《俺の馴染2人がメンヘラとヤンデレすぎる件》もう戻らない格……
 
 今の教室は前とは違ってだいぶ賑やかになっていた。
 なんせ代がクラスの中心になりみんなを盛り上げているからだ。
 代は男子からは特に人気がありもう何十回も告白されそれを丁重にお斷りしたらしく、績も良く教師からの信頼も厚かった。
 ちなみに報提供者は隣の山田くんだ、もちろん聞き耳立ててた訳じゃないぞ。
 それに志保も影でファンクラブなんかが作られているらしく、前までのヤンデレは一切無くなっていた。
 
 そりゃクールでおとなしく、いかにも大人のってじがするもんな〜。
 志保も代もほとんどの生徒たちの憧れの存在となり先輩からも人気を得ていた。
 俺だけが、まるで別の教室……學校に連れていかれたような気分だった。
 今日1日の授業中は基本代と志保が積極的に答え周りの連中が公式や解き方を聞きとかなりいい事盡くしであった。
 以前なら俺の邪魔して、クラス全に迷をかけてと散々だったのに。
 それでも最終的にはこんなじになってたのかな〜。
 きっと呪いの絵がなければこれが普通なのだろう。
 俺は1人教室の隅でペン回しをしながらクラスのみんなを見ていたが誰1人不幸にはなっていない。
 それならいっそ現狀を維持させるのが一番良いのだろう。
 俺はそっと心の中で2人の記憶を閉じ込めることにした。
 こんな簡単に諦めるべきではないのだろうが……みんな楽しそうだし、俺1人の意見で2人にどうこう言うわけにもいかないし……それに呪いの絵を書けばまたペナルティーが発生してしまうかもしれない。
 そもそもはじめの呪いは解けたのだ。
 いい事じゃないか。
 教室の扉が開くと先生がってきた。
 「みんな〜青春してるか〜?」
 
 ーーーー放課後の教室、ここには俺1人のみが滯在していた。
 今日は日直のため日誌を書いているのだが。
 太が沈みこもうとしている中、カラスも一斉に鳴き始めると帰宅する生徒も増えてきた。
 俺もそろそろ帰るか……。
 今日1日でだいぶ変わってしまった、それは別に悪い方へ進んでいるわけではない、だがもう前みたいに志保や代と話すのは不可能だろう。
 それにユンなんて會いたくないなんて言われたし……正直ショックだよ。
 「はぁ〜」
 俺は大きくため息をはくと、椅子から立ち上がって廊下へ出た。
 ん?
 階段の方で人影がチラッと見えた気がしたけど……それにだいぶ小柄だったような……。
 まぁいいか。
 俺は黙って日誌を職員室まで持って行くと教室の鍵を先生に渡し學校を出た。
 いつもの帰り道も志保と代がいないとかなり靜かだった。
 カラスの鳴き聲や車のエンジン音、それだけが俺の耳にってきた。
 これから夏休みか……今年は妹と出かける日が増えるな……。
 「……ねぇ、ねぇ、そこで暗い顔をしている人」
 なにそれ黒人のこと?そりゃ黒人に失禮極まりないだろ。
 「あなたのことですよ、っと!」
 「わっ!」
 いきなり飛びつかれると影を見て小柄な子だとわかった、ついでに聲からしての子だろう。
 俺は後ろを振り向くとそこには銀髪のがいた。
 「やっと気づいてくれた……」
 何この展開?
連奏戀歌〜愛惜のレクイエム〜
少年、響川瑞揶は放課後の音楽室で出會った少女と戀仲になるも、死神によって2人の仲は引き裂かれ、瑞揶は死神の手によって転生する。新たに生まれたのはほとんど現代と変わらない、天地魔の交差する世界だった。 新たな友人達と高校生活を送る瑞揶。彼は戀人が死んだ要因が自分にあると攻め、罪に苛まれながら生き続ける。居候となる少女と出會ってから前向きに生き始めるが、その果てに何があるか――。 世界を超えた感動の戀物語、ここに開幕。 ※サブタイに(※)のある話は挿絵があります。 ※前作(外伝)があります。
8 122攻略対象外だけど、好きなんです!
通り魔から少女を守って死んだ、25歳の乙女ゲームオタク。 なんと少女は神様の孫だったようで、お禮に願いを一つ葉えてもらえることに。 オタクの願いはただ一つ、「乙女ゲームのヒロインに転生したいです!」。 そして、ヒロインに転生し、イケメンを攻略しようとしたのだが…… 初投稿です。 この作品は、ノルン+ノネットが大好きな作者が書いたものです。ファンディスクのネタバレもしまくっていますので、ご注意を。 語彙力がないので、そこら辺はご了承くださいませ。
8 76右目を無くした少年の戀のお話
事故で右目を失った少年『春斗』は 高校三年間でどう生きるのか─ 卑屈な少年ととにかく明るい少女の戀の物語
8 59愛される王女の物語
第2王女は生まれた時に母をなくし、荒れ果てた後宮で第1王女とその義母に虐められていた。 周りは彼女を助けない。國民はもちろん、國王や王子さえ… それは彼女の生存を知り得なかったから。 徹底的に義母が隠していたのだ。 國王たちは後宮に近づくこともしなかった。 いや、近づきたくなかった。 義母とその娘に會いたくなくて、出來るだけ関わらないようにしていた。 では、そんな中で育った誰も知らない第2王女を偶然に出會い見つけたら…?
8 160付き合ってから結婚するまで
少し前に間違って消してしまった「付き合ってから結婚するまで」シリーズを1から書き直してみました。 毎週土曜日更新。 主人公五十嵐優人と、幼なじみでヒロインの工藤陽菜が付き合い、結婚するまでのストーリーとなっております。 また、結婚してからのストーリーも「付き合って結婚した後」として、連載中です。
8 162嫁入りしたい令嬢は伯爵の正體がわからない
男爵令嬢のコノエはある伯爵のお茶會に參加していた。 しかしニコラス伯爵を名乗る人物が三人いて…? 誰がニコラスなのかわからないまま、大勢の令嬢達との殺伐としたお茶會がはじまった。 主人公が伯爵を考察していく言葉遊びのような話なのでふんわり読んで頂けたらと思います。
8 168