《妹は兄をする》2―れた―『沸き上がる』
素にれると、指先からそのを
確かめた。
 
妹のはスポンジのようにらかかった。
そこに男のの違いをじた。
妹は俺の顔をジッと見てきた。
その視線が余計に俺の中を煽ってきた。
近くで見ればみるほど、梨乃は
可く見えた。
いけない気持ちに頭の中が支配されると、
もっとりたいと思ってしまった。
そして気がつけば、俺の右手は妹の肩から下へとゆっくりと降りていた。
 
俺は黙ったままジッと見つめた。
 
が熱くなると、自分の心臓も急に
ドキドキした。
確かに梨乃は妹だけど、今の俺には違うの子に見えた。
沸き上がる気持ちを抑えようとしても、
そのを制することは出來なかった。
俺は心の中でいけないを高ぶらせた。
 
梨乃にもっとりたい。
そんないけない気持ちが募ると、妹は瞳に涙を浮かべながら俺の名前を呼んできた。
「優斗お兄ちゃん…」 
俺はその瞬間、ハッとなって我に返った。 
Advertisement
俺は自分を見失いかけそうになっていた。
妹に名前を呼ばれた途端、ハッとして我に返ると俺は沸き上がるを抑え込んだ。
そして、改めて梨乃は自分の妹だと
言い聞かせて目が覚めた。
梨乃に名前を呼ばれていなかったら、俺はどうしてたんだろうと焦りながらその事を思った。 
妹は今にも泣きそうな顔になっていた。
俺は床に落ちたバスタオルを拾うと、
それを黙って妹に被せた。
 
「風邪ひくぞ…!」 
俺は不用な口調でそう言うと、
顔をそらして自分の頭を右手でかいた。
妹は恥ずかしそうな顔でバスタオルを
けとると、それを自分のに巻いた。
俺はソッポを向きながらも、さっきのの高鳴りがおさまらなかった。
妹はいきなり俺の傍で泣き出した。
 
「…!」 
「ど、どうしたんだよ梨乃?」
 
振り向くと梨乃が泣いていたので、
俺は思わず話しかけた。
妹は黙ったまま泣き続けていた。
 
頭の中が混してくると、俺はその場から離れようとした。
室から出ようとしてドアノブに手を
かけた時、梨乃は俺の服の袖を摑んできた。
 
俺はその瞬間、の中がドキッとした。
ゆっくりと後ろを振り返ると、梨乃は涙を流しながら真剣な目で俺のことを見てきた。
 
その眼差しに俺は言葉を失って、そこで呆然と佇んだ――。
 
 「お願いお兄ちゃん私を見て…」
 「目をそらさないで私を見て!」 
 
 
妹は苦しそうな顔で、俺にそう言って
迫ってきた。
妹の突然のその言葉に俺は、急に唖然となった。 
「わたし、優斗お兄ちゃんが…!」 
 
「梨乃…!?」 
 
 
その時だった――。
 
 
廊下から母の聲が突然、聞こえてきた。
俺は母の聲にハッとなった。
 
そして母が俺の名前を呼ぶと、ドアノブに手をかけて中にって來ようとした。
 
俺は瞬時に慌てると、呆然としている妹をお風呂場の中にいきなり押し込んだ。
 
そして、俺も慌てるように
お風呂場の中にった。
 
それと同時にドアが開いた。 
俺はその瞬間、の中がひやりと冷たくじた――。
 
俺は慌てて妹をお風呂場に連れ込んだ。 
そして、咄嗟に妹の口を手で塞いだ。
俺は妹の耳元で「靜かに」と
小聲で話しかけた。
 
妹は驚いた顔をしていた。張がピークに達すると、俺は気づかないうちに妹の口を片手で押さえながらも、もう片方の手で
を抱き締めていたことに気がづいた。
梨乃のやわらかいのが、自分の服の上からもじた。
俺はそのにドキッとさせながらも、頭の中は酷く混した。
母親が中にってくるなり、
俺はお風呂場のドアが開いてしまわないか仕切りに目を向けた。
 
母は俺達がお風呂場に逃げ込んでいる事に気づいていないのか、ガラス越しで聲を
かけてきた。
 
俺はその時、張がピークに達した。
 
母親に見られたらマズイと思いながらも、こんな時に、妹ののが気になった。
を著させていたので、余計にの中がドキドキした。
こんなところを母親に見られたら、
即アウトな狀態だった。
でも、が張し過ぎてその場で
固まってけなくなった。
梨乃も俺の焦っている様子に
驚いた顔をしていた。
母は扉の前で梨乃に話かけてきた。
 
「ヤバい!」
「どうしよう!」
 
俺は張がピークに達して、
顔から思わず冷や汗をかいた。
そして、気が転すると妹のをさらに抱き締めてしまった。
自分に落ち著けと言い聞かせながらも、
頭の中の混はおさまらなかった。
梨乃は俺の方を真っ直ぐな目で見てきた。
可い妹の顔を近くで見ると、俺は顔を真っ赤にさせながらが熱くなった。
梨乃のらかいのに、俺の頭は熱くなってしょうがなかった。
たぶんこれが夢だったら、まだマシだった。
俺は突然のピンチに襲われると、
神頼みするしか他ならなかった。
心の中で母親に、早く出て行けと
強く念じた。
母は俺の念力に気づかずに、
再び妹に話しかけてきた。
俺はハッとして我に返ると、
パニクった頭で妹に話しかけた。
「梨乃、お母さんに返事をしろ!」
「なんでもいいから、早く返事をするんだ!」
 
俺は焦ったまま、妹に命令した。
梨乃は首を頷かせると、俺は恐る恐る
口から手を離した。 
不器用な愛し方
あることがきっかけで幼馴染に逆らえなくなった亜衣。 本音を言えないまま一線を越え、捻れて拗れて2人はどこに辿り著く? シリアスでちょっと切ない初戀物語。 2022年10月15日更新で完結。 長いお話にお付き合い下さったみなさま、ありがとうございました。 また、違うお話でお會いできることを願って……感謝。
8 159感じるのは快楽だけ
拘束、目隠しされ、恐怖を感じていたはずなのに、だんだんと違う感覚を感じてしまう。 BLです。 ご理解頂ける方のみお読みください。 一話だけの短編の予定だったのですが書けるだけ書いてみることにしました。よろしければ見守っていてくれると嬉しいです。 何かご要望がございましたらコメントにてお知らせください。
8 50連奏戀歌〜愛惜のレクイエム〜
少年、響川瑞揶は放課後の音楽室で出會った少女と戀仲になるも、死神によって2人の仲は引き裂かれ、瑞揶は死神の手によって転生する。新たに生まれたのはほとんど現代と変わらない、天地魔の交差する世界だった。 新たな友人達と高校生活を送る瑞揶。彼は戀人が死んだ要因が自分にあると攻め、罪に苛まれながら生き続ける。居候となる少女と出會ってから前向きに生き始めるが、その果てに何があるか――。 世界を超えた感動の戀物語、ここに開幕。 ※サブタイに(※)のある話は挿絵があります。 ※前作(外伝)があります。
8 122右目を無くした少年の戀のお話
事故で右目を失った少年『春斗』は 高校三年間でどう生きるのか─ 卑屈な少年ととにかく明るい少女の戀の物語
8 59メイドの鈴木さんは僕に戀をした
主人をとても愛してるメイドは存在するのだろうか? 主人公はとある金融グループの子供だが少し変わった生活を送っている。 それはメイドが主人である主人公のことを愛してやまないのである。主人公は少しずつ慣れようとはしているがメイドの行ってくる行為が余りにも刺激が強いため焦りを隠せずメイドに対して冷靜にしつつも心の中ではハラハラドキドキしている。 主人公とメイドは両思いのはずなのに空振りまくりのお話。 これはメイドと主人のラブコメ小説。
8 154お嬢さまと犬 契約婚のはじめかた
「おねがい久瀬くん。お金あげるから、わたしと結婚して」 幼い頃の事件で心に傷を抱えたひきこもりの畫家・鹿名田つぐみと、久瀬 葉は半年前に結婚したばかりの新婚夫婦だ。 繊細なつぐみとおおらかな葉。表向きは仲睦まじいふたりだが、じつは葉はつぐみが不本意な見合いから逃れるために3000萬円で「買った」偽りの夫であり――。 お金で愛を買った(つもりの)少女×買われた(ことにした)青年の、契約結婚からはじまる、面倒くさくて甘くて苦い戀。 第2部連載中。 【登場人物】 鹿名田 つぐみ(19歳) 戀人のヌードと花を描く「花と葉シリーズ」のみ発表する畫家。 もとは名家の令嬢。見合いから逃れるために葉を3000萬で買った。 久瀬 葉(23歳) つぐみの専屬モデルで、続柄は夫。 素性不明の貧乏な美青年。
8 193