《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「調味料は必用な時に限って何故かないジレンマ」

特に深い意味はないのだが、個人的ジンクスとして弁當作りに失敗した日はあまり良くないことが起こる。ってのがあるんだ。

きっと弁當男子とか弁當子なら分かるだろう?その気持ちは。

特に我が家の弁當なんて品數がないからそこで失敗すると全的に失敗してしまうというかなんというか………ものすごく悲慘な狀態になる。

卵焼きが焦げたり、中が片寄ったり、原因は様々だ。しかしどんな理由であれ、我が家の弁當が失敗した日には大概大変なことが起こるわけなんだ。

ちなみに郁馬の奴が教えてくれたことなんだが、人は気分が良くない時は無自覚に事をネガティブな方向で捉えるから良くないことが起きているように思うとのこと。

それならばきっと、亮太が出ていったあとに何故かやってきて何食わぬ顔で腐れ神様が飯を食っているという現実も、実は不幸ではなくてどうでも良い出來事か幸運な出來事だと言うのだろうか。

「そうですよー。そもそも神様に出會えて、ご飯を振舞えるような幸運な人間、そうはいませんもの」

「そうか、それならば神様に出會えたことに謝してボディブローによる歓迎をしてもいいか?」

この腐れ神様め。良くいけしゃあしゃあとそんなことが言えたもんだよ。

自分を恨んでいる人間が目の前にいるのに堂々とそいつから飯を貰うとかマトモな奴ならやれない………あ、そうか。神様は人間じゃないから『奴』の括りにらないのか。

まぁそれはともかくとして、このクソ神様をどうしてくれようか。

次の三つから選んでみよう。

1:とりあえずおかわりの時に七味をぶち込んであげる。

2:塩増量

3:塩と砂糖を間違えちった☆ミ作戦。

ざっくりと第一印象ならば一番が効果的だろう。なんてったって辛いと思っていないのに辛いものを食ったらダメージがデカいだろうし。

しかし塩増量ってのも地味に効く。うっかりれ過ぎたとかいって300グラムほどれれば致死量に達するしな。まぁ神様に聞くかどうかは謎だ。

でもなぁ……砂糖か。

卵焼きとかにれてもダメージは小さいだろうが………いや、昨日の夕飯に作った鰆のムニエルにドカッとかけてやれば良いだろう。相當キツイぞこれは。

甘さとは関係のない食べに、大量の砂糖。つまりはかき氷にイチゴシロップ………と見せかけて七味唐辛子。みたいな。

うんこれいいな。最悪の組み合わせで砂糖。よしそれじゃあ食らうがいい!

………あ、今のは食べるという意味の食らうとけるという意味の食らうをかけてみたんだ。上手いだろ?

俺は昨日のあまりの鰆を取り出し、バレないように量の砂糖をかけようとする………が、まずいことに気付いた。

昨日のに砂糖を買っておくのを忘れていて、今はコーヒー用のスティックシュガーしかないのである。

ヤバいよ、これ失敗どころじゃないよ。むしろ悲慘な事件だよ事案だよ。

なんでこの腐れ神様がいる日に限って必要なものがないんだよ俺のバカ!

クソ、なんて日だ。

使おうと思った時に限ってそれがないというのは激しいストレスを生み出してくれるよね、まったくさ。

まぁこれでもし亮太の奴がうっかり砂糖をカバンにれていったとかだったら今日の晩飯は七割減にしてやるとしよう。

數ある恨みの中でも、逆恨みは一番怖いものだという事を教えてやろうじゃないか。

――――――――――

同時刻・學校にて

「おい亮太、お前カバンの中見てみろよ」

サッカー部の朝練中であった亮太の元に部活仲間の一人が話しかけた。

その手にはカバンを持っており、し笑いを堪えているかのようなしぐさをしている。

何なんだ?という疑問の元、亮太がそのかばんをけ取るとそこには………

何故か袋の三溫糖と上白糖がっていたのであった。

「カバンが重いと思ったらこれだったのか………」

「気付けよバカ野郎!」

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