《妹は兄をする》6―兄妹―『い記憶』

私は直ぐに兄にその事を言おうとしたが、兄の姿が見あたらなかった。

立ち止まって花火をみている間に

私は兄と、はぐれてしまった。

私は人混みの中をかきわけながら、

兄の名前を呼んで探した。

「優お兄ちゃん!優お兄ちゃん!」

いくら探しても兄の姿は、どこにも

見あたらなかった。

私はこんな人混みの中を兄と、

はぐれてしまい。

不安と恐怖でが一杯になった。

「どうしよう…」

「お兄ちゃんと、はぐれちゃったよぉ」

「ママ、パパ…!」

私は今にも泣きそうになった。

人混みのなかで誰かに押されると、私は地面におもいっきり転んだ。

は汚れて下駄は、花

切れてしまった。

私は地面に座ったまま、大泣きして

兄の名前を呼んだ。

「優斗お兄ちゃん!」

「優斗お兄ちゃん!」

「どこにいるのぉ…!!」

「梨乃を置いてかないでっ!!」

私は不安で悲しくて泣き続けた。

すると、そこに兄がかけつけて私の前に現れた。

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