《非リアの俺と學園アイドルが付き合った結果》私の初連絡と俺の失敗選択肢
十話
「俺が妹に…俺が妹に…」
俺はなんて罪を犯してしまったんだ。
実の家族である妹にそういうことをしてしまうほど俺は腐っていたのか……。
「あ、兄貴…?はいるよ?」
あれから一歩も部屋を出ない俺を心配したのかいつもとは違いおとなしい様子の結花がってきた。
そういえば新天さんが家に來てから結花の様子がおかしいような……。
「ごめんね?…ゆいが変な事言ったから…」
結花が謝っただと……ッ!?
やはり何かがおかしい。
異常なまでに俺のことを嫌悪してる結花が俺の部屋に來ること自おかしいのだ。
なぜだ……何があった…!
「結花…お前何かあったか?」
「へっ!?い、いや…べ別に心配してたわけじゃないけど?まぁゆいと喋ってからおかしくなっちゃったから?様子見に行こうかなーって」
あれ、なんか俺こんな屬知ってるぞ?
とき〇モ4で矢作紗〇里さんが聲を務めた〇堂さんって人に似すぎてるぞ?
「結花ってツンデレなのか?」
「ツンデレ…ッ!?デレてないし!兄貴にデレたことなんて無いし!自意識過剰乙ってやつだよ!」
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アレどうしよう。おしいかもしれん。
結花「ツンデレじゃないし!」
1-謝る
2-頭をでる
3-おちょくる
3だな。
「じゃあ俺が新天さんと結婚してもいいの?」
「それは……」
ギャルゲーではツンデレはおちょくると怒りながら赤面するという定石があるのだ!
「いいのか?」
俺は結婚ということを再度念押しする。
さぁ。
どう出てくる……。
「そ、それは嫌だ…けど……」
なん……だと…?
怒らずにただデレて赤面するだけだと…!?
我が妹ながらちょろ過ぎないか結花さん。
「アレがお姉ちゃんになるのは嫌だって意味だからねっ!?勘違いしないでよねッ!」
あーはいはい。ツンデレおつ。
「あれ?」
「ど、どうしたの兄貴」
ちょっとまて…こいつが俺にツンデレを発して、さっきの問いの答えが、赤面デレだけだとすると……。
妹→俺に好意を持っている。
俺→そんな妹に知らないうちに行を―。
「あ、終わったな」
思わず終わりを口に出してしまった。
でもやばいって!異常癖兄妹だよ!
さすがの俺でも視線から向けられる「あの家族よ…」「あぁあの家族が兄妹でそういうことをしたっていう…」って目線にはメンタルがやられますよ結花さん!
どうしよう。
咎めた方がいいよな?現実を直視させた方がいいよな?
そうだ。そうに決まってる。
「結花」
「ど、どうしたの?」
俺の浮かべるいつになく真剣な面持ちに結花も神妙な面持ちでこちらを見ている。
よし!
言うぞ。
「妹である結花は俺と結婚出來ないからな?」
よし。言ってやったぞ。
これで結花も事の重大さが―
「し、知ってるもん…っ…ぅ…にぃから言われなくても知ってるもん!!」
結花は涙を流していた。
涙を流して俺の部屋を出ていった。
すぐに隣の部屋から大きく扉の閉まる音がした。
俺…選択肢間違えたのか…?
咎めるのは悪手だったのか…?
どっちにせよ俺が結花を傷つけたのには変わりなかった。
結花が涙を見せるなんていつぶりだろうか。
「そういえばまだ聞きたいことあったんだけどな…」
俺はまたベッドへ突っ伏した眠りにつこうとした。
だが先ほどの涙を流していた結花の顔が脳裏から離れず、しばらく眠ることは出來なかった。
「なんで……なんで…っ!」
ゆいは涙を掛け布団で拭う。
「にぃ…昔は良いって言ってたじゃん!」
ゆいは昔のことを思い出しながらにぃへの不満をベッドへ投げつける。
「いきなり新天円香なんて連れてくるし……」
なんであんな可い人がにぃの彼なの!?
將來的にえっちなことするって言ってたけど絶対彼だよね!?
ぐぬぬ……。もたもたしすぎたかぁ…?
「それよりなんで覚えてないの!?小さい頃言ってくれたじゃん!」
ゆいは小さい頃の時を思い出す。
「結花ちゃん嫌い!もうこないで!!」
ゆいは、小さい頃は周りへのあたりが強かったようで嫌われることが多かった。
にぃはその度に、
「俺は結花のこと好きだぞ」
って言ってくれてた。
ゆいはそれが嬉しくて堪らなかった。
ある日、また私がやらかしてしまい、とぼとぼ家に帰っている時のことだった。
「またやっちゃったのか?」
と、にぃが迎えに來てくれた。
ゆいはにぃに抱きついて鼻水やら涙やらでぐちゃぐちゃになった顔をにぃのに押し當てて泣いた。
「大丈夫。いつか直せるからな?それに俺は結花のこと好きだからな。」
にぃはいつものようにゆいをめてくれた。どう考えてもゆいが悪いのに、ただめてくれた。
ゆいはそんなにぃに対してを顔から離して言った。
「ゆいもにぃを好きになってもいい?」
いゆいのその言葉に、にぃは笑顔で答えてくれた。
「あぁ。にぃを好きになってもいいぞ!」
と。
「わかってる…分かってるけど…」
あれが泣いていたいゆいへのめの言葉の一種だって分かってる。
それにその“好き”が異に向ける“好き”ではないことも分かってる。
だけど……。
「わかっててもつらいよぉ…」
絶対に葉わない相手にをしてしまったゆいの心はというものを知ってから、ずっと雨が降り続いている。
「なるほど。手作りお弁當…」
「そう!まずは胃袋を鷲摑みにしなさい!あなたがいないと生きていけないくらいに!」
私たち親子は作戦會議にを出します。
「次は!?次は!?」
私はお母さんによる指導を真剣に聞きます。
ためになることばかりで、勇人くんを骨抜きにする日は近い気がします!
「次ねぇ……あ!ボディタッチを多くしなさい!あなたにはがない分普通より多くやってドキドキさせるの」
「なるほど。がないから…っておい。」
私は目の前にいるお母さんのへ平手打ちをかまします。
…揺れるのがし頭にきますね……。
「あとは、勇人くんの時間へり込みなさい。獨りの時間じゃなく、二人の時間にするのよ!」
「でも…それは逆に嫌われたりしないかな…?」
ゲームの時間は楽しそうだしそこに部外者である私がっていいんでしょうか…。
でも、そんな私の疑問をよそに、お母さんは無駄に大きいを張って言います。
「大丈夫!男なんて可い子と時間を共有するとすぐに落ちる生きだから!」
「でもお母さん…振られてばっかりだったって…」
「デカ!」ってバカにされたって言ってたし……。
ですがお母さんはまたを張って言います。
「バカねあなた。お母さんのファンクラブすら存在したのよ?その名も【をす會】!」
お母さん気づいて!それはお母さんのファンクラブじゃなくて巨のファンクラブだから!!
「へ、へぇ〜……」
私の口からは言えないので、まるで興味が無いと言わんばかりの聲がれます。
知らぬが仏という言葉がありますが、本當にその通り過ぎて何も言うことがありません。
「あ、彼の好きな食べは分かる?」
「いや…」
「はい!じゃあ連絡!」
私は攜帯を取り出して、limeを開きます。
ふふふ…実はlimeも電話番號も換済みです!あの後すぐに換しました!!
私はお母さんに言われた通りに、はじめて勇人くんへのlimeを送りました。
「―こんな時間に誰…」
俺は眠い目をりながらスマホのロックを解除する。
眠りを邪魔されたため、そこまでテンションは高くない。
どうやら俺の攜帯を鳴らしたのは新天さんからのlimeだった。
新天さん
「好きなものはなんですか?」
何これ。
俺こんなことで起こされたの?
どうでもいい報じゃんそんなこと。
俺は適當に新天さんとのトークを開き、ゆっくりと文字を打つ。
「ゲームです……っと。」
打ち終わった俺はすぐに送信して掛け布団に絡まり、再び眠りについた。
いや本當になんなの今の……。
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