《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「田中×五丈×檜山=カオス極まれり」

Q.俺×武×薫くんの答えは?

A.どう考えても混沌の極みカオスの果てです本當にありがとうございました!

そんな一文が、脳で踴っていた。

今俺は武に薫くんを拘束させてひとまず我が家に輸送しているのだが、その最中にも俺の神値はガリガリと削られてしまっている。

何故かは察してくれるとありがたいな。今由さんは必死で現実逃避しているからさ。

「なぁ由、お前の家に著いたらとりあえず々期待していいよな?」

「それは理的攻撃か?それとも毒り飯か?あるいは神攻撃、さらには亮太によるサッカーキック攻撃もあるぞ」

「それなら理攻撃を頼む。出來れば踏む形で」

もうやだコイツ。

でも利用しない訳にはいかないこの狀況が憎らしいよ。

こんなことになるくらいなら薫くんとイチかバチか毆り合った方がマシだったかもしれない。

そう思いつつ、冷靜に薫くんと本気で毆り合いになった場合に予想される結果を考えた。

そして、一瞬で諦めた。

いくらオートカウンターという名のイカサマ能力があるとは言っても俺はいわばか弱い雑魚キャラである。カメの甲羅が高速で飛んできたら余裕で死ぬしそれ以前にキノコお化けみたいなアイツにぶつかっても死ぬような雑魚だ。

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そんな俺が鬼神のごとき強さを見せたあの薫くんに勝てるだろうか?

當然無理だ。

あの時は逃げることに徹していたからギリギリ生き延びることに功したが、しかし正面から當たるとなれば話は別だし都合よく薫くんをどうにか出來る方法があるとは思えない。

だからきっとあの時の選択は正しかった………筈だ。きっと多分。

でもさ、これは流石に酷いんじゃないかね?

元と付くとはいえ同に告白され、貢ぐことから始めるなんつートチったことを言われ、さらに何故か変態的な癖に目覚めやがった。

まぁその癖は流石に杞憂って可能もあるが………とにかくこいつはちょっとおかしい。ただでさえ昔から能力が人間じゃないとまで言われるレベルでおかしかったのに、それに加えて今は面の方までおかしくなってやがる。

何がコイツを変えたんだ………(犯人のコメント)

そんなことを考えつつ、俺は家までの道のりにおける最後の曲がり角を右折し、我が家まで約50mもないと言ったところまで辿り著いた。

………だが、ようやく目的地に辿り著きそうだって時に限って現実は殘酷に俺を真逆の方向へと導いてくれやがるのだ。

「武!アイツらヤバいからちょっと全力で応戦しろ!」

向こうから変態たちが來た。

俺の知る限り最も面倒くさくて、最悪で、変態な奴等。これと比べれば武の変態なんてまだ可いもんだと思えてしまうほどの変態エリート。

正直なんでこのタイミングで來るのかな、とは思わなくもないが………

多分狙っていたに違いない。

俺が來るまで家の前の通りで待機して、そんでもって俺が來たら即座に飛び出して確保する。そのあとはまぁ、元男な俺だろうが誰だろうが嫌な凌辱系ウス=異本的なことになることは間違いないな。

だから當然のごとく武を利用させてもらう事にしよう。

都合がいいとかそういうのはなしで頼む。

正直我ながら酷いとは思うが、背に腹は代えられないのだ。それに報酬も、このあと手を繋ぐくらいまでならしてやってもいい。

「おう!任せろっ!」

………だが武は特に打算もないのかいつものように変態どもの大群へと向かっていき、それを蹴散らす。

正に一騎當千、いやむしろ一鬼討萬とでも評した方が良いんじゃないだろうか。

こういうと々フラグのようだが、本當に人がゴミのように投げ捨てられていっている。

もはや俺には武が人間には見えないね。文字通り怪力神のようだよ………

そんなことを考えつつ、武が徐々に変態たちの波を追い返していく後ろで俺は壁にもたれかかる勢になっている薫くんを気合とかそういう分かりにくいものでなんとか持ち上げる。

理由は1つ。武が変態たちを追い返したあとの地點に俺の家がったからだ。

今ならば薫くんを家に運び込むこともできるし、なによりここに居たら回り込まれてしまう危険だってある。

そうなればいくら武だってどうにも出來ないだろうからな………それに、アイツの場合はバカのクセに喧嘩の時周囲の知り合いのことを気にし過ぎるきらいがある。だからこういう時は落ち著いて退卻するのがいいのさ。

俺は薫くんを背負ったまま家のドアを開け、出來るだけ俊敏なきで進して扉を閉めて鍵を掛ける。

そして家にいることは間違いなしと言えるステラを呼び付け、家の前の変態どもが武最終防衛ラインを突破してきた時に備えさせようとした。

だが、リビングの方からやってきたのはステラだけではなく………

「だ、大丈夫ですか由さん!?」

「大丈夫じゃねぇし早くコイツを絶対にけないようにしてくれ!つーかそいつ誰だ!」

「えと………確か警察の方らしいです」

ステラwith警察の婦警さんであった。

………ん?婦警さん?

何か大事なことを忘れている気がする。

そんなことを思いつつも、俺はひとまず薫くんが目覚めてもけないように対策してもらうことにした。

何を忘れていたんだっけなぁ?

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