《男比1:599》第2話

そして迎えた學式當日。

『にしても子多いなぁ、男俺だけじゃないよな』

と一人で笑いながら下駄箱に向かう。不思議なことに下駄箱なのにいい匂いでいっぱいだ。クラスを確認して學式會場の育館へ一人で移した。まわりに男子が見當たらないのがし心細かった。

自分の指定された椅子に座り式が始まるのを待つ。隣に座ってた子が話しかけてきた。

『そっかー、今年から男子生徒も募集だもんね、よろしく!あ、名前は小池 音!』

中學生の時はほとんど子と関わることのなかった為正直すごく嬉しかった。

『俺は小坂 、よろしくね』

し聲を低く言ってみた。そうか、よく考えると男の方がないって事か、つまりモテる。にやけが止まらなかったのでまわりに気持ち悪いと思われないようにマスクをつけた。それとほぼ同時に學式は始まった。

開會の挨拶をしたあと校歌を先輩方が歌った。子しかいないということもありとても綺麗な聲だった。まるでここはハーレムじゃないか。そうのんきに考えていると校長の挨拶が始まった。なんと校長までだ。

『新生の皆さん學おめでとうございます。』

まわりが禮をしていたのでおくれて俺もした。

『この高校は伝統のある...』

長い話が始まった。子校の校長だろうがどこの校長だろうが校長という生きは話が長いらしい。しばらく居眠りを続けて目が覚めた時に校長の話はようやく締めにった。

『です。新生の男子1人子199人の皆さん力を合わせ良い高校生活を送ってください。』

ようやく校長の挨拶が終わりあくびをしながら禮をした時、ふと思った。

『え、今男子1人って...』

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