《俺の馴染2人がメンヘラとヤンデレすぎる件》違和……
 さっき図書室であった羽方と言う彼はどうやら俺らと同じ3班らしい。
 さっきあった彼が偶然にも同じ遠足の班になるなんて……。
 これはもしかして運命的な何かなのか!?
 
 「それじゃあ、羽方さんあそこにいる人達が3班なので……」
 先生が笑顔で俺ら付近に指先を向けると羽方は手を添え軽く會釈をした。
 「はい」
 可憐でしい彼が一歩一歩こちらに近づいてくる姿は幻想的な世界を創造させてくる。
 これは……運命ってやつなのか!?(重要な事なので二度言いました)
 「あら?……あなたはもしかして……」
 よし、ここは冷靜を裝ってクールなところを見せないと……。
 「どうも、図書室で會いましたね、羽方さん」
 俺は張のせいか立ち上がって一禮してしまった。
 やべぇ!志保と代の目線が……。
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 「ふふっ、その節はどうも……そちらのお二人は?」
 「はい、こいつらは同じ班の志保と代ですっ!?」
 俺はすねに激痛が走るとその場で倒れた。
 痛い!痛い!骨折れた〜!
 床下に伏せた俺を志保と代はゴミか何かを見るような目で俺を見下していた。
 「雪くんって……ああいう金髪が好きなのね〜あいつの髪のは後で私が切り取っておくから……」
 聲のトーンは明らかに低くなっていくのが伝わった。
 右手にはカッターを強く握りしめ左手ではハサミを威嚇するかのようにかしていた。
  こ、こいつは……マジだ!志保が本気でキレてやがる……
  もうだめだ!
 俺は代に命乞いしようと目線を合わせようとすると代は笑顔だったが、それは表面上だけであって、実際はものすごく俺のことを睨んでいた。
 「へ、へぇ〜……代の知らないうちにあんな金髪野郎と流があったんだ〜代に緒で……」
 隠していたつもりはないんだけど……
 ついさっきのことだし……てかお前ら金髪嫌いすぎじゃね?
 「あ、あの!そろそろ役割分擔しませんか?」
 羽方は笑顔で俺たちの間にってくるとそんな事を言った。
 おいおい、まじかよ……
  ここに天使がいる!
 2人の悪魔に1人の天使が挑んで行く姿が俺には想像できた。
 羽方のおで志保も代もとりあえずは、許してくれた……
 俺ってなんかしたの?
 「そ、そうだね、とりあえず役割分擔しようか」
 授業が終わってすぐに俺は羽方さんにお禮をした。
 別にしでも一緒に居たいからとか、あの可憐でしい姿を見たいとかそんなことでは無い!
 お禮が言いたいのだ……他はおまけにすぎない!
 教室から羽方さんが出て行くところを見ると後を追って俺も教室を出た。
 志保と代の目線がやばいのは言うまでもない。
 「羽方さん、さっきはありがとうございます、あいつらすぐに怒るもんで……」
 「いえいえ、仲が良くて羨ましいです」
 いえいえ!あれは仲がいいわけではありません!がちです!殺しに來てます!
 「それに私のことはユン……とお呼びください、雪さん」
 そっかよろしくねユン?
  え?
  なにこれ?
  これが?
 「は、はい」
 俺は上ずった聲で返事をしてしまった。
 「それでは」
 ユンは一禮すると小さく手を振り教室にっていった、俺はユンの事をボーッと眺めながら軽く手を振った。
 
 「あら、雪くんこんなところでなにをしているの?」
 ぎにゃあ!……さっき俺のことを蹴り飛ばした志保じゃ無いか!
 鋭い目つきでの下あたりに腕を組んでいる、志保はどうやらずっと見ていたらしい。
 「い、いや別に……」
 「そう、それじゃ放課後、一緒に帰らない?そして死んでくれない?」
 「なんで帰宅ついでに、死ななくちゃいけないんだよ……自販機でコーヒー買うから許してくれ」
 俺は頭をかくと志保は小さく頷いてくれた。
 財布にいくらってたかな〜。
 「ただいま〜」
 「ふじょえり〜お兄ちゃん〜」
 俺は靴をいでリビングの扉を開けた。
 「それはツイッターのやりすぎだ」
 妹はスマホをいじりながらソファーの上でお腹に雑誌を乗っけながらゴロゴロとしていた。
 「えへへ〜それより遠足のお土産買って來てよ〜」
 それは修學旅行か林間學校だろ……お兄ちゃん校外學習でなに買ってくればいいの?
 「お兄ちゃん今財布の中に五百円しかってないから」
 俺がそう言うとむすっとした顔をしてこちらにを向けて來た。
 「ど、どうしたの?」
 俺は足を一歩引くと妹は起き上がりこちらに近づき中腰の姿勢になった。
 「お兄ちゃん……お願い?」
 そんなキラキラした目で言われたら斷れないじゃ無いか……。
 あざとい奴め……可いから許す!
 「しょうがないな〜なにがしんだ?」
 「それは……帰って來てから言うよ」
 そう言って妹は再びスマホを素早くタップし始めた。
 よくわからんが……とりあえず風呂にるか〜。
 「羽方ユンか……」
 確かに気品さはあるがどこか引っかかるような……。
 なんとなく裏があるような気がした。
 湯船に深く浸かるとため息をついた。
 目をつぶって違和の原因を探した、するとある一つの事が脳裏をよぎった。
 【呪いの絵】
 俺はどうしてもこれが頭から離れなかった……。
 
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