《とても人気ある生徒會長の姉は、ブラコン過ぎてヤバイ(暴走気味)》あれれ?おかしいぞ?
午前9時50分
俺は10分前に待ち合わせにしていた駅前に著いた。まだ誰も來ていない。
にしても昨日の晩いきなり直人が來れないとか言ってたからな〜。まぁ、別にあいつとはよく居るからな。居ても居なくても変わらないか。
それから5分後に桐島さんが來た。
桐島さんは俺が既にいるのを見ると駆け足でこっちまで來た。
「おはよう、和樹くん。あれ?直人くんは?」
「あー、あいつなら昨日の晩に今日來れなくなったって連絡があったんだよ」
「.....え?」
そう言うと何故か桐島さんは目を見開いて驚いていた。どうしたんだ?
「桐島さんどうしたの?」
「えーとね。今日の朝、剛士から連絡があって...」
「ま、まさか?」
「そのまさかなの。剛士今日來れないって」
一旦整理しようか。
まず、元々4人で遊ぶ気だった。昨日直人が行けなくなり、客の朝武田が行けないと言った。そして今いるのは俺と桐島さんの2人ということはーー
「....ほとんどデートみたいなもの」
今のは俺ではなく桐島さんがポツリと言った言葉。だけど周りがあまりうるさくなかったので余裕で聞こえてしまった。
し顔が赤くなってるのが分かる。なるほど、桐島さんも似たような事思ってるのか...。
にしても今思えば姉さん以外の子と2人で遊んだりとか小學生のとき以來だよな。
そんなじで変に張して來た俺は桐島さんと共に駅の方に向かった。
向かう場所は隣町のあのショッピングモール。
時はし遡り和樹が待ち合わせ場所に著いておよた1分後の事
私は直人と一緒に和樹からなるべく近く気がつかれない距離の位置に丁度あった自販機の前に立っている。
「この距離なら會話していてもなんとか聞こえるわね」
「そうですね。にしてもなんで俺までストーカー紛いの行為をしなくてはならないんだろうか」
直人が諦めたじの聲でそう呟いている。まぁ、そう言う運命だったとしか言いようがないわね。
そんなじで待つ事約4分。
やっと千沙都がやってきた。むむ、お灑落してきてる。3人で行く事になってもアピールする気満々ね。流石私のライバル。
それから2人の會話を聞いていると何やら話が変な方向に向かい始めた。
え、直人が來れない?ここに居るからよね。もう1人の男子がドタキャンした?
それを聞いた千沙都は聞こえなかったけど「デートみたい」と言っているに違いない!
うぬぬぬぬ!
「く、苦しいです!ギブ!ギブ」
「あ、ごめん」
無意識のうちに直人の襟元握って思いっきり揺さぶってたみたい。
あ、移し始めた!
私は直人の襟元を引っ張って和樹達の後を追った。
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