《めブルーム〜極甘CEOの包囲網〜》Bloom1 縁は異なもの味なもの……?【3】
* * *
六月も今日でちょうど半分が終わる、中旬の火曜日。
スマホに屆いたメッセージを見て、大きなため息をついた。
ハローワークで紹介された三社は不採用となり、さらに自分で探した企業も數社けた。ところが、すべて不採用通知をもらってしまったのだ。
これでまた振り出しに戻った。敦子の部屋にいられるのは最長でもあと半月しかないのに、職探しが難航していて住居の目途も立っていない狀態だ。
(就職先によって家を決めた方がいいと思ってたけど、もう先に家を決めるべき? でも、通勤時間や通手段も考えたら……)
彼には家賃の半額を渡し、生活費も折半しているけれど……。心配と迷をかけてばかりで、なにひとついい報告ができないことが歯がゆいし申し訳ない。
「ただいまー!」
「あ、おかえり」
「志乃、二十七歳の誕生日おめでとう!」
「あ、そっか。私、誕生日だったね」
「なんだ、忘れてたの? 朝もおめでとうって言ったのに」
帰宅したばかりの敦子が、ケーキの箱を差し出しながら苦笑を零す。
「忘れてたわけじゃないんだけど、ちょうど今、不採用通知が屆いて……」
「そっか。きっと、その會社も見る目がなかったんだよ! 志乃みたいに優しくて気が利いて努力家の子なんて滅多にいないのに、採用しないなんて損したね」
彼は明るく笑うと、「それより食べようよ!」と袋から出したものをテーブルに並べていった。四號サイズのデコレーションケーキに、ピザとデリサラダ。生ハムやチーズ、サラミにスナック菓子、シャンパンとサングリアまである。
今日の夕食は、敦子がテイクアウトしてきてくれることになってはいたけれど、その量に驚かされてしまった。
「買いすぎじゃない?」
「いいの! 誕生日なんだし、志乃はずっとつらい思いしてたんだから、今年は思い切り祝ってあげるって決めてたの! ちなみに、今日のこれは前夜祭みたいなものだから。本番は金曜日の夜ね! 外で食べよ!」
「え? さすがにもう充分だよ? プレゼントももらったし、これだけのご馳走も用意してくれたんだし」
「ダメダメ。もう予約れちゃってるから」
誕生日當日に前夜祭だなんて変なじだけれど、彼が私を元気づけようとしてくれていることが伝わってくる。それが嬉しくて、笑顔でお禮を言った。
シャンパンで乾杯をしてからおいしい料理を堪能して、お腹がはち切れそうなほど食べたあとは、ふたりで床に寢転んだ。
「うぅ……もうダメ」
「ケーキがきつかったねぇ」
「でも、おいしかったよ。ありがとう」
ふたりでは到底食べ切れないと思っていたのに、スナック菓子以外は綺麗に平らげてしまった。シャンパンとサングリアのせいで、お互いに顔は真っ赤だ。
顔を見合わせながらクスクスと笑えば、敦子がハッとしたように起き上がった。
「そういえば、久しぶりに集まろうって話になってたでしょ? 一緒に行かない?」
今日の晝間、確かに高校時代のグループチャットがいていた。仲がよかった友達の六人で作ったグループで、彼が言い出したのだ。
「私はいいや……。今は無職だし、みんなに會いづらいもん」
「気にしなくていいじゃない! 前はフリーターだった子もいるし、みんなそれぞれ々あるだろうし、気後れすることないよ」
「でも……」
「それにさ、今回は他にも何人かおうと思ってるんだ。不産関係の子もいたはずだから、住むところの相談とかもできるかもよ」
ためらう私に、敦子が「ねっ 」と押してくる。本當に乗り気にはなれなかったけれど、他の誰でもない彼から強くわれてしまうと斷りづらい。
「うん、わかった」
「やった! じゃあ、私が幹事することになったし、お店決めよ!」
敦子は、早速お店の候補を挙げていく。嬉しそうな彼を見ていると、斷らなくてよかったと思った。
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