《冷たい部長の甘い素顔【完】》第36話 涙の後には……

「ほら、コーヒーれるから、爽はそこに座ってろ」

腕を解いた將軍さんは、そう言って、また、私の頭をくしゃりとでる。

「あ、それなら、私が……」

私はそう言うけれど……

「そのうちな。今日は初めてだから、素直にお客さんとして座ってろ」

と言って、キッチンに向かう。

だから、私は、將軍さんがれてくれたコーヒーを運ぶお手伝いだけした。

私たちは、ソファに並んで座り、DVDを再生する。

まずは、純映畫。

クライマックスの悲に涙が止まらなくなった私の肩を、將軍さんは優しく抱きよせてくれる。

泣きすぎて、化粧も崩れまくってると思われるけど、どうしようもなかった。

「ごめんなさい……

止められなくて……」

し落ち著いてから謝ると、

「いや、泣いてる爽もかわいいから」

と、將軍さんは、私の瞼にそっとキスをした。

私が驚いて見上げると、

「爽」

と囁くように私の名前を呼んで、將軍さんの顔が近づいてくる。

私が目を閉じると、優しくが重なった。

優しくれて、そっと去っていく溫もり。

私は、それが寂しくて、彼の首に腕を回した。

すると、將軍さんは、私のうなじに左手を添えて、何度も優しくキスをした。

將軍さんと初めてのキス。

それは、とても心地良くて、ずっとこうしてれ合っていたいと思えた。

だから、將軍さんのが離れると、なんだかとても寂しくて、私は、つい、

「お願い、もっとして」

とおねだりをしてしまった。

驚いたように將軍さんは私を見下ろす。

「爽……

お前、煽りすぎ……

……爽…してる……」

そう囁いた將軍さんは、深い深いキスをくれる。

將軍さんの腕の中で、私はこれ以上ない幸せをじていた。

    人が読んでいる<冷たい部長の甘い素顔【完】>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください