《ヘタレ魔法學生の俺に、四人もが寄ってくるなんてあり得ない!》好敵手
俺が魔導學園に學して一ヶ月。
何事もなく平和に授業をけていた俺だが、
がらっ!と暴に扉が開き、
「雨宮暁はいるか!」
いきなり誰かさんがってきた。何か面倒事に巻き込まれそうな予しかしないんだが。
そいつは俺の席の前に立ち、こう言った。
「今日の放課後、お前と九條和水、篠山華、キャサリン・パーカーの四人で屋上に來い」
それだけ言うとそいつは帰っていった。
まず口を開いたのはケイト。
「……何今の?」
「さあ?俺にも分かんないなあ」
いきなり來て喧嘩売るのがトレンドなのかね?
「とりあえず放課後行ってみようか」
俺達を宥めるように言ったのは姉さん。
そして小さな聲で華が言った。
「あの人は……何か、やだ……」
時は流れ放課後、屋上。
「何の用かな?」
あえて優しい口調で問う。相手はどうでるだろうか。
「簡単だ。僕にその子達を渡せ」
……え、今何て?
「ごめん。よく聞こえなかったな」
「僕にその子達を渡せと言ったんだよ」
自己中なのかコイツは?
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「なぜお前に渡す必要があるんだよ」
「簡単さ」
そいつは短く言うと、
「僕が一目惚れしたからさ」
「なっ……!それだけの理由で私と暁の仲を引き裂くつもり!?」
抗議の聲を上げたのはケイトだ。
「そこの彼より僕の方が君達に相応しい。だから、複數でもいい。僕の人にならな__」
バシンッ!と、鋭い音が響いた。この音の主は、
「なるわけ……無いでしょ」
いつも優しいあの和水姉さんだった。
「私は君のものじゃない。暁の姉。どれだけ君が私をオトそうとしても、私の気持ちは変わらないから」
堂々と宣言。かっこいいなあ。
「……だってさ。諦めなよ。俺も面倒事には首突っ込みたく無いんだ」
「……僕の家は有名企業を経営してる。この學校にも顔が利くからね。その気になれば君達三人。まとめて僕の人に出來___」
「お止めなさい。神崎川さん」
神崎川の獨り語りを止めたのは、生徒會長で俺の知り合い?の天條先輩。
「あなた。何でもかんでも家の力を使うのは心しませんわね」
それと、と天條先輩は続ける。
「ここからは私事になりますが、我が天條家と神崎川家の結婚。あんなのはあなた方が取りつけただけで、私達は何ら賛などしていませんわ」
結婚て。あんた達先輩後輩だろ……。
「なっ!?で、でも、あなたのご両親は賛して……」
「あんなの演技に決まってるでしょう。元々あなた方と私達は敵対関係の家同士。噓をついたり騙したりは、『神崎川家に対しては』平気でやりますわよ?」
金持ちも大変なんだな。っていうか今時家同士の喧嘩とかあんのか。恐ろしいね。
「……雨宮くん」
ここに來てから一度も喋らなかった華が口を開いた。
「お金持ちは……暗殺とか、跡取り爭いとか……々大変」
暗殺!?財閥の當主が夜中にベッドの上でぐわあってやられるアレか!?
「……結婚が……噓だと?上等だ。僕はこんなの認めない。天條さん。それにそこの三人も。いつか僕の人に……嫁になってもらうからな!」
そして神崎川は俺を指差し、
「雨宮暁!僕は君をこの人達に相応しいとは認めない。いつか君からこの人達を奪ってみせるから、覚悟しとけよ!」
盛大に啖呵切ったみたいですが、だから何ですか?一応俺も(三人で同棲し始めた時點で)覚悟決めてるんで今さら覚悟しとけよなんて言われましても余計奪いづらくなるだけじゃ?
それだけ言うと神崎川は走り去っていった。
「……天條先輩。ありがとうございます」
「良いってことですわ。それに……」
先輩は顔を赤らめながら、
「彼と結婚しては、あなたと過ごす時間が減ってしまいますし……」
「え?結婚してはの先が聞こえなかったんですけど」
俺の一言に先輩はさらに顔を真っ赤にして、
「うるさいですわね!何だって良いでしょうそんな事!……恥ずかしいですわ……っ!」
俺何か地雷踏んだかなあ?いたって普通の會話だったような気がするけど。
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