《妹は兄をする》16―家族―『小さな幸せ』

「え…?」

「俺に作ってくれたの?」

「そうだよ、お兄ちゃんお晝ゴハンないと可哀想だから梨乃が作ったんだよ」

「マジか…!?」

「お~、ありがとう梨乃!」

「さすが俺の妹!」

「これでお晝、飢え死にしなくてすむ!」

兄は私にそう言うと、お弁當を

嬉しそうにけ取った。

「梨乃、お前はお晝ゴハンどうするんだ?」

兄がそう尋ねると私は答えた。

「私も自分の分は作ってあるよ」

父はネクタイを絞めると兄に言った。

「よかったな~優斗!」

「兄おもいの妹に恵まれて!」

「本當どっちが年上なのかわからないな」

「梨乃は母さんとおなじくらい、しっかりしていて偉いな!」

私は父にもお弁當を手渡した。

「パパのも作ってあるよ!」

「おっ、私にもお弁當作ってくれたのか!」

「くぅ~、父さんは嬉しいよ!」

「ありがとう梨乃!」

私は2人に謝の言葉を貰った。

私は照れながら「どう致しまして!」と、恥ずかしそうに照れたのだった。

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