《99回告白したけどダメでした》70話
誠実と武司は職員室を後にし、昇降口に向かっていた。
昇降口に向かう道すがら、武司は一誰がこんな噂を流したのだろうかと誠実と話ていた。
「なぁ、誠実。やっぱりこの噂を流したのって……」
「あぁ、金曜にコンビニで見かけた、山瀬さんの婚約者だと思う」
「お前、あの後何かあったのか?」
「…実はな……」
誠実は金曜日に武司と健と別れた後に聞いた、駿の話をする。
それを聞いた武司は、驚くと同時に怒りをあらわにして誠実に言う。
「誠実、なんで俺らに相談しないんだよ! そんな大事な事を!」
誠実は武司から目を逸らした。
あまりこの問題に、健と武司を巻き込みたくなかった誠実は、自分の力だけで何とかしようと考えていた。
しかし、誠実のその考えに武司が納得できなかった。
「はぁ~、全くよぉ……何年の付き合いになると思ってんだよ。こちとら今まで何回迷掛けられたかわかんねーよ。今更何言ってんだアホ」
「でも、今回はただの俺の自己満足だし……お前らに迷は……」
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「だろうな、正直お前はどうかしてる。あんなに気持ちを弄ばれておきながら、怒りもしないで、そのを助けるなんて……ただのMじゃん」
「そうだけど、でも!」
「あ~、ハイハイ知ってる知ってる。お前はそういうやつだよ。昔から……」
武司は誠実の方に手を置きながら、呆れたような笑顔でそういうと、誠実の背中を思いっきり叩く。
「いってぇ!!」
「ま、仕方ねーか。お前バカだしな、そうと決まれば話は早い、その駿とかいう奴ボコって、噂の元を斷ち切るか!」
「お前なぁ…簡単に言うけど、お前ってそんな喧嘩とかするタイプだっけ?」
「ふ、おまえは俺を舐めすぎだ、俺はこれでも格闘技をやっていたことがあるんだぞ」
「それって、中二の時にしやってた通信空手だろ? 結局3カ月で飽きてたし……」
「そ、それを言うな……」
全く頼りにならなさそうな武司だったが、誠実は正直嬉しかった。
こうして自分を信じてくれる友人が居る。
いつも一緒に馬鹿やってる時は気が付かないが、こうやって自分が困っている時に、何も言わずに助けてくれる。
そんな自分の友人が、誠実は誇らしかった。
「でだ、まずはどうやって駿とかいう奴を探すかだが、健が居ないんじゃなぁ~」
「本當にどうしたんだろうな? 俺らにも連絡しないなんて……」
そんな事を話しながら、誠実が自分の下駄箱を開けると、四角い封筒がっていた。
一瞬今の自分の狀況を考えて、もしかして果たし狀か? などと思った誠実だったが、そうではないらしい、茶の封筒の中には丁寧に折られた一枚の手紙がっており、誠実は紙を広げて手紙を読み始める。
「こ、これは……」
「どうした誠実? なんだその紙?」
「あ! おい!」
誠実が読んでいた手紙を後ろから武司が取り上げる。
「えっと、何々……大切な話があります。放課後17時に四階空き教室で待って居ます。山瀬……ってえぇぇぇぇぇぇ!!!」
「聲がでけーよ」
「だって、これ! え? なんで? 山瀬って! えぇ?!」
「言いたいことは分かるが、落ち著け武司。本來それは俺がするべき反応だ」
手紙の主は綺凜だった。
誠実はおそらく噂の事で何か話があるのだろうと察してはいたが、武司にとっては大聲を上げるほどの事だったらしい。
「多分、噂の事だろう……」
「あ、あぁ…そうか、山瀬さんも當事者だもんな。いやぁ~、お前の下駄箱から、ありえない人からのラブレターが出て來たと思って、びっくりしたぜ……」
「………沙がちゃんと話をしていてくれればいいんだけどな」
誠実は金曜の夜に、沙に頼んだことを思い出す。
沙から綺凜に、注意を促してほしいと誠実は頼み、そのあとどうなったかを聞いていない。
土曜日に會った時も、その話にはならなかったので、誠実は正直不安だった。
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