《初めての》友達09
「そうだ、一つだけ提案があります」
そんな彼がまたしても小のような小さなきで人差し指を顔の前で立たせた。
「私のこと春香って呼んでほしいです」「え……、急にどうしたの?」「だって奈緒は呼び捨てなのに私にはさんをつけるなんてずるいです。私、すごく寂しいです」
桜をしたを尖らせる春香さん。間違いなく僕を萌え死にさせにきている。
「わ、分かった。その、は、春香」「え、なんですか? 小さくて聞こえませんよ」
奈緒の真似でもしているかのように小悪魔的に微笑む春香。白な右耳に右手を當てて僕に一歩近寄ってきたもんだから、とてつもなく良い香りが鼻先數センチ先で放出されている。
「春香! 小鳥遊春香! これでいい?」「はい、満足です」
満足した春香は軽くスキップすると僕を追い抜き手招きする。
「じゃあ、學校に行きましょう」「あ、ちょっと待って!」「待ちませんよ~」
勇気を振り絞ったから垣間見ることが出來た春香の知られざる一面。學校ではお嬢様キャラが定著しており、僕も今日までは春香が奈緒を彷彿させるようないたずらっ子の表をするとは思わなかった。なにより、自分のことを呼び捨てで呼ばせたい願を持っているなんてこれっぽっち思わなかった。どうして奈緒に対抗するのか分からないけど、なからず僕意外にも春香をさんやちゃんで呼んでいる男子は級友にも大勢いる。
「春香さんまって」「あ~さんて付けたから待ちませんよ~」「ごめん、春香待って」「はい、待ちます」
教室では見ることのできない春香の意外な一面は、どれも新鮮でどれも可くて獨り占めしたくなるものばかりだった。敬稱をつけられて膨れる春香も、呼び捨てで呼ばれて満足そうに微笑む春香も、今は僕だけのモノ。そう思えた。間違いなく、僕はいま春香を取り巻く人間関係の中で優位な位置にいることは斷言できた。
「あ、僕からも提案があります」
だから、僕しか味わえないであろう喜びを今度は僕から提案をすることにした。
「敬語やめない? 僕らもう友達だよね?」「え、……うん。雅君がいいなら」「僕は奈緒と同じように春香と話せるようになりたい」
自然と奈緒の名前が出てしまい、口をつぐむが春香は逆に満面の笑みを咲かせた。
「うん! 私もその方がいい! だから、これからは敬語なしで話そうね」「もちろん、ラインも換したし僕らはもう立派な友達だ」
街燈の優しいの中で笑い合う高校生。はたから見てカップルに見えたらいいな。僕はそんなことを思っていた。奈緒以外でこんなにも表かに僕と會話してくれるの子がこの世界に存在するとは思ってもいなかった。 僕が微笑めば、倍で返してくれる春香。さすがにそれが照れくさくてそっぽを向いてしまっても春香は小さくクスクスと笑って「なんか変なじだね」ってもっと微笑んでくれるんだ。
菅野雅、人生に一片の悔いなし。至福の時を過ごし、もうこの際死んでもいいです。ありがとうございました。
ある程度その場の至福を堪能して僕は、小鳥遊春香を自宅まで送り屆ける任務を思い出し軽快なリズムで歩き出したが、當然の如く呼び止められた。
「あ、雅君! 學校學校!」
ガッテーム! そうだった! なんてこった! 真の目的を達して適當に畫策した計畫がまだ生きていることを、純真無垢な春香の聲で思いだすことになってしまった。
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