《冷たい部長の甘い素顔【完】》第47話 ごめんなさい……
「帰り際に、服部さんに告白されたの。」
「っ!!」
息を飲んだ將軍さんの眉間にしわが寄る。
「もちろん、斷ったよ。
でも、服部さんは納得したようには見えなくて……。
仕事の事を考えたら、將軍さんの事は言わない方がいいかな…と思ったから、付き合ってる人がいる…とも言えなくて……。
ごめんなさい……」
私は、頭を下げる。
すると、將軍さんは、席を立って、私の橫に來た。
「爽、おいで」
そう言うと、私の手を取って、ソファに連れて行く。
そして、將軍さんがソファに座るから、私もその隣に座ろうとしたんだけど、將軍さんは、繋いだその手をくいっと引いた。
私はそのままバランスを崩して、彼の膝に橫向きに座り、彼の腕の中に閉じ込められた。
何、この勢!
恥ずかしすぎる。
私は、慌てて立ち上がろうとするけど、將軍さんの腕が、しっかりと抱きしめていて、立ち上がることもできない。
みるみる顔が火照っていくのが、自分でも分かる。
「爽……
お願いだから、他の男と食事になんていかないでくれ。爽は、誰にも壁を作らないから、心配で仕方ない」
「………ごめんなさい」
そうだよね。
私が軽率だった。
別に、服部さんが悪いことをしたわけじゃない。
私が、服部さんをちゃんと男だと認識して、最低限の警戒をしていれば、服部さんも変な期待をしなかっただろうし、告白なんてすることもなかったはず。
私は、つい反省ばかりしてしまう。
「それから、俺は、爽との事は、別に隠さなくてもいいと思ってる」
「えっ!?」
私は、耳を疑った。
「だって、そんなの、みんなも気を使ってやりにくいだろうし、部長が異早々に部下と付き合い始めたなんて、きっと將軍さんの立場が悪くなるよ。絶対、あることないこと言う人がいるから」
うちの會社は、社長の人柄もあって、比較的アットホームだと思う。
それでも、こういうスキャンダルは社員の格好の噂話のネタになるし、男社員だってここぞとばかりに出席レースの先頭にいる將軍さんの足を引っ張りに來るかもしれない。
「爽は、俺との事が公になったら、困る?」
將軍さんは、心配そうに覗き込む。
「ううん、違うの。なんて言えばいいのかな。困るっていうより、あの、ちょっと恥ずかしい……かな」
將軍さんは、冷徹で厳しいっていう評判はあるものの、一方でそのルックスはやはりうちの社では群を抜いていて、社員の注目を集めてるのは間違いない。
一方、私は、お世辭にも人とは言えなくて……
どう見ても釣り合わないから……
「恥ずかしい?」
將軍さんは、そっと私の手を握る。
「うん。
例えば、仕事の指示をけてるだけなのに、遠くからあらぬ想像をしてヒソヒソされるのは、不本意だったりするし……」
いくら公私の區別をしっかり付けていても、の噂はの大好だもん。
「そうか……」
將軍さんは、し殘念そうに呟く。
「將軍さんだって、社長とかに知られたら、心象悪くして、査定とかに響くんじゃない?」
異そうそう部下に手を出したって嫌味の一つも言われるかもしれない。
「いや、それは大丈夫」
えっ?
「そうなの?」
私は、意外な返事に目が點になる。
「むしろ、褒められた」
照れ臭そうに笑いながら、將軍さんは答える。
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