《みんなは天才になりたいですか?僕は普通でいいです》6.攻略會議

「と、言うわけで第一回、文人攻略會議を始める」

「いや、矢野先輩。そんな急に始められても……大の流れは理解しましたけど」

「憧れの先輩を助けると思ってさ。頼むよ、後輩」

「憧れているのは事実ですけれど、自分で言いますか。それに、一三先輩とは先日初めてお會いしたんですよ? 私に的確なアドバイスが出來るとはとても思えませんが」

「月見里さん、いや、二葉。それでいいんだよ。私さ、経験無いし、今までバスケ以外あんまり興味無かったからさぁ。普通のってのがよく分かんないんだ。それなのに相手の事は小さい時からずっと一緒だからよく知ってるし、あいつがどんな奴なのかも分かってるつもり。要するに、ちぐはぐなんだよね」

「なるほど。だから一三先輩のことをよく知らない私に、普通のについて教えてもらえば全てが噛み合い上手くいく、という算段ですね」

「ご名答」

「そんなに上手くいきますかね? それになんで私なんです? 先輩には他に相談できる方が沢山いるのではないですか?」

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「それは。先輩の言うことは絶対」

「………(私、彼氏いた事ないんだけど、今更言いづらいなぁ)」

「王様の言うことは絶対」

「いつから王様になったんですか。まあ、分かりました。お力になれるか分かりませんが、私でよければ」

「ありがとー!」

「で、取り敢えず私は何をしたら良いんでしょうか? アドバイスと言われても漠然としすぎていて、何をどうしたら良いのか分からないんですが」

「それはこれから考える!」

「えっ……あ、はい。分かりました」

王様はノープランだった。

「あの、そう言う話は、出來れば僕のいない所でやってしいんだけど」

「……」

「……」

「矢野先輩は、一三先輩の何処を好きになったんですか?」

「続けるのかよ!!」

どんな罰ゲームだよ。僕の前で僕の相談をするんじゃない。気まずくてしょうがないだろ!

「何処って……全部……かな」

「あー、破壊力半端じゃないです。これで落ちないとか、一三先輩、ひょっとして……」

「いやいやいや! ちょっと待ってくれ。僕に特殊な趣味は無いぞ?!」

「じゃぁ、なんで……他に好きな人でも居るんですか?」

「月見里さん、相談役じゃなくてインタビュアーになってるぞ」

「ねぇ、文人。あんた、小さい子が好きなんだよね?」

「だから人をロリコンみたいに言うのはやめてくれ! それにどちらかと言うと長の低い子の方が好みってだけで、そこまで拘りは無いよ」

「いやでも私も、もっと小さければチャンスが……削るとしたらやっぱりかかとから……ぶつぶつ」

「一三先輩。矢野先輩の長がむ前に早く付き合ってあげてください」

「無茶苦茶言うなよ……」

——————————————————

「先輩、急に呼び出してすみません」

「あぁ、大丈夫だよ。それで、用事ってのはたよりの件について、だよな?」

今更説明するまでもないとは思うが、僕と月見里さんは出會って間もない。他に話題があるはずもないのだが、念の為、確認する。

「はい。り行きで矢野先輩の相談に乗ることになりましたけど、私は一何をしたらいいんでしょうか」

「えっと……それを僕に相談するのもどうかと思うけれど。とりあえず晝ご飯を食べながら話をしようか。時間も限られていることだし」

そうですね、と言いながら自分のお弁當を取り出す月見里さん。

「そう言えば、たよりは月見里さんのことを隨分買っているみたいだね」

「それなんです。矢野先輩にの話なんてしたこと今までなかったので、なんで私なのか分からないんです。先輩は何か心當たりありませんか?」

「あぁ、それならたぶん、今朝もし話にでたけど、僕が長が低い子が好きだからだろう。それに加えて僕はショートカットが好きだから、月見里さんが僕の好きなのタイプに近い、と たよりは思ったんだろう」

あいつ単純だからさ、と付け加える。

「なるほど。矢野先輩も思い込みの激しいこところが無くもないですから、分からないこともないですね。

ところで先輩。単刀直にお聞きしますが、なんで矢野先輩の告白を斷ったんです? の私から見てもとても魅力的な方だと思いますけど」

「そうだね。僕だってそう思うよ。だけど……なんて言うのかな。僕にあいつは勿ないよ。釣り合っていない」

「あの、失禮とは思いますが、それただの言い訳ですよね? そんな答えで納得する人いないと思いますけど」

「ははは……そうだね。隨分とはっきり言うね」

いきなりストレートな質問にし面食らった。今時の高校生にしては珍しい。って僕も今時の高校生なんだけど。

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