《ヘタレ魔法學生の俺に、四人もが寄ってくるなんてあり得ない!》學した學校のパンフって懐かしくない?
生徒會室での一件から二日後。俺は自室で本漁りをしていた。
理由は単純。暇だから。
俺が漫畫やら小説を掘り出していると、
「……『日本最大の魔導師養學校、魔導學園関東高校』……」
懐かしいな。魔導學園関東校のパンフじゃん。
俺は手を休めるつもりでパンフレットを開く。
資格のページらしい。
『各學年時取得可能資格』
『一年・全國魔導連盟 実用魔法検定三級。
 
 二年・全國魔導連盟 実用魔法検定二級。
        魔導省基礎魔法総合試験。
        魔導衛師予備員試験。
        全國魔導連盟 実用魔法検定一級。
 
 三年・普通魔導技者免許。
       特殊魔導技者免許。
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       魔導衛師正規員試験。
       魔導省応用魔法総合試験。』
……意外に多いんだな。一年時はすげーないけど。
二年の魔導衛師予備員試験と三年の正規員試験は、魔導衛師を目指す者なら必ず取得しなければいけない資格だ。公務員の資格なので、合格率は恐ろしく低い。
「……高い壁だわな……」
思わずそんな呟きがれてしまうが、現役の魔導衛師は皆これを乗り越えてきたのだ。予備試験と正規試験にかれば、魔導省・魔導警備隊に就職(というか隊)が確定する。
三週間の魔導警備法の勉強、五週間の実技課程を経て、一人前の魔導衛師として任する。
主な任務は普通の警察と大して変わらない。違いを挙げるなら、擔當の事件が魔法犯罪か、普通犯罪かだろう。
普通犯罪として警察が捜査していても魔導師の関與が疑われると即座に魔導警備隊が捜査に乗り出す。
なぜ普通犯罪か魔法犯罪かが判るのかと言うと、詳しいことは面倒なので割するが、魔法を使ったときに出るエネルギーが現場に殘っていて、それを使って判斷するらしい。
「つくづく凄いよなあ……。魔導衛師は」
俺がそんな事を呟くと、
「暁。買い行ってきてくれる?」
「何で俺が……」
姉さんがってきた。買いとかメンドいじゃんか……。
「父さんか母さんに頼もうよ……」
「父さんも母さんも、イチャつきながらデートに行ったよ。華とケイトは格ゲーのスコアアタック周回してて離れなかったな」
どいつもこいつも俺に面倒事を押し付けたいのかっ!
「姉さん行けって。暇だろ?」
「私は勉強あるから。そういう訳で暁。行ってきてくれる?」
俺は(しぶしぶ)立ち上がると、姉さんの手からエコバッグを取った。
家の近所にあるスーパー。確か今日は特売日だって姉さんが言ってたな。
「卵一パック九十八円だと……!?こりゃあ急がねえと完売しちゃうぞ!」
奧様の奇聲響く特売コーナー戦場へと、俺は足を運んだ。
「……うわあ」
思わずそんなきがれるほど、今回の特売はヤバかった。
「あれもう普通に突き飛ばしてるよな?流騒ぎ待った無しってヤツだわ」
奧さん!卵ならいつでも定価一〇八円だから!十円しか得できませんよ!
そんな事を今すぐびたかった。キンキン聲が酷くて出來たもんじゃ無いが。
「ここでグズグズしてても卵は手にらねえし、一発勝ち取って來ようじゃん!」
奧様の集団に突っ込むとまず顔に淺い傷が出來た。引っ掻かれたのだろう。しかし、俺に気にする時間は無い。
「(クソ……手の長さが足りない!)」
致命的な欠陥だった。手の長さが足りなくて屆かないのだ。
ぐいっ!とをばし、なんとか卵を摑み取った。
しかし、奧様の流れに耐えきれなかったのか、エコバッグの持ち手が片方とれてしまった。
「(やべっ!……これ以上は危険だな。仕方無いが離しよう)」
「ああ、エコバッグ……お前の勇姿は忘れねえからな……」
俺が抱き抱えているのは持ち手のとれたエコバッグ。卵は死守したが、出のどさくさに紛れてもう片方の持ち手もとれてしまったらしい。
「……しかし予想外だ」
特売は戦爭だと聞いていたが、あれはもうの殺し合いと言っても良いだろう。
「(今度から何がなんでも姉さんに行ってもらおう。うん)」
俺はそんな事を考えながら帰宅した。
「姉さんごめんっ!」
リビングにった直後、俺は土下座を敢行した。
「うーん……」
姉さんは眉をハの字にして唸っている。
「卵は買えたから良いよ。エコバッグも多分何とかなるかな」
姉さんは一息つくと、
「ま、予想以上に人がいたらしいし、暁もあの狀況で卵を死守したから、許す」
「ありがたき幸せ……っ!」
何か殿様に戦の褒に領地増やすとか言われた武士みたいだな。
「じゃあ、今日はオムライスでも作ろうかな」
お、オムライス!俺の好をもう把握したのか……。
気づくと俺は(興狀態のケイトよろしく)姉さんに飛び掛かっていた。
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