《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「今明かされる衝撃の真実ゥ!………は良いのでとりあえず謝れバーロー」
気絶した俺が目覚めると、そこは俺の自室であった。窓の外を見るとまだ空は暗いから、一日過ぎたっていう訳ではないだろうがしかし、この部屋にはいつもならいないはずのヤツがいた。
そう、俺の宿敵であり生涯憎むべき相手………神が居た。
俺はひとまず布団から出て毆ってみるが、やはり防がれて屆かない。
こうなったら、明日にでも檜山に教えてもらったやつを試してやる………明日は日曜で休みだからな。
だがしかし、母さんあるいは親父がここにいるならいざ知らず、何故神がここに居やがるんだ。
そんな疑問を俺は抱えたが、それを察したのか(コイツは空気もタイミングも読めないのに心だけは読めちまうんだよな)神はこの部屋のドアを開けて示した。
そこでは母さんがドアの前の空間でそれはそれは見事なパントマイムを行っていた。
ドアのある空間に対して全力で拳を振り、ドアのあったはずの場所で拳が止められ、そして母さんは再度拳を振う。
何してんだよ母さん………とは言わないぞ。
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神、貴様が犯人であることはとっくのとうに知ってるんだ。
恐らくはお前が結界的な何かを張って防いでいるんだろう?理由は分からんが。
「ふう、それじゃ邪魔者もってこれないようですし、私からあなたに衝撃の真実を明かすとしましょう」
………衝撃の真実?なんじゃそりゃ。神から明かされる衝撃の真実なんてロクでもないもんだろうけども。
まぁ、この狀況で俺がどうするかは考えずとも分かるよな。
―――――
「とりあえず新しく真実を明かして混を招くのは良いんで、はよ謝れやバーロー」
神による真実の公開が行われようとしていたはずの自分の部屋の中、俺は神を全力で説教していた。
のから湧き上がる怒りと、これまでの理不盡に対する憎悪やら何やらに任せて行う説教は実に気持ちがいいものだよ。
ここ六日の出來事を考えたらいくら説教しても足りないがなぁ!
というか正直、このまま殺してやりたいくらいだぜ………まぁそれは出來ないことだし、無駄なことを考えても元々ない貴重なリソースを無駄遣いしてしまうだけなのでさっさと考えるのをやめて、次にこじつけで叱ることを考えよう。あんま良くない説教の仕方だけどな。
子供を持つ親は絶対にやっちゃいけないぞ。俺はその反面教師として役立ててくれよ。
………あ、そうだ思いついた。この神を叱ると言えば六日前のTSの件についてもっと空気は読めなかったのかとか言ってやるとしよう。
「ねぇカミサマ?あんたは神なんだよね?一応は人間の味方なはずなんだよね?じゃあなんで空気読めなかったん?俺の人生で初めて彼が出來た翌日にそれとかどんだけ人の不幸を願ってるんだ?え?」
俺は、いつもの數十倍は険しい目つきで神を睨みながらそう言った。
正直なところ認めたくはないが數多くの神話を見る限り明確に人間の敵として存在している神というものはないんだよな。
人間の味方である神は數あれど、人間の敵である神はほぼいない。
なのにこの神は俺にとって嬉しくないことを意図的に起こしてくれやがった訳だ。
あえて言おう。コイツは神の風上にも置けないと………いや、むしろカスであると!
そういう訳なんですごくショボンとしてもお構いなしだ。むしろ追い打ちかけてやんよ。
「というかなんですかねー。全知全能であることが結構多い神のクセしてあんなミスするとか、本當に神なんですかねぇ?俺にはお前がただの無能にしか見えないぞ」
俺は、もう正直説教をかましている理由すら訳が分からなくなってきたが説教をすることをやめない。
イライラするし、なによりコイツはもういっそどこかで完なきまでに叩きのめされなきゃならないじの人種だろうからな………
「………そういうこと言っても大丈夫ですかねえ?あなたがここから出るには私がアレを解除しないと………」
イラッ。
反論するなや神。それにこれまでに俺はお前を散々詰ったりなんだりしているのに俺に天罰的なものが下っていないことから考えてお前は人を殺せないと思うんだが。
いつもの俺では多分気付かないだろうけど、今の俺はたまたまそういうことに気付いたんだよ。
そして、その人を殺せない制約を作った奴は間接的に人を殺すことも出來ないはずだ………多分。
まぁただの推測に過ぎない訳だが、とにかく今の俺はお前を説教することをやめられそうにないのさ。
それじゃ神よ、付き合ってもらうぜ?………なくとも今日一日はなぁ!
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