《double personality》episode3

ほぼ全狀態の男に上著をいでからギュッと抱き著いた。

大事にしていた上著を汚したくなかったのだ。

向き合って自然と冬李が立て膝なる様に抱き合う。

當然、冬李の細い腕が男の背後まで回る筈もなく、肩を小刻みに上下させて可笑しそうに笑った。

『どうしたの?』

「ふふ、、お父さん思い出して...。背中広くて落ち著く」

長いまつを伏せて、嬉しそうに男の腕に顔を埋めた。

実際父親の背はこんなゴツゴツしていない。もっと暖かく優しかった。全部口から出任せだった。

『ッそっか。呼びたければお父さんって呼んでもいいよ』

男が冬李の栗でフワフワした髪をでようと手をばすと、今までとは比べにならない程の強い力で冬李が男の腕を摑んだ。

「僕にれるな...ッ!!」

怒りに満ちた顔で凄む冬李に、男が行き場のない手を宙に彷徨わせた。

余裕を無くした顔で興しているのか、肩を上下に揺らしている。

『...え?』

「ッ...!ごめんなさい。ちょっと落ち著かなくて...」

冬李の気不味そうな聲に耳元でフゥと溜息を吐く音がした。

『ビックリするからそういうイタズラはやめなさい。君も遊びたくて私をったんだろう?』

『遊んでしければ大人しくしてなさい』男がそう言うと摑んでいた冬李のから太へと手をらせた。

の悪い目をする男だ。

「んっ、ぁ...」

ぷっくりと膨らんだ小さな口から甘い鳴き聲がれ、その反応を楽しむ様に男が手を冬李のの中心へと進めていく。

『太、気持ちいい?期待させたかな?それとも丁度発期なのかな?』

楽しそうに聲を弾ませる男が、冬李のズボンのチャックをゆっくりとおろし、黒いジャケットの下に著ていた白いシャツのボタンに手を掛けた。

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