられていた。
「甘い」
「そうでもないですよ」
司は微笑む。
フードの男の背後にはアイネル配下のヴァンパイア。幹部の一人、イチルと同格であるシアンがいた。その剣は確実にフードの男の首を切り裂けるところまで迫っていた。
「はは。気づかなかったよ」
フードの男はゆっくりと刀を鞘に納める。
「冗談だよ。冗談」
フードを取り去り司に向き直る。
「申し遅れた、私の名前はシバ。シバ王國の國王をしている」
司は驚く。シバ王國との関係も良好になっていたが、王と會うのは初めてなのだ。
「我が國のものが失禮を働き申し訳ない。素行が悪いと噂で探し回っていたのだ。謝を!」
「そうだったんですか」
「殘りの三人はもう回収したのだが。これも連れて帰っていいかな?」
「構いません」
「でかい貸しを作ってしまったな。もしものことがあれば、全力で手をかそう」
「ありがとうございます」
「では」
シバの姿は一瞬にして消える。
「王よ」
シアンが司に近く。
「あの男・・・」
シアンの言葉を遮って司が口にする。
「そうですね。完全にシアンさんには気づいていました。本気を出したらもっともっと強い予がします」
シバ王國と敵対しなくてよかった。
司は心の中でそう呟くのだった。
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