《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「やだこの子凄く有能………あれ?」

思いもよらない人が驚くほど高能だとし驚くよな。

別に恥じる事でもなんでもないさ。俺もその一人だし。

………まぁ、普通こんなことは思わないだろうよ。日々マイペースにダラダラと過ごしている檜山センセっペンキと彫刻刀、パテだけでだらけになった壁面を見事に修復するなんてさ。

本人曰く、ちょっと問題が起きた時それを誤魔化して逃げられるようにに著いたスキルとのことだが………思わず尊敬しそうだよ。

特に俺を黙らせるためとか言ってしれっと神様の対策になりそうなためになる話を教えてくれたところなんて、もうね。

謝のあまり今すぐ実踐してやろうかと思ったところだよ。

でも流石にやめておいた。こういうのは時間がある時にダメ元やってみるのが大事なんだ。期待していると失敗した時に來るがっかりが大きくなってしまうからな。

「ふぃー、他に破損した箇所がないか調べてきたけど、大丈夫だったわー。あとお前らもう帰って良いぞー」

あ、檜山センセ、さっきから何してんのかと思ったら部室の破損個所を調べてたのな。流石一面から見れば有能な教師。

しかし俺が素直に心しているところに、後輩ちゃんが衝撃的な一言を挾んできた。

「………先輩、先生の首の右側、なんか変ながあるみたいなんですけど………」

………首の右側、ねぇ。

正直なところ人間が完全な靜止狀態にあるわけでもなきゃそれを見ることは難しいんだが………しかしなぁ。

この言い方だとまるで先生がヤクザ者………いや、確かヤクザって呼び方は賭け事の8、9、3。つまり最悪の目3つから來てるんだっけ?じゃあ極道のお方、とでもするか………まぁ、先生が極道のお方っぽく聞こえちゃうからな。

先生の名譽のために、確認しようと思うんだよ。(圧倒的野次馬

「センセ、首に木くずがついてますよ」

とりあえず、この部室にあるボード(木製、重くて実は年代)からそこそこに排出されることのある木くずが首についてると言って軽く見せてもらうことにしよう。

どうせタトゥーがあったとしても、ファッション用とかシールだろうし………

そう自分を誤魔化しながら、先生の首元にわざと木くずを落とし(襟から落ちたことにするつもりだ)てそれを取るふりをしつつ確認する。

後輩ちゃんが見たという、変なものが何かを………ん?

なんだこれ、電極か?一応タトゥーとか刺青とは違うたぐいのものなのは間違いないが、なくとも『変な』ではあるな。

ただこれについて聞くことは自重しよう。この世には知らない方が良い、いや知ってはいけないことってものもあるんだからな。

そんなわけだから、予定通り木くずを実際に取って、先生から離れる。

先生は本當に木くずを取ってもらっただけだと思ってるようだしな………あれは何か特別なだったりはしないのか?

あるいは先生すら気付いていないとか?

ないない。ありえないって。普通俺でもあんなものを背中に付けられたら気付くもの。

だから、きっとなんでもないモノなんだろうよ。

「………あっやべっまだ課題の採點してなかった!すまんお前ら!俺はさっさと行かせてもらう!」

………いや、今し先生が隠し事がバレた時の亮太のような表をしたからって、別に疑ってるわけじゃないぞ?

きっとあれだ、先生だって怖いものがあるに違いない。

そうだろう?な?

「………先輩、あれ怪しすぎません?」

「言うなよ、意識しないようにしてたんだからさ」

後輩ちゃんよ、世界には分かっていても理解したくはないものってのがあるんだよ。分かるかい?

………分からないよな。大丈夫さ、俺だって分からないんだから後輩ちゃんにも分からないだろうし。

だからさ、このことは気にしないことにして、帰ろうぜ?

この世には気にしない方が良いこともあるし、多分その方がきっと幸せに生きられるはずなんだ。

そのソースは俺。あの腐れ神様を気にしないでいた方がずっと気分が良いからさ。

さ、帰ろう。

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