《TSしたらだった件~百合ルートしか道はない~》「公僕墮ちた日本死ね!」
「國家権力のっ!バカヤロー!」
「由さんお願いだから落ち著いて!怒りのままにばないで!」
我が家のベランダ、普段通り平和………いや、むしろ水際のところでギリギリ平和な気がしなくもない程度の平和なそこで、俺は國家権力を全力で罵倒していた。
割とマジで死んでくれて構わないよ?特に近所の警察署のお偉い方全員とか、そのお偉い方のお偉い方(意味深)とかお偉い方のとか夫婦仲とか。
流石に神よりも先に死んでほしいなんて思いはしないけどさ。でも死ね。神が死んでから死ね。
そしてあわよくばその墓にでかでかと『God神isはdead死んだ』って書き込んでやりたいところだね。消えにくい油マーカーで。
………え?なんで今俺がこんなにも國家権力に対してキレているのかって?
いやぁ、そりゃ簡単なことだよ。
別に回想なんてするほどのことじゃあないし、言葉にしてしまえばたった一行で済む。その上訓練された人間ならば言わずもがな理解できるだろう。
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だがあえて俺はここで回想にるんだ。
後ろから婦警さんに抑えらえれながらんでるなんて稽な景を自分で作っているという現実を認識しないために。
あと今なんだか超々遠距離から見られている予もしたし、それを気のせいだと思い込んで忘れるために。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そうだ、尋問しよう。外道な手段もガンガン使っていく方向で。
大勢が居る部屋の中、俺はただ一人唐突に宣言した。
その言葉に合わせてすぐさま対象の捕縛を行おうとする武や話が呑み込めていない様子のステラ、冷や汗を浮かべて椅子をそーっと引いた婦警さんと三者三様の反応を示したが、俺がやることはただ1つ。
そーっと立ちあがって固定電話の前に移し、とある番號を打ち込むのみ。
何も婦警さんに近付いて自分でなんとかする必要は無いんだ。
俺は母さんからこんな時に備えて………いや、まぁこんな事態は想定してないだろうが………とある人の電話番號を聞いている。
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これは萬が一の時だけ使えと言われていたが、この狀況はその萬が一に該當するだろう。
そして脅迫材料にすることを『使う』のにれたって問題ない。
報は上手く使・っ・て・言う事を聞かせるための便利な道だってどこかの誰かも言っていたしさ。
「婦警さんよ、別に逃げても良いんだぜ?この家の中に逃げ場はないし、俺は外に出るとまずいことになるから追えないから外に逃げ出すといい。だが逃げ出した瞬間………俺がこの番號に電話するだけだ」
そう言って打ち込んだ番號を見せつけた。
それは、この國の警察にとって一番敵に回したくない男の攜帯番號。
多分日本でも最強クラスの権力を持ってる(多分)男の攜帯番號だ。
前に母さんは『もし権力による圧力をけたらこの電話番號を見せ付けやれ』と言っていたからきっとコイツも知っているに違いない。
「そ、それは………っ!くっ、殺せ!」
「よしそれじゃ尋問して報を抜き取った後に社會的に殺してやろう」
「鬼畜!外道!!結婚して!嫁になって!」
「………武、理も追加頼むわ」
「すいませんでした!」
………うん、知ってるみたいだな。
まぁ電話番號の方だとくっころを言う余裕があるみたいだし、実際のところ尋問するなら武をけしかけた方が効果的みたいだが。
武をけしかけたらけしかけたでし問題があるから用は出來ないけどな。悩ましいものだぜ。
まぁそれでも今は武の用によるリスクを承知の上でも武を使わなければいけない。
それに、婦警さんには冗談を言う余裕があるんだからとことん追い詰めないとな………あぁ、骨が折れる。
俺はため息を吐きつつ、婦警さんへの尋問を開始した。
「それじゃ知ってること全部を話せ」
「ふふ………誇り高き公僕である私が報をらすとでもお思いで?」
「踏むぞ?」
まず脅迫のつもりの、踏む宣言。
誰だって年下に踏まれるなんて屈辱だよな、という個人的な意見による尋問法だ。
もちろん実際に踏むつもりは………よほどナメた返答さえされなきゃない。今のところ。
無論ちゃんと答えたら踏まないぞ?要求されたりしない限りは。
「なら踏んでくださいよ。私はあなたに踏まれるなら本です。そして踏まれたところで報をらしたりしません………蔑んだ目と罵倒の三連コンボにさえならなければ」
だが、婦警さんは報をらさない。
最後にちょっと微妙に変態的な一言が小聲で添えられていたのが気になるが、まぁここは落ち著いてプランTを実行して吐かせる方向に移そう。
電話はまだ使わない方向で。切り札はギリギリまで溫存することにしておこう。
俺は武に指示を出す。
「武、婦警さんの頭をグリグリとよろしく」
「応!」
「いやそれは酷すぎませんか!?」
知らんなぁ、報を吐かないお前が悪いのさ。
みたいな表を作りつつ、武に頭を足でグリグリとさせる。
あとはし待って、グリグリさせる痛みに屈服するのを待つだけだ。
なぁに、武はこれでも人をケガさせない程度に痛めつける(本人曰く、手加減の極み)のが得意なタイプだ。
武がなんとかして報を吐かせるまで俺たちはティータイムでも満喫しときゃいいのさ。
「んじゃ話したくなったらいつでも言えよ婦警さん?俺はちょっと紅茶のお代わり淹れてくるから」
そう言ってキッチンの戸棚に仕舞っておいた適當な紅茶混ぜ合わせを手に取り、二杯目の紅茶を淹れる。
そして自分とステラと武の分の紅茶を淹れて自分のイスに戻ったとき、武たちは………
「フゥーハハハ!その程度の痛みじゃ私に何かを言わせようなんて夢のまた夢!私に報を吐かせたいなら由さんの素足踏みつけwith蔑んだ目と罵倒のコンボを!じゃないと喋りません!」
「斷る!そんな羨まけしからんこと、俺だってされてないのに!」
「これがっ!私とあなたとの間のっ!決定的な格差って奴ですよぉ!」
この変態どもめ………いい加減にしろや。
そう突っ込みたくなるほど、二人は実に変態的なやりとりをしていた。
すぐそばでは困ったような表のステラがこちらに助けを求めるような表をしていて、そこからこの二人は俺が離れてからすぐに変態的なやりとりを始めたんだなと察する。
しかも婦警さんは自分のを隠すことを諦めちゃったし。
………仕方ないから踏んでやるか?相手を喜ばすのは癪だけども。
そんなことを検討し、一旦ステラの方を見てから、すぐにこの事態を収拾するべきかどうか考える。
だが答えはかなりあっさり出た。
この狀況がもたらす被害と、婦警さんが持っている報の価値、そしてステラの困り合を勘定にれて計算してみると迷う要素はほとんど存在しない。
「………武、もういい」
俺は、踏むのを中斷するように指示を出した。
ただ、武がそれを聞いた瞬間こちらを何か期待するかのような表で見てきたので、とりあえず「そんなに踏んでほしいなら、あとで検討してやる」と伝え黙らせた。
………心労が積み重なるなぁ。
そんなことを考えつつ、ひとまず婦警さんを確実に喋らせるために先手を打つ。
「そんなに踏んでほしいなら踏んでやんよ、婦警さん」
「やったぁ!それじゃ今すぐ………」
「………おいおい、喋ってからに決まってるだろ?冗談じゃない。ご褒は後だよ」
俺は、これまでの人生で最大級の蔑むような視線(の、つもり)で婦警さんを見つめつつ、先に報を吐けと命令口調で言ってみる。
これでダメなら流石にお手上げだな。
だけどこれまでの流れ的にこれが功するかどうかは割と運………
「実は警察のお偉方に由さんの柄を拘束して監してペットにしちゃおうなんて馬鹿が居て、しかも同僚のバカどもも『従順なペットにしたらお前らにも回してやんよ、ゲヘヘヘ』みたいなことを言われてに駆られていてるんです!さぁ全部話したんで踏んでください!」
「せいっ」
「あべしっ!?」
あっさり喋りやがったよコイツ。
自分ののために仲間をあっさり簡単に手放して売りさばきやがったよ。おで思わず蹴りが出ちまったぜ。
まぁ思わず出たんなら仕方ないよな。
それにしたって婦警さん。お前に仲間を思う心はないのか?
………いや、確かにそんな仲間ならさっさと手放してしでも自分のみを葉えたい気持ちも分かりますけどね?
俺を拘束、監してペットに(分かりやすくいうなら、縛調教モノの同人誌にありがちなアレ………余計分かりにくいか)してから多人數に回すって、さぁ。
とりあえず一言ばせろや。
公僕墮ちた日本死ね!
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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