《ヘタレ魔法學生の俺に、四人もが寄ってくるなんてあり得ない!》汗と涙の育祭 一日目・第二種目
「だっははははははははは!!」
鼻を包帯でぐるぐる巻きにされた俺は選手席に戻ってきた途端にバカ笑いされた。
「さてこのまみれの著をどうしてくれよう……」
「『清き水の恵み』ナチュラリティ・アクアで洗濯しろよ」
そうかその手があったか。ならば早速、
「我を清めよ。『清き水の恵み』ナチュラリティ・アクア」
バシャリ。と俺の著からが流れ落ちる。
「……ちょっと良い?」
「ん?」
立っていたのはさっきの子生徒。腕章は著けていないが東北高校の生徒だろう。
「ああ。さっきの。どしたの?」
「いや、さっき蹴ったのはやり過ぎたって思ったから」
「何だそんな事か。良いよ。俺の鼻は頑丈だからね」
「そっか。なら良かった。それじゃ」
そう言って子生徒は走っていった。
第二種目はハードル走。さっきの徒競走の百メートルと違い、こちらは六十メートル程だ。
次の相手は北海道高校。彼らこそ本の『最北の猛者』であり、自分の義姉が在籍していた學校だ。
北の大地で刃を研いた選手狩人達は、およそ學生とは思えない目で獲ゴールを見據える。
「(雪國っぽい魔法とか使うんだろうなあ……)」
俺がスタートラインでクラウチングを決め込んだ直後、事態はいた。
パァンッ!とピストルの銃聲が響いた剎那、
「「「荒野に魅の銀妖を!『豪雪の舞』ブリザード・ダンス!」」」
北海道の生徒が一斉に魔法を唱えた。
レーンが氷の道と化した。そして彼らの足下は、
「……スケート靴!?」
普通の運靴では無い。まるでこの戦法を最大限活かそうと仕組まれていたかのようだ。
「(でも凍ってるところ通らなきゃいい話だし。それなら……」
俺は足に意識を集中させ、
「我に炎の力を!『炸裂する紅蓮』クリムゾン・バースト!」
ボンッ!!とを叩く音と共に、俺のは宙を舞った。
一気にハードルを飛び越え、北海道の生徒達へ近づき、
「悪しき者に裁きの激流を!『裁きの聖水』ホーリー・アクア!」
ザバアッ!と他の學生をまとめて薙ぎ倒す。
難なく著地した俺は相手の魔法対策として、
「我を守護せよ。『叡知の盾』シールド・オブ・ウィズダム!」
さあこれで対魔法防も完璧。あとはゴールテープを切るだけだ。
そこで、俺の隣を何かが橫切った。
「悪いな関東校!一位は頂くぜ!」
「このやろ……ッ!」
俺は手に意識を集中。破魔法を略式詠唱する。
「『炸裂する紅蓮』クリムゾン・バースト! 」
ボンッ!!と隣の學生をコースアウトさせる。
「ごほっ!?」
派手に背中を打ったらしい。おそらく數秒間立てないだろう。だが、それでいい。
俺は余裕綽々の表でゴールテープを切った。
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