《めブルーム〜極甘CEOの包囲網〜》Bloom1 縁は異なもの味なもの……?【7】
「おいっ 」
剎那、両側を塞いでいた男の気配が消え、背後に引っ張られた。そのままが返され、優しい溫もりに包まれる。
「なにしてるんだよ!」
地を這うような低い聲が、頭上から降ってくる。
氷點下の聲音なのに、私を守るように回された腕が溫かいせいか、不思議と恐怖心はない。それどころか、さっきまでじていたはずの恐怖も嫌悪も消えていた。
「なんだよ、連れがいたのかよ! だったら、うような態度を取るなよな!」
言い捨てるように遠のく足音を聞きながら、を噛みしめる。
一度だってそんな態度を取ったつもりはないのに、どうしてあのときと同じようなことを言われてしまうんだろう。悔しさと同時に、自分に非がある気がして、やり場のないが込み上げてくる。
「大丈夫か?」
そのさなか、気遣うように聲をかけられ、慌てて顔を上げた。
「は、はい……。あの――っ」
視界にってきた顔を見て、続けるつもりだった言葉を飲み込んでしまう。見開いた目は、瞬きも忘れて目の前の人を凝視していた。助けてくれたのは、諏訪くんだったのだ。
「……香月?」
「えっ……あ、はい、平気で……っ! あ、ごめんなさい……!」
彼にじっと見つめられて頷いたとき、抱きしめられていることに気づいて咄嗟に飛びのいた。溫もりが離れたことで風がれたせいか、全に悪寒が走る。
「いや、俺の方こそごめん。勝手にったりして、気持ち悪かったよな」
「そんな……!」
慌てて首を橫に振るけれど、きっと説得力はない。助けてくれて嬉しい……と言いたいのに、諏訪くんを前にしたせいか言葉が上手く出てこなかった。
「香月、歩ける?」
「う、うん……」
彼に顔を覗き込まれ、反的に頷く。
かなかった足は、なんとか役目を果たしてくれそうだ。それでも、いつも通り機能してくれず、力をれようとしても上手くできない。通行人に舌打ちをされ、ようやく邪魔になっていることに気づいて焦ったけれど、なかなか一歩が踏み出せなかった。
「……ごめん、香月。どうしても嫌だったら毆って」
「え? ……っ、諏訪くん 」
言うが早く、諏訪くんは私のを抱き上げ、橫抱きにして歩き出した。
「わ、私……自分で歩けるから……!」
「でも香月、震えてるだろ。変なことはしないから、ちょっとだけ我慢して」
彼の指摘で、初めて全が震えていることを自覚する。寒さのせいだと言い訳したいけれど、今夜は日中の気溫を殘しているように蒸し暑い。
の前で両手を握るようにすると、震えがわずかに治まった。
男にれられると、嫌悪と恐怖心を抱くだけだと思っていた。だって、いつもそうだったから。けれど、今は嫌じゃないし、なぜかちっとも怖くない。
(知ってる人だから……?)
自分自の覚に戸いつつも、私は逞しい腕の中で大人しくしていることしかできなかった――。
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