《妹は兄をする》13―妹の悩み―『お兄ちゃん私をみて……』

私を子供扱いするのは、やめて。

私はもう、い子供なんかじゃない。

私は兄をしてる…

お兄ちゃん私を"妹扱い"なんかしないで―――!

私は洗面臺の前で、を噛み締めならそう呟いた。

どんなに願っても私は兄の妹でしかない。

このさきずっと、私はお兄ちゃんの妹のままだ。

いくらお兄ちゃんがしくても、

どんなに願っても私は兄の妹でしかない。

お兄ちゃんの彼にも、人にも、

花嫁にも私はなれない。

私は髪をクシでとかしながら、

そんな事を切なくおもった。

が張り裂けそうなくらい、

私は悲しかった。

梨乃はお兄ちゃんの彼には、

なれない…──。

私は髪をとかしながら涙をこみ上げた。

一層、お兄ちゃんの事を諦めたら

楽になれるのかな…?

私は鏡を見ながら、もう一人の自分に

その事を問いかけたのだった。

その時、兄の聲が突然聞こえてきた――。

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