《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「流石過ぎて開いた口が塞がらないよ!」

帰宅途中、俺は史上初めての試みとしてテニストーカーたちと我が家の前に集う変態たちをかち合わせてやろうとしていた。

これが功したら(なくとも帰宅時だけは)変態たちに困らずに済む………クックック。

今俺はきっと凄く悪い顔をしているに違いないが、まぁそれで構わないよ。ようやく手の付けられない変態どもに対してのある程度安定して有効な対策が出來そうなんだ。その程度の些事は放っておいても問題ないさ。

さぁて、あとはどうしようかね。

ここまで言っておいて何も考えちゃいないんだが、とりあえずあいつらを引き合わせるのだけは確定だな。だって二組をかち合わせる作戦なんだから、その前提としてあれをぶつけなきゃなんない。

だとすりゃまずはここの周辺の地形を活かして………あ、無理だ俺方向音癡だったわ。

じゃあ何か便利な道でもあったかな?

あるわけないよな。ドラ〇もんじゃあるまいし。

そうなら、最後に頼れるのは………なんもねぇな!

俺特に長所も無くて上手いことあいつらを導できるきがしねぇわ。というかそのまま追い詰められて遣られる気しかしない。

どーするよ。助けて後ハえもーん!

「ド〇えもんみたいに言わないでくださいよ………」

いや、そりゃそうだけどさ。とにかく助けて後輩ちゃん。俺の手に余る問題が発生しちゃったよ。なんか良い方法ないかな?

的にはついてきてるストーカーを家の前に居る変態どもにぶつけて逃げおおせる方法とかね。

「そんなあまりにも場面を限定された手段を持ってる子高生が居るとお思いで?」

ダメか。まぁそりゃいくら後輩ちゃんでもこんな狀況限定で使える豆知識とか持ってるはずがないよな。

後輩ちゃんだって一般的な子高生なんだしさ、そんな都合のいい知識を持っているはずがないんだよ。

だよね?うん分かってた。ごめんね無理言って。

「………ちなみにそれをやりたいのなら変態の方々をテニス部の方々にけしかけた方が賢明かと」

………わぁお。まさか後輩ちゃんが普通に方法を教えてくれるなんて。

思ったよりも後輩ちゃんは博識、いやむしろ機転が利くのかもしれない。

この方法は思っていたよりも単純かつ効果が高そうな方法だしな。しかし俺だけじゃ絶対に思いつかなかったであろう方法だよ。

流石としか言いようがない。というかもう開いた口、いや顎?が塞がらないね。

まぁそもそも口も顎も(どっちも一緒だが)開いてないんだが………そんなのはともかくとして、さっさとこの作戦を実行しよう。

俺はそう考えてすぐさま実行に移そうとするが、そこで気付いた。

何に気付いたのかって?そりゃ不審なきをしたらテニストーカーにづかれてけしかけられないよなってことにだ。

だからあえてゆっくりと、けして焦らず、平常心を保って行する。

今の思考そのものが平常心じゃないことの証明だってのは気にしないでくれるとありがたいものだ。

「先輩、なにやらテニス部の方々が撤収していっているのですけど………」

………え、それマジ?

もうすぐあいつらをけしかけられるんじゃね?と思った次の瞬間に逃げ出すとか、テニス部は俺の向をどこまで細かく観察してるんだっての。

正直なところ、ドン引きです(某下擔當のごとく)。

でもそれならそれで構わないさ。今日は追い付かれないようにある程度の距離を保って移し続ける必要が無くて済む。

そんなちょっとだけ心の中でアホなことを考えていると、その思考の途中で後輩ちゃんが変なことを言い出した。

「あ、それと今度はちょっとだけ大きい足音がしますね。私の直を信じるとすれば凄くストレスが溜まっていて現実逃避と言うか急避難的に怒りの矛先を求めているかのようなじの」

とても的で結構な話だね。どういうわけか俺はすごくそれに該當しそうな人間を思い出してしまって嫌な予しかしないんだ。不思議で不思議で仕方がないなぁ。

誰かこの予の正を教えておくれよ。

「後輩ちゃん、提案なんだが、とりあえず逃げないか?」

「良いですね」

俺は背後からやってくる(気がした)危険な(気がする)なにかからの逃走を決行したのであった。

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