《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「必殺料理人の天敵、田中由」前編
「起き抜けに毆るとかひでぇぞ母さん………」
「………すまん」
意識を失って5分後、俺は頭を揺さぶられまくったせいで跳ね起きた。
まだ頭がズキズキするし、最悪の気分だぜ………
つーかオートカウンター、テメェなんで働かなかったんだよ。お前は俺のピンチを自で防ぐからこそのオートカウンターであって、自で働かなきゃオートカウンターじゃねえんだよ。ちくしょう神め、訴えてやる!
………とりあえず謎のイライラとかその辺のを神にぶつけて清算したけど、なんでオートカウンターが発しなかったんだ?
まぁあの神の奴がくれやがったもんだから信用で來たもんじゃないのは元々だが、しかし何故このタイミングで………
いや待て、もしかしてオートカウンターは俺から煽ったりすると発しないのか?
あるいは反応はしたけど俺自のが間に合わなかったかもしれないよな。
過ぎたことを考えても仕方がないが、とりあえずアイツからのもらいは信用しない方が良い、という事にしておけばいいだろう。
それにしても………母さん、なぜあなたはドアの前で聞き耳を立てているのですか?
「いや、アイツがまた浮気したって聞いたから、報収集しようかと思ったんだ」
「………………」
そういやそんなこと言ってたね、俺。
母さんを起こすために煽った時の容を忘れていたよ。
個人的にちょっと上手いことやったと思っていたのだけど、どうやらちょっと二人のケンカを助長することになってしまったようだ。
撒いた火種は自分で回収しないとな………どうすれば良いじに俺自へのダメージなくやれるか分からねえけども。
「そ、そのですね母さん?………あれは母さんを起こすために適當に煽っただけで、親父は浮気をしたわけじゃなくて………」
「あぁん?」
「ちなみに煽って起こせと言ったのはあの腐れ神様だよチクショウ!」
ダメだ、母さんは今凄くデリケートになってるみたいだ。このじはどう考えても何を言おうと自暴力オートジェノサイドで返される気しかしねぇよ。
ひとまず神に全責任を押し付けて逃げてやることにしたけれど、なんか嫌な予がするなぁ………
でも俺としては実の息子あるいは娘の素直な告白に威圧で答える母親ってのもどうかと思うよ。あくまで個人の意見だけども。
しかしどうしたものか、このままじゃこの威圧をまとったまま飯を食うことになって、嬉しくない誤算が起こる可能が増大する………!
かと言ってそれなりにキレた母さんをなだめる方法なんて知らないしなぁ………
思いつく限りの方法を考えるが、俺の考え付く限りでは母さんの怒りを鎮める方法が思いつかない。
あの神、本當に面倒なことしかしないな。まぁそれを今回やったのは俺だから六割くらいの責任は俺だけど。
………そうだ、いっそ親父の料理をサプライズだと誤解させてしまおうか。
何があるか分からないあの料理をお詫びの代わりだとでも思いこませて、母さんに犠牲になってもらう。
それが一番なのかもしれない。
「そうだ、親父が何やら母さんを喜ばせようとでもしたのかよく分からんけど凄い(あやふや)な料理を作っていたから、冷めないに早く呼んで來いって言われてたんだった………(棒読み)」
俺は息をするかの如く自然に噓を吐き、母さんをあの料理へ導こうとする。
いや、これが自然かは分からないけど………とりあえず母さんにあの料理を食させたいのだ。
「………怪しい」
「大丈夫大丈夫、いくら親父でも母さんに何かヤバいものを盛ったりはしない………はずだから!」
だから母さんがいくら怪しもうとも、俺は俺の出來る限り自然に母さんをあの料理へ導くのさ………
いや、うん。別にあの料理がマジでヤバいと思ってるわけじゃないんだ。
ただ、多分母さんのために作られたであろう料理を母さん実験臺に食べさせたいだけなんだよ。
………だから、俺はきっと悪くない。そのはずだ。
俺はそう自己弁護しつつ、母さんを食事の並べられたテーブルへと案するのであった。
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