《神様の告白を承諾したら異世界転移しました。》障害競走…1
小雪sideーーーー
私は學生用の観客席に座っています。マナさんはお花摘みに行ってるようです。クーシュさんも居ません。彼は気紛れなので、気にするだけ無駄です。
「ユッキー、始まった?」
突然、クーシュさんが現れました。
「はい、既に5番目の方々がやってます」
「ユッキーは何番目なの?」
「最後です。クーシュさんは?」
「私もだよ。一緒に頑張ろうね」
私としてはとても嬉しい事です。友達が一緒に居ると心強いです。私は障害競走を眺めながらそう思いました。
マナさんの番になりました。マナさんは競技場のトラックに立っていました。顔が真っ青です。今にも吐きそうな顔をしています。人前に立つのが苦手なのでしょう。
レイアさんはとてもとても腹黒なので、ランダムで障害が変わります。運が良ければその人が得意なものになりますが、まず有り得ません。ランダムという建前でしっかりとした規則があります。
學園長という立場なので誰がどの様な騎獣なのかをしっかり把握してる為、似たような騎獣を同じレースに並べて苦手なものを配置しています。例えば、空を飛ぶ騎獣なら常時強風という障害や下から飛んでくる魔力の矢など様々な嫌がらせをしてきます。トラックを2周と半分を競走します。距離は1キロです。地球のと変わりません。
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「マナーファイトーー!!」
クーシュさんは聲を掛けますが勿論、ほかの応援によって掻き消されて全く屆きません。ですが、マナさんは先程より表が良くなりました。
霊のおの様ですね。
全員、騎獣を出しました。マナさんはうさぎです。でも、大きさは人が1人は容易く乗れるほどの大きさがあります。他の方はカンガルー、カエルなどジャンプで主に移する騎獣が多い様です。
因みにクーシュさんは虎でした。
『選手の準備が整った様です。よーい、ドン!!』
小學生のような始まりですね。
誰も気にしていない様ですけど…。
初めのトラップは氷床です。
ーーーー
マナside
お腹が痛くて吐きそうです。
(マナ、だらしないわよ。私が付いてるじゃない。それにこのウサギちゃんも居るし大丈夫よ)
私の肩には霊さんが座っています。彼の名前はティターニア、霊王です。この聲は私などの霊が見えなければ聞くことが出來ません。
私の特殊な目のおかげで仲良くなって、お友達になりました。オーちゃんに會うまではこんな目嫌いでした。
「そうだよね。頑張る」
相手の妨害から殺さなければなんでもありの障害競走。他の人もしっかり見とかないと。
(それは私がやるよ。あの一ノ瀬 小雪、が居なければ大丈夫)
オーちゃんはコユキちゃんがとても怖いらしいです。最初の模擬戦は私も怖かったけど。
スタートの合図が鳴り響きました。
私はモフちゃんに乗って、走りはじめました。
全員、大きなカエルさんが、どんどんジャンプして行きます。私のモフちゃんも負けじとスピードを出して行きます。
氷の床である人は、ゆっくりとある人は一度、騎獣から降りてと々です。
「モフちゃん、オーちゃん、やるよ」
モフちゃんは今までよりも大きくジャンプしました。
「(風よ風よ、大きな風よ、我に吹け)」
『おおーー!!マナ選手、自ら強風を與えて飛んだーー。そして、トップに躍り出た!!』
かに練習してた通り功しました。
「(土よ土よ、壁となれ)」
私の後ろに、大きな土壁を形しました。
「突っ込めー」
カンガルーに乗ってるというよりは抱きついてる人が土壁を破壊して突き進んできました。そのをほかの人も利用してる。失敗だったかな。
そして、モフちゃんの最大の弱點は
『1位はウノ選手だーー』
私はビリでした。モフちゃんは圧倒的に力がありません。そして、私はオーちゃんの魔法を行使するには魔力が足りません。
寶の持ち腐れとも言えますね。魔力回復は早いんですけど……。大技を出すには魔力量が圧倒的に足らない…今回はここで敗退だよね。
ーーーー
マナさんが暗い表で帰ってきました。けれど、調はかなり良くなった様です。
「どんまい。マナは來年があるじゃん」
「そうだね」
微笑みますがやはり元気はないようでした。ここはそっとしとくのが正解かも知れません。
「ユッキー、私達は絶対に上に行こうね」
「はい、もちろんです」
クーシュさんの言い方はまるで自分は今年しか無いと言ってるような気がしました。
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