《召喚された賢者は異世界を往く ~最強なのは不要在庫のアイテムでした〜》第14話 Cランク
その場で10分ほど待っていると、若い職員とともに40代くらいの男が一緒に倉庫にってきた。
そして、積み上げられた山を見て唖然としている。
「こ、これは君が持ち込んだのかね?」
「えぇ……まぁ……」
俺が頷くと、男が笑みを浮かべる。
「初めて會うね。わしはサブギルドマスターのエブランドと言う。上位冒険者と見けられるが、いつからこの街に……? 當ギルドとしても上位冒険者が來てくれるのは歓迎だ」
この人は俺の事を上位だと思っている……。
「トウヤと言います。最近この街へ來て……先日登録したばかりのEランクです……」
エブランドは信じられないような顔をする。
「済まんが……もう一度聞いていいか? 今、“Eランク”と聞こえたのだが……?」
俺はEランクと書いてある、ギルド証を取り出し、エブランドに渡した。け取ったギルド証を眺め、信じられないような顔をする。
「しかも……回復師プリーストだと!? 登録は……この街か!? これはパーティーで倒したのではなく、1人で……?」
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頷く俺に、エブランドはニヤリと笑った。
「とりあえず、個室に行こうか。話すこともあるし。シングレット! 書類をまとめたら持ってきてくれ! トーヤは連れて行く」
「はーい! エブランドさん、後で持っていきますね」
「では、トーヤ、行こうか? 話したいこともあるしな」
腕をエブランドに摑まれそのまま連行される。
案された部屋は、サブギルドマスターの執務室だった。
ソファーに座るように指示され、俺は部屋の中を見渡しながら座る。
対面に座ったエブランドが話を始めた。
「まさか、ここまでの実力ある冒険者がこの街で登録してくれるとは……謝する。あと、今回の件でCランクまではギルドランクを上げよう。あれだけ倒したならレベルも上がっていよう。カードの更新もするからな」
エブランドはテーブルに置いてある、ボタンを押すと、程なくして扉がノックされ職員がってきた。
「サブギルドマスター、お呼びでしょうか? ってトーヤさんじゃないですか」
部屋にってきたのはミリアだった。
「なんだ? ミリアはトーヤを知っているのか?」
「えぇ、私が登録を擔當いたしましたので。それが何か?」
「それならば丁度良い。トーヤのギルドランクをCランクにしてきてくれ。ついでに更新も頼む」
「?! いきなりCランクですか? わかりました。トーヤさん、カードを一度お預かりします」
俺がカードを手渡すと、嬉しそうな表をしてミリアは部屋を退出していく。
待っている間にエブランドがお茶をれて出された。俺が恐すると「趣味なのだよ」と軽く笑う。
程なくして扉がノックされ、ミリアがってきた。
「おまたせしました。カードの更新をしました。しましたけど……」
「しましたけど……なんだ? その何か言いたそうな口ぶりは……」
「カードを見てもらえればわかるのですが……」
ミリアがカードをエブランドに手渡すと、その容を見たエブランドが信じられないような顔をしている。
俺が不思議に思っていると、ギルドカードをテーブルに俺に見えるように置いた。
「信じられん……」
俺は何だろうとカードを手に取り中を見た。そのカードにはーー。
◇――――――――――――――――――――◇
【名前】トーヤ
【種族】人間族
【年齢】16歳
【職業】回復師プリースト
【レベル】57
【ランク】C
【所屬】サランディール王國フェンディー支部
◇――――――――――――――――――――◇
ステータスの通りだなと、俺は納得する。
レベル100に上がったら、どの職業を選ぶか悩んでいるとエブランドが恐る恐る聲を掛けてきた。
「こ、この表示されている……レベルは本當なのか……?」
「えぇ、その通りですよ? それが何か……?」
「――信じられん……まさかこんな高レベルの冒険者が野に埋もれていようとは……」
俺は意味がわからず首を傾げる。
「その様子だと、意味がわかっていないと見える……。ミリア、お主も隣に座れ。これはギルドでも重要事項になる」
「はい……」
ミリアがエブランドの隣に座ると、エブランドが説明を始めた。
「このレベルはな……冒険者でいえばSランクに該當するのだ……。この街の冒険者にはAランクも確かにおる。それでも冒険者を20年続け、レベルは42が最高だ。……それだけ言えばわかるよな?」
うわっ……チートアイテム使ってバンバンレベル上がっているのが普通だと思ってた。考えてみれば経験値100倍なんてアイテムないよな……。
俺は苦笑しながらも頷くと、エブランドが言葉を続ける。
「これが國にバレたら確実にお主は王城で召し抱えられ、近衛として國に勤めることになるだろう。特にこの街のギルドマスターは領主の子爵の次男になる。自分の手柄のように喜んで報告するであろう。それで良いか?」
俺は召喚された國での出來事を思い出す。あの扱いをされた王や貴族たちを思い出すだけで嫌気がする。
もちろん俺は首を橫に振り、仕などする気がない事を伝えた。
「だから、これはわしの中で収めておく。ミリア、お主はトーヤの専屬付となれ。もう知ってしまっておるしのぉ」
「――はい……わかりました……」
ミリアも事態が事態なだけに早々に諦めて頷く。
「トーヤもわかったな。――それでだ……」
エブランドは獲を見つけたような目で俺を見てニヤリと笑った。
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