《妹は兄をする》1―の相談―『振り向いてしくて……』
學校のお晝休み、私は繭と屋上にいた――。
私は昨日の夜。お風呂場で起きた出來事を繭に話した。
「え~っ!?」
「そんなことがあったの!?」
「うん…」
「でっ、でっ、どうなったの?」
繭は興味本意で聞いてきた。
「べつに何もなかったよ…?」
「ホントにぃ~?」
「うん、本當だよ」
繭は疑りながら尋ねてきた。 
「ホント、梨乃のお兄さんって鈍だよね」
「普通そこまで迫ったら、気づくと思うんだけど?」
繭はフェンス越しにもたれると、呆れた顔で自分の前髪をった。
「やっぱり…そうなのかな?」
「そうに決まってるでしょ!」
「でなきゃ確信犯よ!」
「確信犯?」
私は繭のその話しに首をかしげた。
「お兄さんに振り向いてしくて、自分のまで見せちゃったんでしょ!?」
「それなのに何の反応も無いなんて、絶対おかしいわよ!」
「梨乃は私から見ても可いし」
「プロポーションだって抜群じゃない!」
「なのに関わらず、お兄さんはにわされなかったんでしょ?」
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「たぶん気が足りなかったんじゃない?」
繭はそう言うと、私のを
ジロジロ見てきた。
 
「私、プロポーションそんなに良くないよ」
「だってだって繭みたいに、Cカップも無いもの…」
私は恥ずかしそうにそう言い返した。
「失禮ね。私のはCカップじゃなく」
「Dカップよ!」
「えっ…?」
「このまえ育の授業の時。著替える時、私に教えてくれたよね?」
私は首をかしげながら尋ねた。
「だって本當のこと言ったら、くやしいでしょ?」
繭がズバッと言うと私は凹んだ。
「うっ…!」
「どうせ私のはいまだにAカップですよ!」
私はその場でしゃがみこむと、
悲しくて半泣きした。 
「ちょっと梨乃、あんた本気でのこと気にしてるの?」
「うん…」
「だって私15歳になるのに、まだが大きくならないんだよ?」
「クラスのの子達は繭みたいにが大きいのにズルい…!」
私は悔し泣きしながら大きな聲で言い返した。 
「が大きくても苦労するわよ」
「ホラ、マラソンの時とかが揺れて邪魔でしょうがないわよ」
「それに肩もこるし、男子には厭らしい目でみられるのよ?」
繭はそう話すと空を見上げながら、
しみじみ話した。 
「でもが大きいければ、の子としては魅力的かしら?」
繭は然り気無く自慢げに話した。 
悲しくてシクシク泣くと、繭は私の頭をでた。
「おー、よしよし。梨乃ったらなんか気にしちゃって可いわね」
「大丈夫よ。なんかあっという間に大きくなるわよ!」
「ほ、本當…?」
「ええ、そうよ」
「だから気にしない気にしない」
繭が隣で勵ましてくれると、私は泣くのをやめた。
「うん、そうだね」
「ありがとう繭…!」
私は頷くと元気を取り戻した。 
「ねえ、繭!」
「どうすればが大きくなるの?」
私は興味津々に尋ねた。
「う~ん、そうね…」
「やっぱり牛が一番良いんじゃない?」
「牛…!?」
「そうよ牛よ!」
「牛を毎日飲めば、が大きくなるんじゃない?」
「うん、わかった!」
「それ試してみるね!」
「あとは何か無い?」
「そうね…あとはのマッサージをやったらどうかしら?」
「健康的には良さそうなんじゃない?」
「のマッサージね!」
「私、それ今日から試してみる!」
私は繭にアドバイスを聞くと、それを実踐しようと思った。 
「でも一番手っ取り早い方法は…」
繭がそこで話をやめると、私は聞き返した。
「ねえ、教えてよ繭!」
「お願い!」
私は両手を合わすと、そこで切実に
お願いした。
すると、繭が私の耳元でコソコソ話した。
「男の人にまれた方が、直ぐにが大きくなるわよ!」
繭が耳元でそう話すと、私は顔を真っ赤にさせた。
「お、男の人に…!?」
「そうよ。大きくなりたいんでしょ?」
「そ、それはそうだけど…」
「でも好きでもない人に、られたくない」
私は正直に答えた。
「じゃあ、本命のお兄さんに頼んでみたら?」
「ま、繭…!!」
私は慌てて彼の口を手でおさえた。
「大丈夫よ!」
「今屋上にいるのは私達だけだから!」
繭は私の慌てた様子にクスッと笑った。
「お、お兄ちゃんにそんなこと、頼めるわけないでしょ…!」
「まあ確かにそうよね」
「じゃあ、誰でもいいから彼氏作ってみればどうかしら?」
「えっ…?」
「本命君がダメなら他って子もありでしょ?」
「い、嫌よ…」
「私は優斗お兄ちゃんじゃなきゃ嫌!」
「私は小さい頃からずっと優斗お兄ちゃんのことが好きだった」
「だから…!」 
私はそこで言葉を詰まらすと、急に切なくなってきた。 
確かに繭の言うとおり、それが當たり前なのかも知れない。
の繋がった人じゃなく、別の人を好きになれば、別の違った幸せがあるのかもしれない。 
そのほうが辛いをするよりも、報われないをするよりも、きっと幸せなのかもしれない。 
でも、これだけは自分でもわかっている。
の繋がっているお兄ちゃんだから好きになったんじゃなく、私はただ優斗を好きになっただけ――。
ただその好きな人が、たまたま自分の
お兄ちゃんだった。 
まるで絵に描いたような話だった。
好きな人が自分のお兄ちゃんだったから
諦めるなんて、今さら出來ない。
 
もし簡単に諦められるなら、私はとっくの昔にお兄ちゃんのことを諦めてる。 
そして別の違ったをして、今頃は幸せになっているのかも知れない。
でも、そんな幸せを手にれても、自分の気持ちに噓をついているだけだ。
どんなに自分の気持ちを騙しても、本當の気持ちまでは隠せない。 
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