仄かに暗くい窟の天井から水が、ぴちょんーーと滴る、その景だけでどこか不気味な雰囲気をじてしまう。

先程のべちゃべちゃした地面と違ってこっちは石の地面だから歩き易くなったがし寒い、そこに俺とラムはいた。

「よしっ、やっと點いた……」

「これでお湯が沸かせますわね」

で今は料理をしている、何時もより遅い夕食……今日は地にある窟で野菜のスープと干しだ、因みに調理は俺がやっている、一人暮らしをしていて料理をしていたから多だが腕に自信はある、だが鬼騎には負けるけどな……。

若干落ち込みつつ俺は火が付いた薪に鍋を乗せる、そこには既に水がっている、どれもラムのリュックの中にっていただ、因みに食材もきちんとっていた、計畫していた事にせよ用意が良すぎるだ。

「さてと、後は……」

手元にあった調味料を鍋にれる、れるのはコンソメの素、これ1つでどんな料理も旨くなる……と俺は思っている。

「しまった……野菜を先にれた方が良かったか？」

「ふんふんふーんっ」

先に野菜をれて置いた方が味がついたか？ 今度鬼騎に聞いてみよう。

俺が試行錯誤している近くで準備をするラム、床にシートを引きその上に丸いクッションを置く、次に小さなテーブルだ、テーブルの上に食を置く、ツイン縦ロールの髪を揺らしながら鼻唄混じりに手早く作業を進める、何だか楽しそうだな、俺は々と悩んでいると言うのに……そう思いつつも調理を進める。

「やはり鬼騎程旨くは無いな……だがこれで十分か」

スープの味見をする、水が多すぎたのか薄味のスープになってしまった、だが俺が出來る料理の限界はここまでだ、スープは沢山作ったし干しがあるから充分だろう。

「ラム、を用意してくれ」

「はいですの！」

と言うか外で飯を食べるのは初めてかもな、出來れば窟とかじゃなくてもっと景の良い所で食べたかったな。

そう思いつつラムからをけとりよそっていく、野菜とコンソメの良い匂いがする、食を引き立てる味じゃないか。

 「それでは頂きますの」

「あぁ、召し上がれ」

クッションに座り早速スープを飲むラム……うおっ！ 凄いな……飲んだ瞬間からスープがけて見える。

「そんなに見ないでくださいまし……恥ずかしいですわ」

「すっすまん……」

と言われても見てしまうな……スープはラムの腹部に行くとゆっくりと溶け込んでいく、スライムのってどうなっているんだ？ そんな疑問を抱きながら、俺もスープを飲む。

「……やっぱり薄いな」

これは失敗したな……次料理する時は気を付けよう、そう言えばこの水を用意したのはラムだ、城から持ってきたにしては冷蔵庫から出したての様に冷たかったが……どこから持ってきたんだ？ し気になるから聞いてみるか。

「なぁ水って城から持ってきたのか？」

「え？ 違いますわよ」

こくんっとスープを飲み干しラムが答える、ふりふりと髪のを揺らしパチンッーーと可らしくウインクしてくる、なるほど城から持ってきてないのか……だったらどこから持ってきたんだ？

……！ 今俺の頭に「まさかな……」と思うような考えが過った、あいつはスライム……はだからそれを使って……いっいや、考えすぎか、だからラムよ……頼むから普通の答えを言ってくれ、水はその辺で汲んだんだよな？

「あたしに掛かった雨をでろ過かして清水にしましたの、因みにキチンと上の口から出しましたわ！」

「俺……干しだけにしとくから後のスープは全部食べてくれ」

「えぇ！ 勿無いですのっ！ 鬼騎さんに怒られますわよ？」

ぷくぅと膨れるラムに言ってやりたい、「阿呆かっ！ 衛生的な事考えろ！ 人間的な問題に引っ掛かりまくりだ！」と……。

だが言ったら絶対に「いやんっ！もっと罵ってくださいましっ」て言った後はぁはぁーーした息使いして興するから言わない、無駄に喜ばすだけだからな！ 干しをかじりながら俺はラムを見つめ思う。

「あっ……旨いなこれ」

これは俺が作ったではなく鬼騎が作っただ、やはり料理の腕は確かだ…料理であいつの右に出る者はいないだろうな……その時だ、俺のに異変が起きた。

「……っ！ 頭が痛い……」

突如じた頭痛…雨が降ってるから気圧のか？ そうじつつも俺とラムは食事を進める、因みにスープは全部ラムが飲み干した。

「ごちそうさまですの」

「あぁお末様……」

スライムから出た水で作ったスープし飲んでしまったが大丈夫だよな？ 俺は食の後片付けをしながら考える。

きっと大丈夫だ……そう信じよう、そう思って作業を進めるのであった。

「実は、夜に此処に來たのには理由がありましたの」

「その理由はなんだ？ つまらない理由だったら流石にキレるからな？」

片付けが終り窟の奧へと進む俺とラム……橫に並びながらそんな話をする、別に朝に來ても問題は無かったのではないか？ そんな考えで一杯の俺に向かってラムは真剣な表で語り始めた。

「今から探すですが、それは夜にならないと見分けがつかない代ですの」

「ほぉ……だからあんな時間に出た訳か」

夕方に出て夜に著く……つまり丁度良かったと言う訳か、だったら最初から言ってくれれば良いのに…何で隠してたんだよ。

「そんな訳で早速探しますの！」

「いや……探すは聞いてないから探し様が無いんだが？」

そんな俺の言葉を聞くと、「あらっ」と小聲で呟き手を口に當てる、そして髪のを靡かせ語る……その仕草は必要か？

「あたし達が探すのはずばりっ」

さて、一どんなを探すんだ？

「夜になると琥珀に輝く鉱石っその名も……ベッコベコーですの！」

「…」

……聞いた事の無い鉱石だな、て言うか誰だよその名前著けた奴！ 喧嘩売ってんのか？ って思うくらい、ふざけた名前だ。

そんな事をラムに言っても仕方ないので黙っておこう、じゃぁ今する事を軽くまとめるか、俺とラムはその謎の鉱石『ベッコベコー』を探す、特徴は夜になると琥珀にる石、割りと直ぐに見つかりそうだ、これなら直ぐに帰れそうだ。

……と言うかさっきから妙に汗が出てくる、頭痛もさっきより痛くなってるしし寒くやって來た、まぁそれは雨に濡れたからだと思うが……し心配になってきた。

さっさと見つけて城に帰ろう、もしかして風邪を引いたかもしれないからな。

「では張り切ってまいりましょう！ あたしに著いて來て下さいましっ」

俺はラムの指示の元、後ろを著いて行く、さて……調も可笑しい様だしさっさと見つけるか、しかしこの時……俺はあんな事になるなんて思いもしなかったのであった。