《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「思いだした時にはもう遅いというか、そもそも最初から手遅れだった件」

………そうだ思いだしたッ!

不意にあること・・・・を思い出した俺は勢いよく立ちあがった。

さっきまで薫くんを縛りあげたり変態たちを片付けた武を渋々迎えれたりして気が回らずに忘れていたが………俺はとてもとても大事なことを忘れていた!

この家には今、俺と武おバカと薫くん(気絶中)とステラと婦警さんがいる。

亮太?アイツは多分変態どもに巻き込まれて武にやられたか、あるいは部活から現在帰宅中だろうね。

まぁそれは今気にすることじゃない、大事なのは………

何故かここに警察関係者が居て、のうのうと茶を飲みながら俺らと談笑してるってことだよ!

俺、武、ステラ、婦警さんが四人でテーブルを囲んでる現狀はまぁ良いさ、だって茶出したの俺だし、そもそも親父が土産として持ってきていたいくつかのマトモそうなやつで適當に作って試験的に飲ませてみただけだからそこまで問題はない。

だが婦警さんよ………アンタは言っていたはずだ。正確には神に書いてあったが………

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次からは警察がガードして変態どもを容赦なく公務執行妨害で逮捕するってさ!

なのになんで普通に変態どもが來る上に警察関係者が家の中でくつろいでる一人しか居ないんだ?え?そんなに深刻な人材不足だって言いたいのか?

いやそれはないな。だってこの町は今時珍しいくらい人口度が高い都會と田舎の狹間みたいな場所だし、警察なんてものはこの周辺でも人気職業、それに加えてここいらで起きてる事件なんて大帝が酔っ払ったおっさんが道路で寢てるだとか、不良同士のケンカ以外にはめったにない。

なのに人材不足はありえないよな。

でも他の理由なんてありえないぞ、他に唯一ありえる俺のことが割と軽視されてるって可能は規模とか被害の実から考えてもないだろうからな。

つまり婦警さんよ、俺が言いたいのは………

「おい婦警さんっ!なんで今アンタはここでくつろいでんだ!働けよ公僕!せめて増援呼んでさっさと逮捕しろよ!」

外からまた聞こえてきた強烈なノック音を背景に、俺はぶ。

変態どもがまた來たのだ。

しかしいまだに警察と言う名の公権力にして數の暴力であり數ない味方といえる勢力もまだ來ていないのだ。

「あー、いやそのですね………」

婦警さんは微妙に額から汗をダラダラと流しながら必死に言い逃れようとする。

だが甘いな。今の俺は簡単に言い逃れできるほど簡単な奴じゃあないぞ?

なりふり構っている場合じゃないんだ。

「ちなみに答えないようならば俺が全力を持ってアンタをひんむいてから外の変態どもの中にぶん投げる。いいな?」

俺は自分にできる最大限の脅迫をして婦警さんから報を聞き出す。

々えげつないと言われたり、好度が下がるのは承知の上。それでもここで聞き出さないとヤバい気がするし、実際増援が來ない理由を知っているのと知っていないのでは大きく違うとどこかの偉大な軍人だか參謀さんも言っていたと思う。

ま、それでも俺は外道じゃないからたとえ答えなかったとしてもせいぜいが服著せたまま変態どもの中に『今からそっち行くぞー!』と前フリをした上で落とすだけですがね。

………充分外道ですって?ハッ、なんのことですやら。

俺だって十分頑張って妥協しまくった末の結論がこれだからな?だから良いんだよ。おk?

それにこんな狀況はいくらなんでもおかしいし、警察組織がいてない理由はコイツが原因なのでは、という疑が先程のやり取りによって深まっているんでな、これはもう全力で疑うしかないね。

「うひゃー、結構キツイことしますねー。まぁ私もそれは嫌なんで正直に言いますよ?この狀況の犯人は私………の同僚総勢100人以上です。私はこれでも全力で働いてから休んでるんですよ?どよ。すごいっしょ?」

「………あーハイハイ、それじゃとりあえず今からお前を適當に外に放り捨ててみようかな………」

「いや、本當に私何も悪くないですからね?」

が、しかし。婦警さんは今回何もしていないようだ。たぶん。

まぁ今ちょっと本気で二階まで持って行こうとして背後まで移してみたのに言う事が変わらなかったのでちょっとは信じていいだろうが………

ぬぅ、これは聞き出すしかない、か。

俺は婦警さんを尋問することにした。

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