《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「どう見てもアウトです本當にありがとうございました!」
午後八時、家の前の男たちもようやく帰った時、亮太が帰ってきた。
どうやら昨日みたいな目に遭いたくないからし逃げていたらしい。しかも面白半分で寫真を撮ってたんだと。
うん、で、まぁ俺はこれまであの男たちが何をしているのか見たことがなかったが、寫真と言う形とは言えど見る事が出來るのはありがたいものだと思ったんだ。
しかしね?現実を知ることは良いこととは限らなかったんだよ。いわゆる『知らぬが仏』ってやつ。
それで、そこにあったのは男たちの手によってとある作業が行われている寫真。
………そう、俺が玄関で聞いていた、カツンカツンという謎の音の正がこれなのだ………『ドアへの開け作業』である。
あえて何かしらのコメントをするのならこう言わせてもらおうじゃないか。
「どう見てもアウトです本當にありがとうございましたっ!」
「どうしたんだ兄貴急にんだりして」
ぬ、なんだ亮太、貴様文句があるのか。ただ俺は率直な想をんでみただけだぞ。まぁ夜中にぶのはちょっといただけないけどさ。
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でもあれだぞ?ようやく確実かつ安全にあの男たちをムショやら院に送り込めることが出來るんだ。嬉しくて舞い上がってしまうのは仕方ないじゃないか。
これまで何度あいつらのせいで困ったか分からない俺についに救いの手が差しべられたんだからさ。
とりあえずありがとうk………間違えた、仏様。
ちなみに個人的に俺はあらゆる神に謝したくないので、たとえこれが神によるせめてもの救済措置だったとしても絶対に仏様にしか謝しねぇ。死んでも謝してやんねーぜ神様。
そういうわけでとっとと通報しようぜ通報。お兄ちゃんもうこの時點でワクワクが抑えきれないよ。なんだかあまりの嬉しさにフィーバーしちゃいそうだよ。ヒャッホウ!
しかしテンションが上がって変な狀態で110番を押そうとした俺に、ここでとある一つの関門が立ちふさがった。
「………おなかが限界です………」
………そういや忘れてたなステラ。
例の薬の効果を治した反で腹が減ってるってのに、あいつらのせいで飯が食えてなかったんだよな………
仕方ない、ここは一度通報する前に飯を作って食うとしようじゃないか。
それにあれだ、最後の晩餐って言葉もあるし、家の前に押し掛けてくる男たちが飯を食うだけの時間を確保してやっても良いんじゃないかな、と思うんだよ。
俺は心が広いし、優しいからね。それくらいのサービスならしてやれるんだよ。相手は人間に限り、神は絶対に含まれることが未來永劫無いんだけれども。
まぁ、そういうことで飯を作っていくとしましょうかね。
今日の材料は近所の商店街にある屋のタイムセール品である鶏だ。
普通であれば近所のママさん方による強烈な特売戦爭によって手が困難な代を、ちょっとしたコネと常連のよしみで予約させてもらっているというママさん方が聞けば『よこせこのガキがぁ!』とでも言いそうな(言いません)ものなのだ。
これを使って今日は消化のいいものを作ろうと思う。
いまだにあまり風邪をひかないからこういうものを作るのは慣れていないが、レシピを見ながらであればやれるはずだ。
なんたってレシピと言うものは知らない料理を作る人のためのガイドブックみたいな側面もあるんだからな、一応レシピ通りに作れば失敗することは無いはずなんだ。
いや、アニメやらなにやらでよくある天のメシマズキャラみたいな奴だったら例外だろうがな。あれってどんな材料でも、料理でも失敗するからこそ天のってついてるわけだし。
………まぁ、とりあえず料理を開始するとしますかね。
慣れない料理を作るんだから、時間は有効に使わないと。
俺は調理を開始した。
―――――――――――
………さて、今日は珍しく、面白いことが起きたからあとちょっとだけ語らせてもらうとしよう。
まぁあれだな、人生は麻縄のように幸不幸が連なっていると言うが本當だったんだなと思う。
なんと、今日は飯の完と同時に警さんが來てくれたのだ。しかも警が。
嬉しいねぇ。先ほど何故か我が家の前に群がっていたと思われる警じゃなくて別の人が來てくれるなんてさ。
で、その人がちょっと毎朝あの騒ぎが起きてることを話したら警察の方でパトロールの強化とかをしてくれるんだとさ。
ありがたやありがたや。警は『これくらいしか出來なくてすみません』とか言ってたけど、それだけでもやってもらえる分ありがたいことだよ。
まぁあれだね、どういう場合には警察がけるのかってのをある程度教えてもらえたからさ、明日からはそれを盾にすればいいってことだから………あー、明日からは安心して學校に行けるわー。
正直なところ大徳寺ちゃんがいるからあまり行きたいわけじゃないんだが、しかし後輩ちゃんに會えないのも辛いし………頑張って行ってみるとしますかね。
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