《我が家の床下で築くハーレム王國》第93話布団とパジャマと初仕事 後編
それからと言うものの、俺の初仕事は困難な事ばかりが多くて全てが終わる頃にはヘトヘトだった。何度か顔を合わせていた人もいたとは言えど、國民全員への挨拶回りとなると流石に息も上がってしまう。
「けないわね翔平。初仕事くらいしっかりしなさいよ」
「何でお前は……ぜぇ、そんなに平気なんだよ」
「私はもう慣れてるからねこういうの」
約一日歩き続けていたというのに、疲れた様子も見せないハナティアに、し尊敬してしまう。こういうのは果たして慣れと呼べるものかは分からないけど、ハナティアの力はかなりのものだと思う、
(あの正志ですら息をあげるくらいだったからな……)
何はともあれ、これで今日の初仕事は終わった。あとは部屋に戻ってゆっくり……。
「さて次に行くわよ翔平」
「へ? もうこれで終わりじゃないのか?」
「何を言っているのよ。これからが本番に決まっているでしょ」
「本番って、何がだよ」
「今から今度行う演説の容を一緒に考えるのよ」
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「ああそういう」
もう時間も遅くなっているのに、何をやりだすのかと思ったよ。
「それでハナティアは的にどういう演説にしようかとか考えているのか?」
「そんなの翔平が考えてくれるんでしょ?」
「まさかの他力本願かよ」
「その為のこれからの時間なんだから」
「手伝うのは構わないけど、自分でしは考えてくれよな」
演説をすると言ったのはハナティア自な訳なんだし、その辺の努力を怠ってしまって駄目なのではないかと思うんだけど俺は……。
■□■□■□
とにかく初めての仕事を無事に終えた俺とハナティアは、夕食やお風呂などを済ませた後に、ハナティアの部屋に集まって、演説を考える事になった。
「まずは國民に対して何を伝えたいか、だよな」
「それってこれから國を変えるために、力を貸してしいとかそういうのじゃなくて?」
「大方はそうだろうけど、それだけじゃあまりにもアバウトすぎると俺は思うけど」
「つまりもっと的な容の方が伝わりやすいって事?」
「簡単に言えばな」
いくら力を貸してしいと言っても、もっと的な話をしないと國民には上手に伝わらないだろう。
「的な容かぁ」
ハナティアはうーんと唸りながらしばらく考え込む。彼の中で何をしたいのかはきっと決まっているのだろうけど、それを言葉にするのが難しいのかもしれない。更にそれを多くの人に伝えるとなると、より分かりやすい容が必要になってくる。
(今俺達がやっている事は、いわば國の再興だよな)
俺もハナティアと同じ勢になりながら考えてみる。國の再興の為に俺達はまず公園を作ったりすることから始めたわけだけど、その次に何をするのかを的には決めていなかった。
「なあハナティア、今日一通り挨拶を回って気づいたんだけどさ」
「何?」
「ここにいる人達今の生活に苦労しているような様子はなかったよな」
「そうかな? まあ、地上の生活を知らない人が多いから翔平が不憫にじても、トリナディアの人達にとっては何とも思わないのかもね」
「地上と地下の暮らしのギャップか」
今更な話ではあるかもしれないけど、このトリナディアは不便なところが多いと俺は思っていた。公園のような子供が遊べる施設がないのも一例だけど、俺からしたら日常生活で必要なものがこの國には足りていない。
「やっぱり一つの國がり立っている限り、それなりの形をしてたある必要があると思うんだよな俺。でもそれって、決して俺達だけでは達できるようなものじゃないから」
「それを皆に説くって事?」
「まずはそこからだな」
演説というものが果たしてどのようなものなのか、細かくは知らないけど今のトリナディアに必要な事はそれだと俺は思う。あとはそれを言葉にしてみればきっと、伝えられるはずだ。
「ねえ翔平」
「ん?」
「今更こんな事を聞くのも変だと思うけど、やっぱりここでの暮らしは不便?」
「うーん、地上と比べたら確かに不便なところは多いけどさ」
「後悔とかしている?」
「いや、それは別にしてないよ。それに不便なところがあるぶん、変えることができることも出來ると思うよ」
「そっか」
「どうしてこんな初日にそんな事を聞くんだよ」
「え? いや、ちょっと、ね」
「ん?」
どこか元気がないハナティア。雪音達と別れたのも昨日の今日の話だから、元気がない気持ちは理解できる。だけど俺はそれとは別に、ハナティアの中にある何かをじ取っていた。
(まさか、な)
「さてと、そろそろ寢るか」
話し合いもひと段落ついたところで、俺は自分の部屋に戻ろうとする。
「待って翔平」
「どうした?」
「……ううん、やっぱり何でもない」
「何でもないならいいけど。じゃあおやすみ」
「うん、おやすみ」
俺はハナティアの部屋を出る。流石に今朝みたいに隣で寢ているような事は多分ないと思うだろうけど、ハナティアの側にいてあげた方がいいのだろうか。
(何か言おうとしていたし、やっぱり部屋に戻った方が)
を半回転させて、ハナティアの部屋のドアノブに手をかけようとする。
「翔平様」
だかその直前で聲をかけられる。聲の主はサクヤだった。
「どうしたんだサクヤ」
「翔平様、今からし時間をいただけませんでしょうか?」
「今から?」
「しお話ししたいことがあります」
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