《初めての》告白の先に見えたあの日の約束66
 でも、母さんが拓哉達にあからさまな嫌悪を示す理由が分からない。だって初対面なのだから。むしろ、僕が毎日の様に拓哉のことを自慢げに語っているのだから歓迎することはあっても門前払いしそうな態度を取る理由がない。
ここは様子見と言うことでドアを開けて拓哉たちをう。
「……」
「は、初めまして! 本日は急な“ご”來訪にも関わらず、“お”快く迎えれてくれまして誠に謝激であります!」
親友の母親に會うことがここまで人を狂わせるとは思いもしなかった。チャラ男が一生懸命に敬語を駆使して母さんのご機嫌取りをしている姿は稽であった。
優香さんが隣で申し訳なさそうにしているのは、拓哉の學の無さが見してしまったことによる一瞬の恥じらいだろうか。息子の失態を恥じらう母親の様な、溺する孫を憐れむ祖母の様な、そんな表をしている。
「ふん……快くなんて思ってないわ」
普段と違うことをするから裏目にでるのだ。ヘンテコな言葉遣いに母さんは鼻を鳴らし、言わなくても良いことを発言して拓哉と優香さんを凍りつかせた。
「そもそも、どの面下げてここに來ているのかってこと。これから助け合い支え合って行こうと決めた矢先だったのに。奈緒ちゃんの影に隠れてないで出てきなさいよ」
この母さんの発言には僕も奈緒も顔を見合わせてしまう。頭の回転の速さに定評のある奈緒ですら、優香さんに対する母さんの発言の意味が理解できないようだ。米噛みを抑え必死に難問を解いている様に見える。
その脇で急に矢面に立たされた優香さんも困を通り越し顔面蒼白だ。
「えっ! えっと、ご挨拶が遅れまして誠に申し訳ありません――」
暴走自車の如く勢いで拓哉の隣――母さんからは死角だった奈緒の脇から一歩前に前進して母さんと対面した。まさか、初対面にも関わらず深々と頭を下げることになるとは思いもしなかっただろう。
「ん? 隨分見ないうちに顔が変わったわね? あれ? もしかして……私勘違いしてる?」
優香さんの誠心誠意、気持ちのこもった謝罪が功を奏した。今度は母さんの顔が反転していく。
噓つきは戀人のはじまり。
宮內玲(27)は大手老舗菓子メーカー シュクレでコンサルティングを請け負っている。 戀人のロバートとオーストラリアに住んでいたが、一年限定で仕事をするために日本に帰國していた。 そんな時、偶々シュクレと取引のある會社の代表である九條梓に聲をかけられる。 「やっと見つけた」 実は梓と玲は五年前に出逢っていた。 公園で倒れていた梓を、玲が救急車を呼んで病院に付き添った。 だが、翌日病院に電話をした玲は彼が亡くなったことを知る。 「まさか偽名を名乗られるとは」 玲にとって梓は忘れもしない、忘れられるわけがない人だった。 當時のことをひどく後悔していた玲は、梓から事の真相を聞き、生きていたことに喜んだのも束の間。 __________俺がもらってやるよ _________薔薇の花束、持ってきてくれるなら 「約束通りきみを貰いにきた。忘れたとは言わせないから」 かつての約束を反故にされて現在進行形で戀人がいる玲に梓は迫る。
8 90血が繋がってないからあなたに戀してもいいよね
頑張ってみましたが変だと思います そんなでも見てくれたら嬉しいです
8 67ルーズリアの王太子と、傾いた家を何とかしたいあたし
貧乏子爵家の長女として生まれたマリアはギャンブル好きの父、見栄をはる母、放蕩をする雙子の弟を抱え、二月後のデビュタントに頭を抱える14才。 祖父から堅実なお前にと譲られた遺品と鍵つきの祖父の部屋を與えられたものの、少しずつ減らさざるを得ない寶物に嘆きつつ何とかしたいと努力していたが、弟に部屋に侵入され、祖父の遺品を盜まれた時にブチキレた! 一応、途中の內容の為に、R15を入れさせていただきます。
8 181本日は性転ナリ。
如月瑠衣(きさらぎ るい)は、ごく普通の男子高校生として代わり映えの無いつまらない毎日を送っていた。 しかし"ある日"を境に、その"代わり映えの無いつまらない毎日"は虛実が混じり合って作られた"幸せで平穏な日々"だったのだと思い知らされる。 幼馴染の"高梨莉結(たかなし りゆ)に手を借りつつも、男に戻る事の出來るその日まで女としての生活を送る事となった瑠衣。 これは"性転"してしまった瑠衣が、様々な"モンダイ"に見舞われながらも、周りの人々との出會いによって"本當の自分"を見つけていくストーリー。 興味を持って頂けたら是非一話だけでも読んで下さい。つまらないと思った方は、良ければその理由などもコメントして頂けたら、出來る限りの改善をしていきたいと思います。 未熟者が書いた素人小説ですが、創造をカタチにしていく勉強の真っ最中なので、是非溫かい目で見守ってください。 古い話から常時改稿していますが、途中から読み進めるのが嫌になるような文體になるかもしれません。 それは、この「本日は性転ナリ。」が、攜帯小説を始めてから、初めて完結まで続けられた作品なので、未改稿部分はルールや小説執筆の常識等も知らないままに思い付く事を書き毆ったからです。笑 今でも"改稿"と言える程の事は出來ていないかも知れませんが、以前と比べて確実に読み易く直せていると思いますので、是非改稿後の方も読んでいただけると幸いです。 この小説を執筆するにあたって、読者の方々に大変勵まされております。この物語が続いているのはその方々が居るからです。 本當にありがとうございます。
8 161脇役転生の筈だった
乙女ゲーム『エデンの花園』に出てくる主人公……の、友人海野咲夜。 前世の記憶というものを取り戻した咲夜はある未來のために奮闘する。 だって、だってですよ? この友人役、必ず死ぬんですよ? 主人公を庇って死んじゃうんですよ? ……折角の2度目の人生、そうそうに死んでたまるかぁぁぁ!! という思いから行動した結果、何故か私を嫌っている筈だった兄が重度のシスコンと化したり…。 何故か面倒事に巻き込まれていたり? (特にシスコン兄の暴走のせいですが) 攻略対象者とは近付かないと決めていたのに何故か友人になって…。 しかもシナリオとは違って同じクラスになってるし…!
8 119やり込んだ乙女ゲームの悪役モブですが、斷罪は嫌なので真っ當に生きます【書籍大好評発売中&コミカライズ進行中】
【祝!2022/7/8にて第10回ネット小説大賞小説賞受賞 書籍大好評発売中&コミカライズ進行中】 辺境伯の息子のリッドは、突然思い出した『前世の記憶』と『今世の記憶』が混じり合い困惑する。 だが、前世の記憶を思い出したおかげで彼の言動は、家族を救うために大きく変わっていく。 果たしてリッドは家族を守り、未來を変えることが出來るのか!? あらすじ 突然、前世の記憶を取り戻した辺境伯の息子『リッド・バルディア』は、この世界が『ときめくシンデレラ!』略して『ときレラ!』というやり込み系の乙女ゲームの世界に酷似している事に気が付いた。同時にリッドは、自分が悪役令嬢の一派に加わる脇役(悪役モブ)であること。また、所屬した一派の悪事に加擔した結果、悪役令嬢と一緒にどのルートでも粛清、追放、処刑、斷罪される運命であることを思い出す。 かくして、リッド・バルディアは前世の記憶を活かしつつ、やり込み要素満載だった乙女ゲームに酷似した世界を真っ當に生きる為……そして、大切な家族を守る為に奮闘(無雙)する日々が始まった。 追記 【2022年7月8日付 ネット小説大賞小説賞受賞 書籍大好評発売中&コミカライズ進行中】 R15指定:殘虐なシーンなどはありませんが、念のために指定しております(2022/03/07) 小説投稿サイトのカクヨム、アルファポリスにも投稿しております。 カクヨム実績:2022/3 総合・異世界ファンタジー(日間・週間・月間※1)ランキング1位実績有 ※1=月間は異世界ファンタジー部門のみ1位実績有
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