《妹は兄をする》9―妹の悩み―『お兄ちゃん私をみて……』
しばらく部屋の中で塞ぎ込んでいると、
母が部屋のドアをノックしてしきて。
私にお風呂が沸いた事を伝えにきた。
私は部屋の中で返事をすると、
著替えを持ってお風呂場へと向かった。
私は廊下を通る際にお兄ちゃんが
リビングで寛いでる姿を見かけた。
兄は何かの本をソファーの上で
読んでいた。
私は一瞬、お兄ちゃんがあの本を読んで
いるんじゃないかと、大きな疑心に
かられて其処で立ち止まった。
そして、扉の向こうで兄を見つめた。
優斗お兄ちゃん……
私は頭の中が兄で一杯になると、
私は黙って其処から立ち去ったのだった。
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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