《妹は兄をする》4―兄妹―『い記憶』

「そこのお兄ちゃん、この子の彼氏?」

「彼に指買ってあげなよ!」

お姉ちゃんは兄にその事を話した。

兄は突如、ムキになって言い返した。

「彼じゃないよ!」

「梨乃は俺の妹だよ!」

兄はハッキリとそう言った。

私はその言葉にガッカリすると、ちょっと傷ついた。

そして、何故だかその場で私は泣きそうになった。

私は瞳から涙を浮かべると、人目も

気にせず泣き始めた。

私が泣くと、兄は慌てて話しかけてきた。

「どうしたんだよ梨乃!?」

「どこか痛いのか!?」

「何で泣いてるんだよ!?」

兄もわけがわからなく、その場で

慌てていた。

私は自分でもわからずにただ悲しくて、聲をあげて泣いた。

すると、お店のお姉ちゃんに兄は言った。

「指下さい!」

兄は私をあやそうと指を買い始めた。

「ボク何にする?」

「なんでもいいよ!」

「じゃあ、ピンクの指下さい!」

兄は指を買うと私の方にかけより、

を見せてきた。

「ほら、指買ってあげたからもう泣くな!」

兄は手の平を広げると、指を私に見せた。

私はピタリと泣き止んで驚いた。

兄が私に指を買ってくれた。

私はそれだけでも急に嬉しくなったのだ。

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