《我が家の床下で築くハーレム王國》第123話偽の関係と本の気持ち
もう見ないと思っていたあの時の夢
けどそれは、今確実に俺の瞼の裏に映った。あの時、あの瞬間に起きた事のまだ知らないもう一つの語の欠片が……。
その日、俺は知っての通り儀式を壊してしまい、あの儀式場を崩落させてしまうという事故を起こしてしまった。
その事故には柚姉、ハナティア、雪音、俺の四人と、柚姉の結婚相手になる人が巻き込まれた。
「痛いよぉ、お父さん、お母さん」
でもその中で、俺は一つの聲を聞いた。知っている三人でもなく、相手の人でもなく、まだかったの子の聲。
今思えばどうして考えなかったのだろうか。
柚姉が誰と結婚しようとしていたのか
そして俺達のような異がもう一人いた可能を
それは偶然に過ぎない可能だってあるし、間違っている方の可能が高い。
でももし、それが……
「あ、翔平! よかった……」
そこまで考えたところで、俺の意識は覚醒した。ボヤけた視界に映るのは、部屋に閉じこもったはずのハナティアの姿があった。
Advertisement
「ハナティア……。どうして」
「翔平が倒れたって聞いたから、部屋に閉じこもってられなかったの! もう、心配させて」
「心配させたのはどっちの方だよ……」
寢起きのせいで言葉に力がらないが、俺はしだけ強めに言った。狂い出したきっかけは勿論キャロルにある。
けどそれで元気をなくして、心配させたのはハナティアだ。辛い気持ちも分かるし、俺は先ほど彼を元気にさせようとしていた。
「心配させていたのは……謝るよ。私だって、何日もしょげていたら駄目だって分かっていた。でもね翔平」
「でも?」
「キャロルと一緒にいた時間を思い出すたびに、が苦しくて辛いの。あんな形で裏切られたのに、私まだあの子を信じたいって気持ちが強いの」
ハナティアは陳謝すると共に、そう言葉を繋げる。
「私達の友は、この位じゃ崩れないって信じてる。ずっとキャロルは私の親友だって、信じたい」
それは彼の強い決意なのだろう。一度もハナティアは目をそらさずに真っ直ぐに俺を見つめていた。だから俺はあえて彼の話を黙って聞く。
「間違っているって言われてもいい。たとえキャロルが敵國の王でもいい。でも私はを張って言える。あの子は間違いなく私の親友だって」
言葉だけの親友なら、偽に思える。けどそこに揺るぎない本當の気持ちが乗った時らそれは本當の形になる。
ハナティアはきっとそれを分かっているからら、もう一度立ち直れたのかもしれない。
「翔平、私間違っているかな」
「いや、間違ってないよ。お前がそう思える気持ちがあるなら、何一つ間違っていない」
「ありがとう。翔平だけでもそう言ってくれるなら嬉しい……」
「あ、おい!」
俺の言葉を聞いて安堵したのか、その場で倒れてしまう。俺はフラフラなで彼を支える。
「ごめん、ずっと無理してたから……」
「無理ばかりしてたら、元気な子供も産めなくなるぞ?」
「……うん、分かってる。だけどしだけ眠らせて……」
その言葉と共にハナティアは目を閉じる。かなりの寢不足だったのか、彼はそれから丸一日眠っていた。
一度倒れた俺も、サクヤの勧めでハナティアと同じようにもう一日休みを取ることにした。
(親友……か)
布団で仰向けで天井を見ながら、ハナティアのさっきの言葉を思い出す。今回の件はハナティアにとってかなりの神の負擔になったに違いない。
でも彼は、自分が信じる気持ちを貫いて、キャロルを信じる事にした。本當の『親友』がそこにある事を信じて。
(俺にとって雪音と正志は、言わなくても親友だよな)
もしその親友という言葉が、偽だったりとかしたらどうなっていたのか。
俺は疑心暗鬼になって、ハナティアのように立ち直る事は出來なかったかもしれない。
はたまた、ハナティアと同じように貫いていたかもしれない。
その答えは分からないけど、俺には彼のように貫けるものが果たしてあるのだろうか。例えば、どんな事があっても家族を守れる強い信念が……。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
十一月にって間もなく一週間が経つ。あれ以降すっかりハナティアは元気を取り戻し、いつも通りの日常を俺達は過ごしていた。
その中で大きく変化したのが、
「翔平、手伝ってほしい」
「今日もやるのか? 分かった」
フウカだった。
あれから彼は俺に積極的に協力を求めてきて、俺もその手助けをしている。勿論ハナティアもそれに協力してくれて、三人で々な報をトリナディアの書庫などから手している。
ただその中で、どうしても俺の中で引っかかるものがあった。先日見たあの夢の事だ。
「なあハナティア、こんな事を聞くのもアレなんだけどさ」
「なに?」
「柚姉の結婚相手って、トリナディアに住んでいる人じゃなかったんだよな」
「この國にはしかいないから、そうなるけど。それがどうしたの?」
「ちょっとあの時の事故の事で引っかかる事があってさ」
俺は夢の事をハナティアに説明する。ただそれはあくまで仮説に過ぎないので、フウカには聞こえない聲で話した。
「確かにそれはあり得なくもない話だけど、もしそうだとしたら、その時に生きてたフウカって」
「うん、自然とそういう結論に至るんだ」
俺が立てた仮説は、フウカが既に死人であるという仮説だった。
売れ殘り同士、結婚します!
高校の卒業式の日、売り言葉に買い言葉でとある約束をした。 それは、三十歳になってもお互いフリーだったら、売れ殘り同士結婚すること。 あんなのただの口約束で、まさか本気だなんて思っていなかったのに。 十二年後。三十歳を迎えた私が再會した彼は。 「あの時の約束、実現してみねぇ?」 ──そう言って、私にキスをした。
8 171高校で幼馴染と俺を振った高嶺の花に再會した!
「ごめんなさい、友達としか見れません」 俺は淺い付き合いからいきなり告白する他の人とは違う。こいつと積み上げてきた時間の密度が違う。 そう自信を持って告白した俺、桐生陽介は困惑した様子ながらもハッキリと返事をする"高嶺の花"藍田奏に、あっさり振られた。 あれから半年。高校生となった俺は再會した幼馴染の香坂理奈、藍田奏と同じ高校へ! 幼馴染と高嶺の花、そして部活。 さまざまな要素が入り混じる、新しい學校生活が始まった! 小説家になろうで190萬pvの作品です! コメント嬉しいです、ありがとうございます(*^◯^*)
8 188義妹は引きこもり美女
俺は、岡宮 大和。17歳、妹も17歳。最近妹がよく俺をみているが、なんでだろう? 私の名前は、岡宮 凜空。17歳 お兄様が大好きなヤンデレ引きこもりです♪
8 121王子様は悪徳令嬢を溺愛する!
「スミマセンお嬢さん」 ぶつかって來た彼は、そう言って笑った。 女遊びにイジメは見て見ぬ振り、こんな調子じゃ結婚したらなおさらでしょう。 アリエノールは國王に宣言した。 「たとえ、これから良家からの縁談が無くなったとしても、私はこの馬鹿王子との縁談を破棄させて頂きとうございます」 謎の留學生マリク。彼は一體何者なの!?
8 165僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜
僕の幼馴染で姉的な存在である西田香奈は、眉目秀麗・品行方正・成績優秀と三拍子揃った女の子だ。彼女は、この辺りじゃ有名な女子校に通っている。僕とは何の接點もないように思える香奈姉ちゃんが、ある日、急に僕に急接近してきた。 僕の名は、周防楓。 女子校とは反対側にある男子校に通う、ごく普通の男子だ。
8 133付き合ってから結婚するまで
少し前に間違って消してしまった「付き合ってから結婚するまで」シリーズを1から書き直してみました。 毎週土曜日更新。 主人公五十嵐優人と、幼なじみでヒロインの工藤陽菜が付き合い、結婚するまでのストーリーとなっております。 また、結婚してからのストーリーも「付き合って結婚した後」として、連載中です。
8 162