《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「そこに居たのかステラ」
『あ、そこに居たのか』。とある天才兄弟のアニメでシメの方によくって來る臺詞だ。
まぁ、使い道としてはどこに居るか分からなかった奴が見つかった時に言う、あるいは意外なところに居た奴に対して言う、が一般的だろう。
そういうことで俺は今から凄く意外なところに居た奴にその臺詞を言おうと思うんだ。
「そこに居たのかステラ」
「はい、最初から見ていました!」
「元気に答えんでええわ!」
どういう訳か、ステラが部屋に潛んでいたのだ。
しかも最初からってことは結界が張られる前から居たと言うのか?とんでもないな、ストーカーのようじゃないか………いや、事実ストーカーのようなもんなんだけどさ。やってることは。
「あ、でも最初からと言っても居たのは由さんが説教を始めたその瞬間からですから、安心してくださいね」
「堂々と覗き見してたことを言ったやつが居るのに何を安心しろと」
「由さんがどんなに歪んだ癖を隠していてもけ止めますから!」
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………とりあえずものすごくイラッとする一言が聞こえたので拳骨をかました。
これが男の頃の俺であればチョップで済ませたのだろうが、今の俺の素の筋力ではチョップじゃほぼ制裁にもならんだろうから、という判斷だ。
しかしあえて拳骨を選んだ甲斐もあって、ステラは頭を抑える程度には痛がっているようだ。
うん、これくらいの加減なら大丈夫だな。擬音で表すとマンガ的に言うところの『ゴチン』というよりも『ゴン』と表した方が良いくらいに靜かに當たったもんだから、やりすぎたかと思ったんだが………大丈夫みたいで安心だ。
「痛いです由さん」
「人を勝手に歪んだ癖を持ってることにすんな」
「まだ何も言ってないですよね!?まぁ由さんのことを結構なドSだとは思っていましたけど………」
思ってんじゃん。
俺のツッコミは虛しく心の中で反響した。
しかしな………俺のどこがサディストだっちゅーねん。俺が人をいじめるの大好きとかありえないだろ………まだマゾヒストならある程度許容しただろうよ。
だって俺の場合、相手が後輩ちゃんならちょっと蔑まれても割と大丈夫だろうし………ねぇ?
だがサドとかありえんわ。
………話を戻そう。
さて、ここまで聞いて俺は心の隅の方でふと疑問に思ったことがある。
ステラは曲がりなりにもあの神の姉で、なおかつ一応だが神の人柱でもある。それならあの時何か出來なかったのか?ということだ。
もしかしたらステラはアイツよりちょっと弱いとかでどうにもならなかったのかもしれないが………聞いておいて損はない。
「なぁステラ、お前はあの時結界を解除出來たりしたか?」
俺は、なんの脈絡もなく唐突にその話を切り出してみた。
それは聞きたかったことが唐突に思いついたことだから、意外に特に理由はないのだが………今回はそれが若干の効果を挙げてくれた。
「え、えっと………その………(汗)」
怪しい(確信)。
ステラがこんな表を………いや、誰であろうとこの表で今の言葉を言ったやつは怪しい。
冷や汗を流して目を逸らし、しどろもどろになっても誤魔化せるなんて思わない方が良いぞ。
俺だってしづつ長しているんだ。お前の隠し事ぐらい見抜けるんだよ!
「すみません………実はあれ、中と外からほぼ同時に軽くたたけば消えるんです………忘れてました………」
………なるほど。あれは外と中から同時に叩けば良かったんだな。
だから母さんとクロスカウンターした時に消えたのか、納得だ。
だが、俺が聞いてるのはそれじゃないんだなぁ。お前が結界を解除出來たのか出來なかったのか、それが問題なんだ。
ちなみに今のはシェイクスピア風に言ってみた。まぁ意味はないが、とりあえずそこんとこどうよ?ステラ。
「実は結界を通れたので、一瞬で壊せたはずなんですけど………」
「忘れていたと?」
「はい………」
呆れるぜ。一応は神の筈なのに、大事なことを忘れるなんてさ。
ステラは結構間の抜けたところがあるけど、ピンチの時にまで………いや、でも今回はそこまでピンチと言うほどでもないか。
なくとも命の危機に陥りはしなかった。陥る可能は十分にあったが。
だから許そうじゃないか。今回の件は全部アイツの責任だ。そう、神のな。
そうすれば俺もステラも損をしない。最高の結論さ。
それに、そんなことをうじうじと考えてるよりも別の事を考えた方が生産的だしな。
「なぁ兄貴たち、俺はいつになったら戻って良いんだ?」
俺がとりあえず話題を変えたいと思っていると、亮太がちょうどいいタイミングで早く戻らせろと言ってきた。
「………それじゃ、今戻るか?」
「おう、それじゃ俺は戻らせて………」
「いや、俺も當然ながら行くぞ?」
………さぁ、話題を変えるためにどう考えても危険な、一階に行こうぜ!ステラと母さんも回収してな!
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