《ヘタレ魔法學生の俺に、四人もが寄ってくるなんてあり得ない!》西の不良共と東の名門生
「はい暁!あーんっ!」
「あ、あーん……?」
現在の狀況を説明しよう。
今は晝休みで、皆弁當を食べているんだが……。
俺だけケイトからあーんされるハメになった。
「死ねよクソリア充……」
「イチャイチャしやがって……」
「俺の學園生活灰なのアイツのせいだろ……」
散々言いやがって…。俺もあーんされんの恥ずかしいんだよ!分かれよ!
「暁、顔悪いよ?保健室行く?」
「いや、大丈夫。ごめん」
ほんとは今すぐ逃げ出したいくらいの殺気にあてられてるんだけどな……。
「……そろそろ魔導大祭だね」
「もうそんな時期か。……いや、六月の初めだもんな」
魔導大祭。魔導學園同士で行う大規模な育祭の事だ。北は北海道高校から南は九州高校まで、全國の魔導學生が一同に會する。テレビ中継され、世界中の人々が魔導大祭を見ることが出來る。
「ただまあ、心配なのは怪我人だな」
「あー……」
魔導大祭は學年対抗。學生に害のない魔法なら何でも使用オッケーな育祭だ。
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先に述べた通り學年対抗なので、一年生が二年、三年生より競技の結果が良かったりすると、次の競技で先輩の皆さんからタコ毆りにされることもある。
「いつの間にか一年生タコ毆り大會になったりしないだろうな……」
「特に心配なのは関西校と九州校かな?」
「関西校と九州校なあ。あそこ去年の魔導大祭で流騒ぎやんなかったっけ?」
魔導學園高校の中でも特に気が荒いのが集まる學校。魔導學園関西高校、同九州高校。
去年の魔導大祭で両校の間で闘騒ぎがあり、魔導大祭が中止になりかけたそうな。
絡まれなきゃ良いなあ……。
「魔導學園関西高校と……九州高校?」
「はい。どんな學校か分かりますか?」
放課後、俺は生徒會室にいた。例の関西高校と九州高校について聞くためだ。
「……知っていますわ。そして、あなたがどうしてそれを聞きに來たのかも」
「魔導大祭における両校の騒ぎについてですよ」
天條先輩は小さく顔をしかめると、
「あの學校は、毎年のように騒ぎを起こしていますわ。生徒の素行不良などもあり、評判は良くありません」
まあ通稱『掃き溜め』って言うからな。
「危険な魔法も平気で使う。競技後の他校生への暴行。特に三年生は酷いですわね。最上級生という立場を利用してやりたい放題ですわ」
「これはあくまで噂に過ぎませんが」
そう言って天條先輩は続ける。
「あの學校は、教員よりも生徒が権力を持っているのだとか」
噓だろ!?常識的に考えてあり得ねえぞ!
「もちろん教員も『元の力関係』を取り戻すべく活しました。が、教員よりも生徒の數が多く、數の暴力狀態だったと聞いておりますわ」
三年生ともなれば中級攻撃魔法くらいは使えるだろうしな。上級魔法が使えるのは正規の魔導師とか魔導衛師くらいだろうし。
「……雨宮さん」
「はい?」
「あなたは……彼らを見て何と言うでしょうか」
え?つまり?どゆことですかね天條先輩?
「いえ、深い意味はありません。ただ、今年は例年より過激でしょう。関西と九州は」
ねえそのめっちゃ不穏なフラグ建てるのやめて。俺が魔導大祭で酷い目に遭っちゃいそうだろ!?
note+ノベルバ+アルファポリス+電子書籍でエッセイ、小説を収益化しつつ小説家を目指す日記
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