《とても人気ある生徒會長の姉は、ブラコン過ぎてヤバイ(暴走気味)》閑話ーー2年前の話裏
未音視點の2年前
「へぇ、ここが新しく出來たショッピングモールなのか」
最近オープンしたショッピングモールを見て弟の和樹が嘆していた。
確かにかなり立派なところよね。
私がしゆっくり歩いているのに対しては和樹はし早足で中にっていった。それを見て私もし早足でなるのだった。
中にり中を見て回る。気になるところが沢山あるから自然と足が速くなる。そうなると母さん達と距離が開いてしまうから一応聲を掛けておく。
「ちょっと、遅い!」
「未音が早いのよ」
そんなの言われなくてもわかってるわよ。だけどやっぱり気になるのよね。
ほんのしスピードを落としたから距離が開くことはないと思うけど...なんて考えてたら和樹が丁度間になるような位置に付いた。多分先に行く私を心配してくれてるのかな?だとしたら嬉しいななんて私は思っていた。
午前中は何処かの店に寄るたりはしたけど何か買うわけでもなく、お晝になったのでフードエリアに移した。有名な店もあったりしたけど私の好きなを食べれてとても上機嫌になっていた。
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私自し現金だなとはし思ってしまった。
「今から行くのよね?」
「そうね、和樹のテニスの道なんかを見たいしね」
お晝の予定をお母さんから聞き私は一足早くその用品店に向かった。
中にる時に1人のとすれ違った。高校生ぐらいかな?なんだか凄く切羽詰まったじがあったけど...
私は特に気にせず中にった。
し進むと商品棚のから店員が倒れこむ様に出てきた。そしてその後から1人の男ーー高校生ぐらいの人が出てきた。だけどその男の手には金屬バットが握られていた。
その男の視線と私の視線が合う。その目を見た瞬間私は一歩後ろに下がっていた。
白目のところは何かのせいか充していた。そして目には意志などみじんもじなかった。
男が一歩こっちに來る。私も下がろうとするが腰が抜けたのかもちをついてしまう。
そうしているに距離がまり...バットを振りかぶる。私は瞬きすら出來なかった。けど...気が付けば和樹が私の前に守る様に立ち塞がっていた。それを見た私の中の何かがドクンと音を立てた気がした。
和樹は腕をクロスにしてけようとするが右肘あたりに當たったのが見えた。
「うぉっら!」
「ぐぉ!?」
だけど和樹はその男にタックルを食らわせていた。男はモロに當たって吹き飛ばす様な形になった。私は和樹から目が離せなかった。とてもカッコいいと思った。
そんな風に見ていると和樹が右肘を抑えていて思わず聲を掛けてしまう。
「か、和樹...大...丈夫?」
「あはは、まぁなんとーーッ!」
「和樹!」
多分大丈夫って言おうとしてたのだろうけど痛みが先に來たらしく、顔を顰めている。
私は考えるより先に和樹の元に向かった。し涙が出てきちゃった。
それから和樹はとりあえずという事で救急車に乗って病院に向かっていった。
1日経って私は和樹のいる病院の病室に來ていた。
「本當に大丈夫なの?」
「まぁ、なんとかね」
私が心配して聞いてるのにはぐらかす様な言い方をされる。別に無理して聞き出す気はないけど...
あ、そうだった
「にしてもあの犯人?覚せい剤の副作用の幻覚が見えていたって本當なの?」
「そうみたいだよ。何かと1番の怪我人が俺っぽいし知っとく権利はあるみたい」
ならあの目も納得がいくわね。
「一応明日には帰っていいって言われてるから心配しないで」
私、いつの間にか暗い顔でもしてたのかしら?まぁ、ここに長居するわけにもいけないからここは帰る方がいいかな?
「...うん、分かった。今日のところはもう帰るわね」
そう言い殘し私は病室を後にした。
「やっぱり...辛いものは辛いよ....」
途中で財布を忘れた事に気が付いた私が取りに戻ってきた時に聞こえてきた和樹の言葉。その聲にとても悲しいものをじて私はドアを勢いよく開ける。
和樹は俯いていて開けるのと同時に顔を上げるが関係ない。私は和樹を”守る”様に抱きしめる。
「姉...さん?」
「辛いのなら泣いちゃえばいいんだよ」
私のその言葉を皮切りに和樹は泣いていた。
どれくらいしたかは忘れたぐらいになると、泣き疲れたのか和樹は私にを預けてとてもリラックスしていた。そして和樹が目を閉じて寢た様な雰囲気をだしていたのから...
「今度は、私が守って...幸せにしてあげるからね」
私はそっと和樹の耳元でそう囁いた。
和樹から帰ってきたのは安らかな息づかいだけだった。
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