《99回告白したけどダメでした》52話
誠実達は雑貨店にり、店を見回していた。
変わった置やオシャレなマグカップなど、様々なが店にあった。
「雑貨屋? こんなとこに來たかったの?」
「あ、あぁ…ちょっと何か小がしくてな!」
「小って何よ」
「うっ! そ、それは……」
別に小がしくてこの店にったわけでは無い、ただ沙と會わないようにするために、適當にっただけの店だった。
誠実は奈穂にそう言われ、何か良いは無いかと探す。
「こ、こういうのがしくてな!」
「え……そんなのしいの?」
「ん? ……あ!」
誠実が咄嗟に奈穂に見せた商品は、全の男の置。
蕓的ななのだろうとは思うが、高校生がそんなものをしがる意味が奈穂も手に取った誠実にもわからない。
「……まさかと思うけど、振られてそっちの趣味に目覚めたんじゃ……」
「ち、ちげーよバカ! ほ、ほら! こういうのって部屋に置いてるだけで、なんか雰囲気が変わるだろ?」
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「そのままおにぃの癖が変わらなきゃ良いけどね……」
完全に選択を間違ったと誠実は心の中で後悔する。
そんな誠実の橫で、奈穂は店をし始める。
「あ、これ可い」
奈穂が商品に夢中になっている間、誠実は店の外の様子を伺う。
沙が居ないかを確かめていた。
外の通りに沙の姿は無く、誠実は安心し、ホッとをでおろす。
「はぁ~、良かった…」
「何が良かったの?」
「いや、なんか笹原が……って笹原ぁぁ!?」
ホッをでおろしたのもつかの間、いつの間にか沙が誠実の隣に來ており、聲をかけて來た。
誠実は驚いたのと同時に、奈穂に見られていないかを気にする。
奈穂は店を見るのに夢中で、誠実と沙には気が付いていない様子だ。
「そんなに驚かなくても良いじゃん、何やってんの?」
「い、いや……か、買いだよ」
「へ~、伊敷君ってこういうお店來るんだ」
「ま、まぁな……」
誠実は冷や汗をかきながら沙の質問に応える。
奈穂に見つからないうちに、沙をこの店から出さなければと誠実は考えるが、焦りすぎて考えがまとまらない。
「そ、そういう笹原は何してんだ?」
「私も買い、友達誰も捕まんなくてさ~、一人で寂しかったけど、逆にラッキーだったかもね」
「そう言いながら、俺の腕に抱き著くのやめてくれない?」
「まぁまぁ、良いじゃない、どうせ一人でしょ? 私と一緒に買いしようよ」
「なぜ、俺が一人だという過程で話をする! 連れが居るんだよ!」
「伊敷君、スマホの中のの子は彼とは言わないよ?」
「二次元じゃねーよ!!」
殘念な人を見るような目で誠実を見る沙。
一自分をどんな人間だと思っているのか、誠実は沙の言葉に呆れながら、ため息を吐く。
「そう言う訳だから、お前はさっさと……」
「おにぃ、何やって……るの?」
誠実が沙に別れを告げ、その場を後にしようとした瞬間、誠実の後ろから、奈穂がマグカップをもって近づいてきた。
奈穂は直ぐに沙に気が付いた様子で、表を曇らせる。
沙は沙で、まさか本當にの子と一緒だとは思わず、驚いた表だった。
「おにぃ……この人誰?」
「み、奈穂……」
「あ、伊敷君の妹さん? 初めまして、伊敷君の友達の笹原沙です」
「……伊敷奈穂です。兄がお世話になっています」
笑顔で挨拶をする沙と対照的に、奈穂は不機嫌そうに言う。
誠実はそんな2人を見ながら、一人焦っていた。
このままでは間違いなく面倒な事になる。
誠実は何とか奈穂と沙を引き離そうとし始める。
「さ、笹原! そう言う訳だから、悪いが俺達はこの辺で……」
「あの、失禮ですが兄とはどのようなご関係で?」
誠実の言葉を無視し、奈穂は笑顔で沙に尋ね始める。
「私? う~ん、友達……以上かな?」
「以上?」
「うん。あ! でも人未満かな?」
「人未満……へ~」
笑顔で誠実の方を向き直る奈穂。
そんな奈穂の後ろに、またしても鬼が見え始める誠実。
なぜそんなに怒るのか、誠実には全く分からなかったが、今はただ奈穂が怖かった。
(妹よ……お前ってそんなに怖かったのか……)
今までとは違う、奈穂の怒りのオーラをじ、誠実は心の中でそう思う。
沙はそんな奈穂の怒りには気が付いていない様子で、続けて話始める。
「やっぱり妹さん可いね~、本當に兄妹?」
「あ、あぁ…そうだぜ……」
ニヤニヤしながら、沙は奈穂を凝視する。
そんな沙に、奈穂は若干怯えたじだったが、笑顔は崩さなかった。
「あ、あの……失禮ですけど、先ほどの言葉の意味はどういう……」
「ん? あぁ、そうだよね、気になっちゃうよね? 伊敷君、この間の事、言っちゃっても良い?」
「駄目」
きっと告白もどきの事を言っているのだろうと、誠実は直ぐに気が付いた。
だからこそ、間髪れずに卻下した。
しかし、奈穂は誠実の方を再びゆっくりと向き笑顔で言う。
「おにぃ、隠し事なんて、兄妹の間には必要ないよね?」
「いや、俺にもプライベートが……」
「無いよね?」
「はい……」
誠実は奈穂の言葉に押され、沙との関係について、話すことになってしまった。
「じゃあ、話すけど……本當に大丈夫?」
「……もう、諦めた」
誠実はすべてを諦め、沙にこの前の誠実とのやり取りを奈穂に話す事を了承した。
この後、奈穂に々と言われるんだろうと、誠実は覚悟した。
誠実はなぜ最近か最近、自分の関係を気にしてくる奈穂の事が、不思議で仕方無かった。
怒られるのも理不盡にじて仕方無かったが、奈穂に口喧嘩で勝てる気がしないので、何も言わない。
「……と、こんなじで、アピール中なんだよ~」
「……そうなんですか、それにしてもほんとに兄で良いんですか?」
沙が奈穂にこの間の事を話し終えると、奈穂は笑顔のまま沙に尋ねる。
顔は笑っているのに、目が全く笑っていない奈穂に、誠実は再び恐怖をじる。
「良いも何も、妹ちゃんも伊敷君の事好きだから、こうして一緒に買いしてるんだよね?」
「な……ななな!! 何を!!」
沙の言葉に、奈穂は急に顔を真っ赤にし、狼狽え始める。
誠実は沙の言葉をよく聞いておらず、急な奈穂の様子の変化を不思議に思う。
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