《妹は兄をする》17―妹の悩み―『お兄ちゃん私をみて……』

[-妹の悩み-](25/31)

お兄ちゃん私をみて…

優斗は目の前に妹に名前を不意に呼ばれると、ハッとして我にかえった。

妹は姿のまま、そこに佇んでいた。

妹は兄の瞳をジッと見つめてきた。

そして、何か言いたげな表だった。

スラッとした手足につきもらしく、

長していた。

そして、白い素の上に僅かに雫が

殘っていた。

肩までのびている長い髪は、

まだ濡れていた。

そんな妹の姿はどこか気すら、

兄はじたのだった。

兄は目の前にいる妹の姿に

目を奪われると、

思わず息をのみこんで其処に

立ち盡くした。

そして、兄は妹の呼び掛けに返事をした。

「梨乃…――」

私がふるえる聲で兄の名前を呼ぶと、

お兄ちゃんは私の名前を呼んできた。

「…梨乃」

兄に名前を呼ばれると、私はの奧が急に熱くなった。

心臓はさらに高鳴り、がパンクしそうなくらい私は兄の前でドキドキした。

「…お兄ちゃん」

私は再び目の前で兄の名前を呼んだ。

すると、兄が私のほうに近づいて來た。

兄が近づいてくると私は一瞬、が反応した。

お兄ちゃんは私の目の前にくると、不意に右手が私の肩にれた。

私はその瞬間、中に電気が走るような覚をじとったのだった。

私にれてきた右手は、私の肩から下へとゆっくりと降りてきた。

兄は黙ったまま、私をジッと見つめた。

私は兄の真っ直ぐな瞳を見ると、心臓が苦しくてが張り裂けそうだった。

「…優斗お兄ちゃん」

私は兄の名前を呼ぶと、瞳には涙が

ウッすらと込み上がってきたのだった。

私はが苦しくなると、目の前にいる兄に好きと言ってしまいそうなに襲われた。

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