《妹は兄をする》2―兄妹―『い記憶』

あれは5歳の頃の夏の終わりだった。

私は家族4人で、近所の夏祭りに出かけた。

道端にはところせましと、屋臺のお店が立ち並んでいた。

私は両親からお金をもらうと、兄と手を繋いで屋臺のお店を見に出かけた。

人混みが多い中、兄は私の手をしっかりとつかんで、私の手を引いてくれた。

私も兄から離れまいと、人混みの中を兄と一緒に並んで歩いた。

兄はお面の屋臺の前で立ち止まると、

お面を買って私に見せた。

兄はヒーローアニメのお面をかぶると、私に言ってきた。

「梨乃、似合う?」

「うん!お兄ちゃん似合うよ」

「ヒーローみたい!」

「え!?本當!!?」

「うん!」

「お兄ちゃんカッコいい~!」

私が譽めちぎると、兄は喜んでその場で

無邪気にヒーローポーズをきめて

楽しそうにはしゃいでいた。

私は兄にカッコいいと何度も言った。

兄は私にとってもヒーローのような

存在だった。

お兄ちゃんはお面を気にると、

お面を頭につけて私の手を引いて

歩いたのだった。

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