《とても人気ある生徒會長の姉は、ブラコン過ぎてヤバイ(暴走気味)》勝負のようです①

『次のレースの前に、次の種目の男子50メートルに出場する人は場門の方まで來てください』

 千沙都と話しているとそんな放送が流れてくる。もうそんな時間か。早いもんだな。

「呼ばれたから行ってくるわ。......コイツ起こして」

「うん、そうね。それにしてもここで寢れるとかどんな神経してるのかしら?」

 そう言いながら武田の頭を叩く千沙都。容赦ないな。だいたい五回ぐらい叩くとやっと武田が目を覚ました。

俺はまだ寢ぼけた様子の武田を引き連れて場門へ向かった。

 場門には係の人がよく働いている為か、大抵の人が既に整列を終えていた。

俺と武田が列の方に近づくと、それを見ていたのか係の人が聲をかけてきた。

「2人は次の種目に出場する人ですか?」

「そうだけど、どこに並べばいいか分からなくて」

「それじゃあ名前を教えてください」

 「俺は和樹でこっちのは武田」

「和樹さんは前から三番目の列で、武田さんは1番先頭の列ですね」

 係の人に武田と別れ......たと言ってもたかが數mも無いけど、そこに向かうと......。

「まさか、君も同じ種目でしかも同じ列なんて......。運がいいのか悪いのか」

「それをお前が言うのか?えーっと、ひでだっけ?」

「ひでじゃない!秀しゅうだ!......まぁ、丁度いい。1回戦目には丁度いい種目の様だし」

はぁ?一回戦目?

「ちょっと待て。一回戦目ってのはどう言う意味だ?」

「普通考えて育祭が終わるまでだろ?そんなのも検討がつかないのか?」

 俺もそう言われたらしイラッときてしまった。そこまで言うなら徹底的に勝ってやろう。

そして、そうこうしている間に殘りの子が走り終わり、ようやく俺と秀の走る番が回ってきた。

『ここで一つの大目玉!生徒會長の義理の弟!とその弟に勝負を挑んだ生徒會役員の秀の戦いだー!』

 うはー、なんでそのこと知ってるんだろ。學年違うよね?一年の放送部から聞いたのか?まぁ、勝てばいいんだ。

指示に従いスタートの位置につく。そして、スタートの音を聞き一斉にスタートした。

 ゴールすると俺が一番だった。

 そして肝心の秀だが最下位でした。ちなみにゴールしたら速攻「次は負けないからな!」と捨て臺詞を吐いてどっか行ってしまった。

 さて、一度自分の団の席ところまで帰るとするか。

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