《我が家の床下で築くハーレム王國》第46話水著の下の下心
キャロルに対して不思議な予はしながらも、それはあくまで気のせいだと信じ、俺はハナティアも呼んで三人で夕食を食べる事に。ちなみに料理を作ったのは俺である。
「すごく味しい。平ちゃんって男の子なのに料理できるんだね」
「一人暮らしだから、普段から料理をする事が多いんだよ。最近もっと料理のレパートリーを増やしたりしているんだけどな」
「あ、それってハナちゃんが料理苦手だから?」
「実際は食べた事がないから分からないけど、そう思ってる」
「流石平ちゃん、分かってらっしゃる」
「二人ともさっきから失禮じゃない!?」
騒ぎながら夕食に舌鼓する。
「わ、私だって料理の一つや二つくらい」
「ちなみに言うけど、たまに家に來て食べてるカップラーメンとかは料理にカウントされないからな」
「え!?」
「いや、そこは驚いてどうする」
三人で楽しく食事をしている中、俺はある事を思い出した。
「そういえば今日から俺も夏休みだし、今度どこかに出かけないか? この前言っていたプールにでもさ」
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「それは私も一緒にいいの?」
「たまには大人數でもいいかなと思ってさ。ほら、キャロルも行ったことないだろ? プールとか」
「初めて聞いた。その言葉私」
「まあそもそもトリナディアにそういう娯楽施設がなかったからな」
以前ハナティアにも話した時に似たような反応をしていたので、キャロルも同じ反応をするのではないかと思っていたが、どうやら間違っていなかったようだ。
思い返してみればトリナディアは地下の國故に、そういった施設はない。それは恐らく人が多くないから、その需要がないからだと思っている。
(建てるスペースもないだろうし)
「だから2人も気になるだろ? プールがどういうものなのか」
「うん。翔平に言われてずっと私も気になってたから、楽しみにしている」
「私も勿論気になる。平ちゃん、期待してもいいんだよね?」
「勿論。だがその前に買わなきゃいけないものがあるから、明日出かけるぞ二人とも」
「買いたい? そんなに重要なものなの?」
「ああ、プールに一番必要なものだからな」
夏とプールと言えば、必要になってくるものはたった一つ。俺は二人をったのは、一度でも見たいからだ。
「明日買いに行くぞ。二人の水著」
「「水著?」」
■□■□■□
翌日、俺はハナティアとキャロルを連れてし遠くのデパートへ。この季節なら、どこかしらへ行けば水著なんていくらでも見かけるだろうと踏んだ俺は、早速デパートにある服屋の水著コーナーへ。
「ちょっ、ちょっと翔平。これが水著なの?」
「ああ」
「わ、私こんなの著れるのかな」
ちなみに初めて水著を見たであろう二人は、その出度の多さに驚きを隠せないでいる。まあ、スク水ではない限り大は出が多いしな。男なんて短パン一丁みたいなものだし。
「いくら何でも出が多すぎて、恥ずかしいよ」
「最初全で人の家に來たお前には言われたくないな」
「それいつまで引っ張るの?!」
「ハナちゃん、まだ出癖治ってないの?」
「ま、まだって何よ? その言い方だとまるで昔からみたいじゃない」
「私間違ったこと言ってないよ?」
どうやら出癖はキャロルが昔から知っているくらいの頻度だったらしい。まあ、最近は見てないけど今更出を気にするのもいかがかと思う。
「まあハナティアが本當に出するのが嫌なら、こんなのもあるけどどうだ?」
俺はフリルの付いた一著のワンピース型の水著を彼に渡す。彼の普段著もワンピースとかが多いので、そういうのが似合うのではないかと思った。
「噓、これ水著なの?」
「ああ。お前普段ワンピースとか著ること多いし、こういうのも似合うんじゃないか」
「もしかしていつも私の服とか見てくれてたの?」
「まあ、ほぼ一緒にいれば分かるよ」
というかそういうの無しで、単純にこれを著たハナティアを想像したら、可いなと思ったからだけど、それは本人には黙っておこう。
「平ちゃんに下心が見える」
「なっ、馬鹿、そんなんじゃねえよ!」
下心は丸見えだった。
「それに柄とかもお前の名前みたいに花の柄があるし、この向日葵なんて今の季節に合ってないか?」
「あ、うん。これ可い」
「ハナちゃん、それすごく似合ってるね。それで私はどういうのがいいかな平ちゃん」
「うーん、キャロルは……」
辺りを見回す。そして目にったものを手に取った。
「これとかどうだ」
「あ、うん。これ可いし私これにする」
「いや、え、ちょ」
半分冗談で手に取ったのだが、どうやらキャロルはそれが気にったらしい。俺が手に取ったのは赤のビキニなのだが、キャロルはよほどそれが気にったらしく、購決定。
(いきなりビキニとか、結構挑戦者だな……)
気にった以上、俺が口出せないけど、しだけ後悔している。
その後一時間近く水著選びに時間を使い、キャロルは赤のビキニ、ハナティアは悩みに悩んだ結果俺が最初に取ったフリル付きのワンピースの水著。この二著は俺の奢りということで、プールに行くための大前提はこれで完了した。
「本當にいいの? 翔平結構お金ないんじゃないの?」
「気にするな。言い出しっぺは俺なんだし」
まさかこの為にしだけ貯金していたとは言えない。
「ありがとう、平ちゃん」
「私もありがとう、翔平」
でも笑顔でこんなこと言われて、更に水著も拝めるならお釣りが返ってくるレベルだ。
買いを終えた俺達はデパートのフードコートで晝食を食べる。
「うん、おいしい」
「私こういうの食べてみたかったんだ」
と言いながらハナティアとキャロルが食べているのは冷やし中華。夏の定番とも言えるものに舌鼓をしながら、俺は二人にちょっとした質問をする。
「あのさ、ここであまり話することじゃないかもしれないけどさ」
「ん? どうしたの翔平」
「二人は地上の生活と地下の生活、どっちが楽しい?」
それは素樸な疑問だが、いつかは聞いてみたかった事。特にハナティアはこの四ヶ月で地上で多くのものにれてきた。だからこそ俺は投げかけてみたかったんだ、この質問を。
(俺はまだ地上の暮らしではあるけど……二人はどうなんだろ)
あまり悪い印象とか與えていなきゃいいんだけど。
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