《冷たい部長の甘い素顔【完】》第45話 ホラー
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10月13日   土曜日   
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それから、3日後の土曜日。
前日の夜に約束したので、12時に將軍さんが、迎えに來てくれた。
私が外に出ると、將軍さんは、車の橫に立って待っててくれる。
將軍さんを見つけて嬉しくなった私は、思わず、駆け寄って將軍さんに飛びついた。
「こんにちは」
將軍さんのに頬を寄せながら、挨拶する。
將軍さんは、私の背中に手を回して、そっと抱きしめてくれる。そして、
「爽……」
と囁くように私の名を呼ぶ。
私たちは、そのまま近くのカフェで、ランチを取った。
今日は、先週2本借りたDVDの殘りの1本を見る予定だ。
食後、將軍さんの部屋に行き、また、コーヒーと共にDVDを再生する。
私は隣に座る將軍さんの腕にしがみ付きながら、ジャパニーズホラーを見る。
ホラー好きだから、全く怖くないわけじゃない。
怖い所が好きなの。
時々、
「ひっ」
とか
「きゃっ」
とか、悲鳴をあげる私の隣で、將軍さんも、時々、ビクッとを直させるのが、腕を通じて伝わってくる。
ふふっ
誰が見たって、怖いものは怖いのよ。
映畫を見終わると、冷や汗と共に、激しい力に襲われた。
「はぁ……
怖かったね〜」
と私が言うと、
「くくっ、
自分で選んだくせに」
と將軍さんは笑う。
笑うんだけど、それと同時に、ぎゅっと私の肩を抱いてくれる。
ああ、この溫もりが幸せだなぁ。
私は、將軍さんの大きな手から、大きな安心をもらう。
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